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トヨタ~のブログ一覧

2017年09月30日 イイね!

6年/10万km間の維持費

今日も画像はありません。(適当なイラストが思いつかない…。)

昨日で6年、10万kmを超えたプロボックスの話題です。
私はクルマを買ってから、点検整備時の明細を基本的に取っておくようにしており(一部、オイル交換やワイパーラバー等は紛失しているものもあります。)、ふと思い立って"何に、いくら使っているのか"をまとめてみようと思った次第です。

ついでに、これまで1度も欠かしたことのないガソリン給油時の領収書とオドメーター・トリップメーターの記録を基にした燃費情報も一緒に白日の下にさらそうという、そういう記事です。

まずは燃費記録。基本的にレギュラーガソリンを給油、燃費測定は満タン法で計算しています。
現時点での最終給油時総走行距離は 103,942km、総給油回数は 199回、総給油量は 7,306.91L
燃費を割り出すと
103,942[km] / 7,306.91[L] = 14.23[km/L]
カタログ値は 17.0km/L(購入時点のカタログ記載値。10・15モード燃費測定法)ですので、達成率は
14.23[km/L] / 17.0[km/L] = 83.68[%]
つまりカタログ値の8掛けくらいで、特別燃費が悪いわけでもなく、特別燃費が良いわけではない…というところにあります。
で、これまでの給油総額は \ 997,425- となり、総給油量で割ったこの6年の平均ガソリン価格が
997,425[円] / 7,306.91[L] = 136.50[円/L]
となりました。
逆に、1km進むのにかかるガソリン代を計算してみると
997,425[円] / 103,942[km] = 9.60[円/km]
となり、およそ1km進むと10円のガソリン代がかかる…という結果になりました。

続いて購入時点を含めた税金。税金には購入時点の取得税、毎年の自動車税、車検時納付する重量税・車検の検査証紙代・自賠責保険料を含んでおります。6年間のトータル価格が \317,050- となりました。1年間の費用で割り出すと
317,050[円] / 6[年] = 52,842[円/年]
となります。この費用を1km進むのにかかる費用で計算をすると(計算は昨日時点の距離ベース)
317,050[円] / 104,107[km] = 3.05[円/km]
となりますが、これは年数の割に距離を走れば安くなる(乗らない人ほど高くつく)のであまり参考にはならないかもしれません。

3つ目は部品代。これまでにかかった(明細が残っている)すべての部品代総額は \ 317,282- となりました。1年間の費用で割り出すと
317,282[円] / 6[年] = 52,880[円/年]
となります。この費用を1km進むのにかかる費用で計算をすると
317,282[円] / 104,107[km] = 3.05[円/km]
となります。整備内容を手厚くすればもっとお金はかかりますが、一般的な中身のすべてはだいたいかかっているはずです。交換部品の主要明細を下記に示します。
上記内容にはエンジンオイルが12回、エンジンオイルフィルターは6回、ミッションオイルは4回、ブレーキフルードは4回、Vベルト1回、バッテリー1回、エアクリーナー3回、エアコンフィルタ6回、ワイパーゴム6回(うち1回はフロントのブレード毎交換)、タイヤは夏タイヤ2セット8本、冬タイヤ1セット4本、冬タイヤ用のテッチンホイールを含みます。

続いて代行手数料や技術料などの人件費。総額では \ 284,496- となり、1年間の費用で割り出すと
284,496[円] / 6[年] = 47,416[円/年]
となります。1km進むのにかかる費用で計算をすると
284,496[円] / 104,107[km] = 2.73[円/km]
となります。 途中まではディーラー整備、途中から街の整備工場での人件費ですが、整備工場を選ぶようになってから人件費はちょっと高くついています。その代わりに品質も上がっているので本人は納得しています。

これら費用をすべて足し合わせると、この6年で払ったガソリン代・税金・部品代・人件費の総額は
\ 997,425 + \ 317,050 + \ 317,282 + \ 284,496 = \ 1,916,253-
となります。ここに含まれないのは自宅の車庫代と任意保険料くらいで、それらは所有者ごとに千差万別になるのでここでは省略しています。

1年間にかかる費用で割り出すと
1,916,253[円] / 6年 = 319,375[円/年]
となり、1km進むのにかかる費用で計算をすると
1,916,253[円] / 104,107[km] = 18.41[円/km]
となります。

さてこの金額が高いかどうかを計算してみましょう。
対タクシーの場合。東京都の場合初乗りが1.052kmで410円、それ以後237mごとに80円の加算ですから、仮にこれまでのすべての移動をタクシーで行ったと仮定すると\ 35,141,658-かかった計算となり、クルマの方が安い計算になります。

続いて対JRで計算してみましょう。
JR東日本の幹線・地方交通線で計算をすると140円~30,560円。距離ごとに料金が異なり、一番高いところで計算するとざっくり1km進むのに最大16.75円/kmとなります。
(営業区間180~200kmで運賃3,350円から計算。移動距離がこれ以下・これ以上なら大体お得。)
つまりクルマでチョイ乗りを繰り返すならば電車の方が移動費用は安くなります。

では、特急と高速道路料金ではどうか。
高速道路は1回乗ると150円加算、1km進むのに24.6円かかります(普通車の場合)。ただし距離を乗れば割引が適用されるらしく、上記JRの最大料金帯(200km)で計算すると25%割引になります。とすると、
24.6[円/km] × 200[km] × 0.75 + 150 [円] = 3,840[円]
の利用料金となり、これを1km進むのにかかる費用で計算すると
3,840 [円] / 200[km] = 19.2[円/km]
となります。これを維持費にプラスして払う必要があります。
一方で特急券はB特急券・JR東日本管轄内で計算をすると自由席特急券が510円~2,490円。距離ごとに料金が異なっていて、上記200km以内で計算すると150km~200kmの料金 1,730円が適用されます。ざっくり1km進むのに特急加算が8.65円/kmとなり、運賃を含めた1km進むのにかかる費用は
16.75[円/km] + 8.65[円/km] = 25.4[円/km]
となります。なお、最大料金2,490円は401km以上から適用のため、乗れば乗るほど特急料金も安くなります。
もはや計算するまでもなく、維持費を含めたクルマの料金が12円/kmほど高くつくので、特急を使った方が安い計算になります。

もっとも、自動車での移動が常に多人数で移動する場合は1人増えるだけで自動車の方が安くなります。(一人当たりに置き換えると、自動車ではこれ以上の追加費用はガソリン代の多少の増加のみ、電車の場合は人数分だけ倍数になるため。)

現実的に、クルマの場合は出先の駐車場代や自宅の車庫代、任意保険料もかかりますし事故のリスクや時間が読み切れないこともデメリットにはなります。しかし、個人的にはここまで計算をしてもクルマの方が魅力的に思います。それは移動空間が完全に個人スペースになること、時間に縛られないことも魅力の一つですし、移動する場所に縛られない、綺麗な景色や普段あまり人が通らないところにも快適に移動できるからです。それに、家族や大切な人と移動するためにクルマを持つならば、結果的には安いですし移動の時間も楽しむことができることがクルマのメリットだと思います。

…以上、計算のタネを用意する時間とは別に2時間以上かけてくだらないことをつらつらとまとめました…。(もはや我ながら呆れる)
Posted at 2017/09/30 23:57:02 | コメント(4) | プロボックス | 日記
2017年09月29日 イイね!

プロボックス納車から6年

プロボックス納車から6年とりあえず写真なし。(今日はクルマに触っていないので…。)
9/30追記:乗り込んで出かける前にオドメーターを撮影しました。そのときの写真を追加します。

今乗っているプロボックスが、2011年 9月29日に納車されてから6年経ちました。
現在の走行距離はおよそ10万4100km、納車時点では7kmからスタートだったので(年数の割に)だいぶ乗った計算になります。

もう10万kmを超え、新車保証も1年前に切れ、となり物理的な限界よりも持ち主側が「どこまで乗ろうかな…」と(日本では)思うレベルになったと思います。

これまでに故障らしい故障はなし、タカタのエアバッグリコールが1回引っかかったくらいで機械的なトラブルには一度も見舞われていません。整備は4年目までディーラー整備でしたが、最近は法定年次点検もあえて受けずに自らの完全管理下に置いています。(その代わり、音・振動には気を払いタイヤ交換程度なら自分でやるついでにブーツ類の触診検査をやる程度。)

この先、万が一にもメーカーからの改修作業が絡んだ時がとても厄介ですが(当地トヨタディーラーには預けたくないが購入元ディーラーとのコネもない)、そのときはその時に考えるとしてもう少し乗り続けようと思っています。
Posted at 2017/09/29 20:46:33 | コメント(2) | プロボックス | 日記
2017年09月18日 イイね!

【音楽】たまには、クルマ以外の話

【音楽】たまには、クルマ以外の話たまには、クルマ以外の話でも…というわけで、久々に買ったCDの話題です。

買ったのはDonald Fagenの"Cheap Xmas"というベストアルバムで、これまで発売された4枚のアルバム(The Nightfly、KAMAKIRIAD、Morph the Cat、SUNKEN CONDOS)に加えて、ボーナストラック1枚が入ったというものです。もっとも、これまで「The Nightfly」以外のアルバムを持っていなかった私には丁度良いベスト盤だったので購入した次第です。

このアーティストに興味を持ったきっかけが、2012年の「Dukes of September」ライブコンサートで、構成メンバーがDonald Fagen、Michael McDonald、Boz Scaggsの3人です。当時はBoz Scaggsひとりに興味があって、コンサートに向かった次第でした。
Boz Scaggsを知ったきっかけはクルマのCMだったのですが、どんなのに使われていたかというと…

(You Can Have Me Anytime、邦題 トワイライト・ハイウェイ)

(Look What You’ve Done To Me、邦題 燃えつきて)

(We’re All Alone、これの楽曲が一番有名か?)
…とまぁ、いずれも古いコマーシャルだったわけです。ちなみにBoz Scaggsでいまのお気に入りは「Harbor Lights」と「Lowdown」になりました。興味ある方はYouTubeで探してみてください…閑話休題。

それで、他のアーティストってどんな曲があるの?と調べてみると、Michael McDonaldがこれでした。

(What a fool believes、カローラフィールダーのCM曲だったみたいです。ちなみにティアナはMatt Biancoのカバー版)

で、今回のDonald Fagenというわけです。最初に聞いたのは

(The Nightfly)
だったのですが、何というのでしょうか楽曲のまとめ方がすごく気に入ったのです。それでこれが収録されたThe NightFlyのアルバムを購入すると、もう一つ気に入った曲がありました。それが…

(I.G.Y)
です。なんとも「国際地球観測年」(1957年-58年)のときに発表された楽観的な未来予想に対する皮肉めいた楽曲だそうで、歌詞にも確かに
~グラファイトで出来た煌びやかな列車に乗れば、海の下をくぐって90分でパリからニューヨークに着く、1976年には万事うまくいっているさ~
なんてところがあります。現実的にはオイルショック、環境公害などひどい70年代になったようですが…。(生まれていないのでよく知らない。)
この楽曲も聴いていて飽きない、綺麗な音が気に入りました。

今回のベスト盤を買って、他に気に入った曲がこの2曲(+ボーナス盤1曲)です。

(Morph the Cat)

(Brite Nightgown)
この2曲はまだ最近(と言っても2006年アルバム収録)なのですが、取りようによっては「今時っぽくない」とってもクラシックな楽曲構成に聞こえます。
今時のそれにあるような、とっても電子的でポップで軽い音とは違う、楽器であったりメロディであったり、全体で軽いように聴かせている雰囲気が好きです。

もう少し聞き込んでから書こうかと思っていましたが、たまにはこういう「何でもない」のもいいかな、と思ってブログにしてみた次第…です。
Posted at 2017/09/18 21:15:00 | コメント(2) | 雑学・小ネタ | 日記
2017年09月13日 イイね!

トヨタ・ハイラックスを見てきた

トヨタ・ハイラックスを見てきた(ちょっと大きすぎるけれど)個人的クリティカルヒット!

仕事帰りにメガウェブへ足を伸ばし、道草を食ってきました。
目的は昨日、9月12日に発表・発売されたハイラックスを見てくるためです。

ハイラックスとはどういうクルマか、と言いますとトヨタの小型トラックがそもそものスタートですが、これの前身として日野自動車のブリスカという車がありました。これの後継車種、ということで生産は日野自動車が受け持っていました。この流れはずっと続き、現在はトヨタ・FJクルーザーとランドクルーザープラドが生産車種になっていますが、今でも「トヨタ企画・日野生産」は続いています。
…話はそれましたが、代を重ねるうちに小型トラックの荷台にFRPの"幌代わり"ともいえるものを付け、荷台との間仕切り板を取ってワゴン風にした「ハイラックス・サーフ」が発売されて乗用車用ではこっちが主流になりました。(サーフそれ自体は'09年に国内販売終了、北米名:4Runnerで現地専売車種で存在。)
小型トラックのハイラックスとしては'04年の6代目で国内向けの販売が終了され、しばらくトヨタの小型トラックは車種構成に存在しなかったのですが、今回13年ぶりに販売が再開されるというのが今回の新型ハイラックスです。

一方で、ハイラックスは東南アジアなどの新興国向け戦略車種になり、それ専用でシャシーが設計、生産され現地生産されることに主眼が置かれました。同じシャシーを使う車で3列シートのイノーバとSUVでフォーチュナーが生産されています。

またこのことより、今回日本で発売されるハイラックスもタイにあるトヨタの工場「トヨタ・モーター・タイランド」のバンポー工場で生産され、つまりは輸入車の扱いとなっています。

ボディ形状は日本ではピックアップ型、かつ4ドアのダブルキャブ型のみであります。
タイの現地ホームページに掲載されるラインアップをまとめると、下記の通りになります。

おそらく、タイ以外の仕様でより多くのバリエーションを持っているクルマであると考えられます。

さて見てきた印象を述べますと、第一印象「日本で乗るにはデカすぎる」…です。

全長5335mm、全幅1855mm、全高1800mmのサイズは全長でセンチュリーやレクサスLSよりも長く、メルセデスベンツSクラスのロングボディとマイバッハ(エクストラロング)の中間というサイズです。
つまり駐車場の大きさはSクラス級を要求するということでもあり、駐車する場所を極端に選ぶことになります。


フロントシートに腰を掛け、シートやステアリングを合わせてみると見切りが良く、見晴らしがよく、頭上周りにも十分な余裕があります。ただし、ステアリングはテレスコピック機構が備えられていますがこの可動範囲が短く、ステアリングに合わせてシート位置を調整するとブレーキペダルがかなり近くなります。このポジションを狭いと取るか、悪路走破時の微調整が効くと取るかは考え方次第です。

リヤシートに回り込んでみると、こちらも広さ感は十分にあります。またお尻のクッションは十分に厚く、トラック故にゆったり寛ぐ背もたれ角度は期待できませんがパッと座った印象では「悪くない」レベルでありました。


荷台については、使い方次第で何とでも言える代物ではありますが個人的評価は「必要ならば自分で改造してください」という程度の装備であると考えます。
これにパイプを渡して区切りをつけ、趣味のものを積みやすくするもよし、何もせず積みたいものだけドサッと積むも使い方には合っています。ただし、幌やロープをかけるためのフックが事実上皆無なので、どっちにしても「ちゃんと使いたい」なら荷台の改造は必須であると考えます。

余談、みんな大好き(?)トヨタロゴもオプションでありました。メッキ調でハンチング加工でした。




メカニカル関係、今回日本投入モデルは直列4気筒ディーゼルターボの2GD-FTV型、トランスミッションは6速オートマチックのみです。コモンレール直噴型のディーゼルエンジンは後処理に尿素処理(AdBlue方式)を用いています。AdBlue満タンからの走行可能距離はメーカー公称値で13,000km、タンク容量は13.8Lでエンジンルーム内に補給口があります。(残量警告灯はメーター内にあります。)

細かい話で、ZグレードとXグレードでシート表皮の違いはメーカーWebサイトにも掲載されています(カタログ未確認…この記事作成時点で持っていない)が、シート表皮の縫製形状がまるで違います。片方はクラウンのロイヤルサルーン風形状(Zグレード)、もう片方はノア標準グレード風(Xグレード)となっています。


また、運転席・助手席のシートベルト取り付け部分(Bピラー部)に謎の凹みがあります。何用でしょうか…。


総評ですが、これだけ細かく見てきた時点でお察しがつくかもしれませんが、個人的にメチャクチャ気になっていた車種です。というのも、トヨタの働くクルマシリーズで大外れはまずめったになく、また海外でも評判の車種が日本に導入された、ということからイメージ先行で期待値が高かったです。
その期待値に違わない印象のクルマです。ちょっと大きすぎることは欠点ですが、これを購入できるだけのもろもろの事情が許す方はぜひとも購入していただきたいです。
Posted at 2017/09/15 23:49:31 | コメント(5) | 新車紹介 | 日記
2017年07月12日 イイね!

トヨタ・カムリを見てきた

トヨタ・カムリを見てきたなかなか、見て・触ってみた印象は良いなぁ。

7月10日に新型発表・発売されたトヨタ・カムリを見てきました。
カムリとは、1980年にセリカ・カリーナの派生車種(セリカ・カムリ)としてデビューし、1982年に横置きFF車として発表・発売されてから、主に世界戦略車として設計・発売されてきたクルマです。
1991年からは北米向け・日本向けでボディを別に作り、北米向けは日本名セプター、1996年のモデルチェンジでカムリグラシアと名乗っていましたが、1998年に日本向けは兄弟車のビスタのみになり、それまでのカムリグラシアをカムリと名乗り、北米・日本同一ボディになりました。
現行型はFFカムリから数え出すと8世代目になります。(北米ボディベースで換算。)
今回の新型は、先代と同じく日本導入される仕様は2.5Lハイブリッド車のみ、生産は日本のトヨタ工場で行うモデルとなっています。全世界的には北米向けのアメリカ・ケンタッキー生産もあるはずです。

今回のモデルチェンジに当たり、キモとなるポイントは主に2つに集約します。
(1)トヨタの新世代ボディ設計「TNGA」に基づく、ミドルクラスFFシャシーの開発。
(2)世界的な環境規制に対応する新エンジン・トランスミッションの開発とシャシー全体での効率化。

まず一つ目、トヨタの新世代ボディ設計「TNGA」について、見た印象と考察を述べます。


(すみません、中古車の画像から同じようなものを加工しました…。)
サイドビューはXグレード、ブラックボディのそれを用います。
本当ならば旧型と比較すべきですが、旧型の資料を現在一切持っていないので印象のみで述べます。(どなたかフォローお願いします…。)
ボディサイズとしては、全長×全幅×全高が新型は4885mm(+35mm)×1840mm(+25mm)×1445mm(-25mm)となります。カッコ内は旧型との比較値。
新型のサイドスタイルのそれは、フロントのボンネットが長くなった印象を受けます。ただし、旧型のサイドスタイルとプレス資料をよく見比べてみると、ワイパー位置(スカットル)とフロントタイヤハウスの位置関係は新型の方がわずかにリヤタイヤ側に寄っていて(青線)、フロントオーバーハングは先代比-15mmとあります。またボンネットの位置が40mm下がっています。対歩行者保護対策でボンネットからエンジンまでの空間が規制されている現在の法規制では、エンジン搭載位置が下がり重心が下がったことを示唆するものになります。
また、リヤスタイルはハイデッキとなり、リヤガラスの上端が車両後端に移っています(黄緑線、旧型はリヤタイヤハウスから一直線上にリヤガラスの上端があるが、新型はタイヤハウスより後ろにリヤガラスの上端がある。)。これにより、リヤの空力性能を確保しつつ後席の居住性を確保していることがうかがえます。
なお、全高が低くなったことに伴い従来型に比べシート位置を下げていることもプレス資料には記載があります。(数値は不明。)
また、パッケージングとしてはリチウムイオン電池の全車採用を行い、冷却システムの小型化を図ってリヤシート下への搭載を行っております。これは走行性能の向上に寄与する(主に旋回性能)ものであると考えられます。

ボディの印象としてはぱっと見そういう視覚トリックが、ロングノーズ・ショートデッキっぽい古典的なスポーツカー風スタイルを形作っています。
では座ってみるとどうなのか。

フロントシートはプリウスやC-HRとどことなく似たような雰囲気を持つシートになっています。肩回りがややなで肩で、これは後席に座ると視覚的な「広さ感」を演出しています。これはプリウスやC-HRよりも効果的な印象を覚えますが、サイドウィンドウの下端位置が低く肩口ぐらいにあること、楕円形状を描くリヤウィンドウスタイル、撮影車両のブラック内装でもグレーの天井内装色を用いていることが理由として考えられます。

フロントシートに腰かけ、あちこちを揺すったり叩いたり押してみたりしても、ステアリングコラムの剛性感も高く、ステアリングホイールのリム剛性も高いので揺れたりしなったりしません。ただし、内装トリム(ドアトリムとかメーターの日よけとかセンターコンソールとか)の取り付け剛性は高くないです。
個人的経験上、運転している印象に寄与するのは運転中に体に触れるもの(シート・ステアリング・ペダル)、ボロっちい印象に寄与するのはそれ以外という体感があるので、運転者にとっては良いクルマでも、5年・10万km走って運転する印象の劣化は少ないと思いますが、ガタピシ音の落差はそれなりのクルマかもしれません。


あと、エンジンルームを見て疑問に思うところが二つあり、一つはエンジンマウントの固定ネジが紫色?であること。これはネジに何かしらかの締結技術が使われているのではないかと考えられるところです。


(参考:マークXのフロントサスペンション固定部。3本ネジになっている。)
もうひとつがフロントサスペンションの固定ネジが4本あるように見えることです。(もしかしたら違うのかもしれません。)それだけ締結力を挙げているという目的が、カムリ単独で考えて「走行性能の向上」なのか、それともいずれ登場するであろう派生モデルのRVやミニバンをもくろんだ設計なのか…といったポイントが気になります。

二つ目のポイント、世界的な環境規制に対応する新エンジンとトランスミッションの話です。

エンジンのカットモデルが展示されていたのですが、今度のエンジンは吸気ポート噴射と燃焼室内直接噴射の2ポート式、それからロングストローク化を図って圧縮比を見直していることが気になったところです。単純に考えればロングストローク化は1気筒当たりの容積が同じ(=同じ排気量・同じ気筒数)ならば摺動面積が増えるので抵抗になる=効率の悪化を生み出すのですが、そう至らないのは低粘度オイルの指定とシリンダー内壁の形状工夫が考えられます。

それからオイルポンプがずいぶん小さい気がするのですが…昔からでしょうか?

ハイブリッドトランスミッションは、これまでの遊星歯車機構を廃止しギヤ配列のものに変更されています。これによりそれまでのベルト駆動による損失がなくなり、高効率化を図っています。

結果的にJC08モード燃費で、新旧の悪い燃費ベース比較+20%、カタログ値もっともよい燃費ベースで+30%の向上を図っています。勿論、これ以外のところも見直されていることが考えられます。(低転がり抵抗ベアリングとか…。)

さて、技術的側面で見てきたカムリはどうなのか。
個人的には新機構をたくさん詰め込み、それらの目指すところは機械の効率化と人間のフィーリングアップの両立を目的としている印象を受けます。そしてそれだけの中身が詰め込まれていると思います。試乗は生憎できていませんが、相当印象良いクルマではないかと期待できます。
Posted at 2017/07/12 22:28:24 | コメント(1) | 新車紹介 | 日記

プロフィール

「土日に渡って、妙に重くて動作しないのはこっち側の問題?
いずれにしても、今週のブログアップは見送ります。申し訳ありません。」
何シテル?   08/17 20:21
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