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2013年01月28日

[試乗インプレッション]メルセデス・ベンツ・A 180 BlueEFFICIENCY

[試乗インプレッション]メルセデス・ベンツ・A 180 BlueEFFICIENCY まだ発売が開始されたばかりの新型「Aクラス」に短時間だが、試乗することが出来た。グレードはベースグレードの「A 180 BlueEFFICIENCY」で284万円。それにセーフティーパッケージとバリューパッケージを装着していたから、37万円が加算され321万円のモデルであった。
まず第一印象から。写真で見るよりも、精悍で品質感を感じた。従来のAクラスとはガラリとイメージを変えた。もちろん、現行Bクラスとも違う。ゴルフやアウディA3よりもスポーティーな雰囲気を持っている。エンジンは横置きのFFレイアウトであるが、比較的ボンネットは長く一見するとFRの様な雰囲気すら感じる。少なくとも、異様なデザインのBMW1シリーズよりずっと安心して見ていられる。(1シリーズは好き嫌いがハッキリするのだろうが)
全長4290mm全幅1780mm全高1435mmでホイルベースは2700mm。ゴルフ6のサイズ(全長4210mm全幅 1790mm全高1485mmホイルベース2575mm)と比較すると、全高の低さとホイルベースの長さが際立つ。これが斬新なイメージを醸す原因だろう。それでいて最小回転半径は5.1mに抑えられている(ゴルフは5.0m)から凄い。
室内に乗り込んでみると、正直インテリアの質感は大したものと言わざるを得ない。チープな日本車はおろか、品質感では定評のあるゴルフ6でも完敗。それでいて、品質感だけではなく、斬新さとスポーティなイメージも充分に感じさせてくれる。このインテリアは写真よりも実物を見たほうが良い。これはちょっとした驚きだった。これまでメルセデスのインテリアは全般的に嫌いだったのだが、これは例外だ。
エンジンは1.6Lの4気筒ターボエンジン。所謂ダウンサイジングターボで、最高出力よりも低中回転域での図太いトルクを目指した新ユニット。ミッションは7速のツインクラッチ「7G-DCT」。VWの場合、このクラスには乾式クラッチを採用するが、メルセデスの「7G-DCT」は湿式。実はこの差が結構大きく感じた。ゴルフの場合、「GTI」は湿式の6速DSGだが、1.2L/1.4Lは乾式の7速DSGとなる。やはり乾式はコンパクトで低コスト・低燃費な代わりにフィーリングは一歩後退。年々少なくなっているとは言えブルブルした振動や唐突な振動が気になる瞬間があるが、「Aクラス」の「7G-DCT」は滑らかな変速で良かった。DSGに比較すると変速にかかる時間は多少のんびりしていた様にも感じだが、それはメルセデス流の味付けなんだろう。小さな差ではあるが、個人的にはマイカーとして長時間触れることを考えると決して無視出来る問題ではないだけに悩ましい。(私がゴルフⅥヴァリアントを比較的短期で乗り換えた要因のひとつとして、乾式DSGに馴染めなかった事がある。エンジンブレーキの弱さも気になったが。)
タイヤはスタッドレスを装着している季節だから、インプレッションは参考レベルだが、約20分程度のショートドライブでは気になる問題点はなく、とても快適な時間を過ごした。足回りもゴツゴツと硬すぎることもなく、しかしファミリーカー然としたほのぼのとしたセッティングでもない。基本はグランドツーリングだが、山道に持って行ってもそれなりに楽しめそう。どこまでも真面目にスタビリティ重視のゴルフに比べると色気がある。リヤサスは当然ながらマルチリンク。エンジン音もそれなりに聞こえてくるが、ボリュームは小さい。あまり走りを予感させるような音色で無いのが惜しい所。
シートはヘッドレストまで一体型のスポーツタイプ。やはり日本車よりもサイズが二回りくらい大きい。後席からは圧迫感があるだろうが、長距離走行時の疲労感は少ないだろう。なかなか日本のメーカーが追いつけない。もしくは追いつく気がない部分ではある。やはり、最後はクルマに対する情熱や愛情の問題だと思うが。コストに縛られクルマ好きがノビノビと仕事をさせて貰えない環境なのか。それとも、そんな人間は日本のメーカーにいないのか。
そろそろ結論を。ベースモデルとはいえ、オプションも入れると300万円を軽くオーバーするだけに、お買い得とは言い難いが、よく出来たクルマ。このセグメントにいよいよメルセデスも本腰を入れた事が良く判った。ゴルフほど真面目で事務的でもなく、BMW1シリーズほど奇異でもなく、アウディA3ほどプレミアムに偏ってもいない。程々に高級で色気もあり、実用性もある。結構貴重なクルマかもしれない。日本車ではインプレッサやアクセラがライバルだろうが、価格を含めるとあまり現実的ではない。インプレッサが6速ATやMTだったら....アクセラの2.0SKYACTIVに6MTがあったら....と妄想はするものの、何故かど真ん中ストライクが来ない事に歯痒さを感じる。まぁクルマ好きのストライクは世間一般のストライクでは無いだろうが。
「Aクラス」をベースに開発されたセダン「CLA」も楽しみである。もはや、駆動方式がFFかFRか。排気量の大小と4気筒か6気筒か...。従来からのクルマ価値観は一気に紙くず同然になっていることを実感している。

ブログ一覧 | 試乗インプレッション | クルマ
Posted at 2013/01/28 00:05:49

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この記事へのコメント

2013年1月28日 22:17
久々の試乗記有難うございます。
楽しく読ませていただきました^^

こういったクルマは私とは無縁ですが、新型Aクラス中々カッコ良いです!

特にタコ&速度計が“ゼロ指針メーター”なのが非常に好印象でした。

シートも一体型で国産よりも二回りほど、大きいのですか。
国産の所謂、エコカーとは対極のクルマなんですね。。

新型アテンザの試乗記にも期待しておりますね☆
コメントへの返答
2013年2月1日 8:45
コメント有難うございました。
新型Aクラスはメルセデスの戦略と言うか、本気度がヒシヒシと感じられる力作かと。最近、VWがトヨタ的にコスト削減を意識する様になり、以前の様なオーラを感じなくなりました。そういう意味でAクラスは検討の価値があります。
是非、試乗してみてください。ヤナセも以前よりは入りやすくなりましたし。
2013年2月3日 11:29
毎回楽しい試乗記ありがとうございます。
インテリア意欲的ですね。先代のCクラスに試乗したとき、ハンドルのボタン類が安い家電みたいでがっかりしたのを思い出しました。今回のAクラスは全く違うようですね。ただ、後席のヘッドレストが固定式で後ろの視界をかなり制限しているように見えます、いかがでしたか。車のデキ自体は文句ないものなんでしょうが、サイドのラインだけビジーすぎる気がするんですよね~もうちょっとシンプルにならないかなと。今の欧州はこれくら表現強くないと生き残れないんでしょうか。
アニメのCMは新しい顧客を開拓する意志を感じました。日本のメーカーが日本のクリエーターの良さを無視してどうすんのよと。どこかのメーカーみたいに、ドラえもんや意味不明な戦国武将を登場させる(とういうか、顧客をバカにしてるようにしか見えないです)感性にウンザリしますけどね。
コメントへの返答
2013年2月10日 12:17
新型Aクラスはオーナーになった際に外観よりも内装に満足を感じる気がします。このクラスとしてはかなり頑張ったと思います。個人的には見飽きたアウディよりも新鮮でした。
ご指摘のヘッドレストですが、確かに後方視界は遮られます。元々後ろ下がりのルーフラインなので、リヤガラスも狭いですし。クーペ的なキャラクターと割り切る必要があります。A/Bクラスの棲み分けが明確になっているということでしょうか。

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何シテル?   06/21 23:22
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