帰港

さっき帰港しました(^_^)

いや～今回は長かった(-_-;)
GW明けに石巻出港してからずっと帰れなかったからな(-_-;)
ちょくちょく焼津には入港してたけど(^_^)

で、今航海のビックニュースは高知県のカツオ一本釣り漁船「第183佐賀明神丸」の船火事‼(゜〇゜;)

いつものように朝３時に起きて、まだ外は暗いなーと思って一服してると急にスタンバイのベルが鳴りサーチライトを照らしながら走り始める自分たちの船！(゜〇゜;)
普通なら夜が明けるまでは走らず、走ってもサーチライトなんか点けない(゜〇゜;)
飛行機も低空飛行してるし、周辺にも商船がウロチョロしてる状態で、自分も何が起きているのか状況が読めず、高い所から周辺を見渡すとオレンジ色に光る船が1隻！自船との距離約２マイル！(゜〇゜;)
ちなみに１マイル=1852メートルです。

その瞬間に船火事だとわかり、他の乗組員もざわめき出し、船長から「どこかの船が船火事起こして乗組員は救命ボートで漂流してる」と聞き、やっと状況が読めました。

救命ボートは捜索開始から10分程で発見し、自達の船には小型ボートが３隻搭載されているので、ボートを下ろし救命ボートに近づくと25名の乗組員が全員乗っていました(゜〇゜;)

あの船頭の顔見た瞬間に183佐賀明神だとわかりました(゜〇゜;)
テレビに出てた土佐の風雲児、昨年と一昨年のカツオ一本釣り水揚げ全国２位の記録を持つ森下船頭以外24名全員をボートに乗せて救助しました(^_^)

みんなパジャマのまま、靴も履いていない方も多数いて、自分たちの船に戻ってからジャージや靴を提供し、やっと一安心しました(^_^)

それからは保安庁の船が現場海域に到着するまで、ひたすら燃えてゆく佐賀明神丸を眺めるだけ(-_-)

1時間程の保安庁の船が到着し、佐賀明神丸の乗組員全員を巡視船に移送し、自分たちも現場海域を離れました。
周辺海域は結構煙の匂いがしてました(-_-)

その後佐賀明神丸は保安庁の懸命な消火活動も及ばず沈没したみたいです(゜〇゜;)

出火の原因は機械のトラブル、前日の夜11時に出火したとの事。

偶然近くに自分たちがいたから救助できたけど誰もいない海の上ならどうなってたんだろうか(-_-;)

そう考えると船乗りは怖いなーと改めて実感しました(-_-)


長くなったので、ここら辺でやめときます(^o^)
次の出港は2日の12時です。

写真は炎上中の第183佐賀明神丸