
玄関は打ち水がされ、とても涼やかだ
両脇に置かれたアサガオの鉢植えも涼を演出している
「ガラガラ」戸を開ける
カウンターは5席、四人掛けの小上がりと店内は広くはないが清潔でいてそして、明る過ぎず暗くもない程よい照明
「いらっしゃいませ」米倉涼子に似た女将が出迎えてくれる
「何名様ですか?」なんて無粋な事は聞かれない
私がカウンターの端に座ると熱々のオシボリが置かれる
「ビールを」
瓶ビールと共に今日のツキだし「ワカサギの南蛮漬け」の小鉢が置かれる
ビールを飲みながらお品書きを眺める
岩ガキ?
焼き魚?
やはり刺身かな?
「刺身はなにが有りますか?」
「ヒラメ、ホウボウ、カワハギ、今日はスズキの良いのが入ってますよ」
若い頃は杉本哲太に似てたんだろうな?
板前さんが答えてくれる
カワハギかぁ「肝醤油」で食うと美味いよなぁ
スズキ、コリコリとしてこの時期美味いよね
でも、どっちも一人でつまむには多いな
ホウボウ?ヒラメ?どちらも捨て難い。
う~ん
私の思案を見抜いたように
「ホウボウとヒラメ少しずつ盛り合わせましょうか?」
板前さんの助け舟
「それでお願いします」
ヒラメの爽やかな食感
ホウボウの白身とは思えない力強い味わいを楽しむ
あっという間にビールがなくなる
「すいません日本酒は何がありますか?」
「立山、満寿泉、うちは勝駒の常温お薦めしてますが」と女将
「じゃあ勝駒を」
升に並々注がれた「勝駒」が運ばれてきました
升の角に盛られた塩がまた良い味出してます
勝駒をチビチビ舐めながら刺身をツマむ
が、刺身が少し足りないかな?もう少し何か頼むか
鯵の塩焼き
メバルの煮付け
白子の天麩羅
「美味そう...う~ん、だけど何か違うな」
イカの黒作り
「これだ」
白い小鉢と軽く盛られたイカの黒作り
白と黒の対比「美しい」
刺身と黒作りで残りの酒を楽しむ
そう今日のテーマは
「一寸一杯」なのだ
升の中の日本酒をグイッと飲み干す
「お勘定お願いします」
「2500円になります」
「ご馳走さまでした」
ほろ酔い気分で家路をたどる
なんてカッコ良い呑み方できるのは後何年先ですかねぇ(笑)

Posted at 2013/07/09 22:27:07 | |
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