今日一人のプロ野球選手が長いプロ野球生活にピリオドを打ち「バット」を置きます
広島カープ
前田智徳選手です
1989年ドラフト4位で広島に入団してから、24年間広島一筋でプレーしてきました
野球選手や評論家は彼を
「天才」
とか
「侍」
と評します
「天才」?
野球の?打撃の?
確かに人より抜きん出た物はあります
「侍」?
孤高の一匹狼みたいな雰囲気が?
私は彼は「努力を努力する事」の天才
であり
自分の理想を追い求める「ストイック」な姿勢が「孤高の一匹狼」と言うイメージを周囲に持たせたのだと思います
彼の経歴等はwikiなど見てもらえばわかるので
今日は私なりの「前田智徳」評をしていきます
とにかく若い頃から
「練習の虫」
ベテランになってからでも、キャンプや練習でいつまでもバットを振っている
「ベテランのお前がいつまでもやっていたら、若手が帰れないだろ」
とコーチにストップされるくらい
守備も上手い
幾度も「ゴールデングラブ」を受賞
二度の「アキレス腱断裂」と言う怪我がなければもっと守備でも魅せれたのに
打席でのルーティン
この後、左肩にバットを乗せて
「左手を高々と上げる」んですが
その姿がまたカッコイイ
栗山英樹氏(現日ハム監督)が評論家時代
「究極のシンプル」
と表現した綺麗なバッティングフォーム(栗山氏は独特の表現を多々用いるので何を言っているのかサッパリわからないのですが、これだけは的を得ていると思います)
打席で存在感を誇示するわけでもなく、また投手を威圧するわけでもない
ただ静かに自分の「狙い球」を待ちます
スナイパーのように

江藤選手と
”江藤智と共に猛特訓を受けていた頃にも、二人一緒に素振りをしていたところ、突如前田が練習早退を申し出たため理由を訊くと「江藤さんのスイングスピードの速さには、とてもかなわない。凄く悔しくて、気が抜けてしまいました」”
こんなエピソードもある(笑)
とにかく若い頃は
「自分の理想のスイングをして、理想の打球が打てない」と怒鳴ったり、奇声をあげる事もしばしば。
打撃投手が怖がって投げれないといった事も;^_^A
こうゆう姿が「評論家」や「指導者」やアンチな人に叩かれる材料に...
でも、あまり語られませんが「ファン」や「仲間」を大事にしています
やはりメディアとしては「孤独な侍」の方が扱いやすいのかな?

「お土産何?」って言ってんのかな?
今にしてはちょっと曰く付きの一枚(笑)

練習中はかなり笑顔です。若手ともふざけて遊んでます
オフのインタビューやテレビ出演では「以外と喋ります」
しかし、試合中や試合後は気持ちを集中させているためか、ほぼ「ノーコメント」

尊敬し、兄と慕う
「緒方孝市選手」
唯一、前田に意見できた選手
試合中に説教される事も度々。
前田は直立不動で話を聞いたそうです
2000本安打達成\(^o^)/
この時は本当に嬉しかった
二度の大怪我を経験し、彼の性格なら「自分の理想」を追い求める事が出来なくなった時点で
「バットを置くんじゃ?」
と心配したものです
ファンの記憶には勿論残るけど、球史にも名前を残せて本当に良かった

字は「達筆」とは言えない(笑)
私が前田智徳と言う男をますます好きになったシーン

”北別府学の200勝のかかった試合の1992年9月13日の対巨人24回戦(東京ドーム)、1-0と広島リードで迎えた5回裏二死無走者、川相昌弘の中前への当たりに飛び込んだが後逸、ランニング本塁打で同点となる。前田は8回表一死一塁の場面で決勝打となる勝ち越し2ランを放ち、ガッツポーズを見せた後涙を流しながらダイヤモンドを一周した。後日、決勝本塁打について「最悪でも、あれぐらいはやらなきゃ取り返しがつかないと思った」と振り返り、また本塁打後の涙について「自分に悔しくて涙が出た。ミスを取り返さなければいけなかった次の打席(6回表二死二塁)で中飛。それに腹が立って泣いたんです。最後に本塁打を打ったところでミスは消えない。あの日、自分は負けたんです」と語っている”
センターの守備中や、ベンチでもずっと泣いていたのがとても印象的でした
そして、そのミスをキチッと返す(本人は返せてないと言ってますが)辺りがカッコイイなぁ
男泣きの似合う男だ

これはショックだった
いつかこんな日が来る事は解っていました。プロ野球選手である以上「いつかは引退」するんです
しかし
認めたくなかった
しかも
こんな不完全燃焼のシーズンで...
ヤクルトの江村投手を恨んだりもしました
でも
一番認めたくない
前田選手本人が決断したんです
ファンの私が理解しなければ、前田選手も浮かばれません
最後の打席は
「ピッチャーゴロ」
だったそうです
そして
ライトの守備についたそうです。
「マツダスタジアム」が出来て初めての守備
ライトスタンドは大盛り上がりだったでしょう
スポーツの世界で、いや、現実世界でも「たら、れば」は言い出したらキリが有りません
しかも逆に彼を貶めるかも知れません
これ以上の事は語らずおこう
「前田選手お疲れ様でした。
あなたはいつまでも私の憧れです。
いつか指導者として、若鯉達を育てて下さい。
24年間ありがとう」
Posted at 2013/10/03 19:36:13 | |
トラックバック(0)