今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の完成車から、日産の新型セレナです。
日産純正の工場装着のディスプレイオーディオ付きのお車に、ATX-25を使ったベーシックパッケージの取付を行った後にドア防振の施工をプラスしました。
ドアの内張を外して、16センチスピーカーとインナーパネルも外して、外板裏の鉄板の響きを指ではじいて確かめてから、どの位置にどの材質を貼るかをマーキングしていきます。
マーキングの位置に4種類の共振点の違う防振材を貼り合わせて、ドア全体の響きを抑えたらベーシック防振は完了です。
外した内張はコーティング剤が浸みてはいけない場所を撒くキングして、ツルツルの裏面に粗目を付ける下処理を行ってからセメントコーティングを行います。
内張りの表面はかなり厚くマスキングしていて、下処理であれこれと内張りを動かす事を前提としています。
内張り裏には規則性を持たせずにランダムに厚い薄いを作りながら塗って、均一に塗ったり規則性がある塗り方をして、振動が通過するのを防いでいます。
寒いので遠赤外線ヒーターを使って乾燥させて、再びドアに取り付けます。
ドアに2層の防振を行ったのでドアの残響音が減って、スピーカーの鳴りが変わったのでノーマル時に合わせたピュアコンの値を変えて行きます。
今回新型セレナのディスプレイオーディオ用に専用設計のピュアコンを開発して、防振の有りと無しでの両方の特性にベストな値を探し出しています。
前日は低音が残響して聴き難かったので、バスをマイナスにしていましたが、シュっと綺麗に残響が落ちたのでバスはそのままで、ミッドとトレブルを上げていたのもセンターに戻しても、きちんと音楽が聴ける様になりました。
物量を使って厚くする一般的な防振と違って、適切な量を使ってブーミーに聴こえたり詰まって聴こえるという事が起こらない様に配慮しているので、本来の音楽の音に近い状態に再生出来る様に仕上がりました。
今回は新型セレナが初めての入庫だったので素の状態と2層の防振の両方で音を確認しましたが、プラスチックが薄くなったり外板裏の防振材が省かれたりしているので、2層の防振をプラスしたベーシックのトリプルパッケージは、これからの車にピッタリのシステムだと感じています。
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Posted at
2023/12/02 10:54:09