今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、トヨタのプロボックスです。
お仕事用の商用バンで、オーディオレスの状態で入庫となって、ディスプレイオーディオとベーシックパッケージの取付と、ドア防振などの施工を行っています。
プロボックスはドアにスピーカーが付いていなくて、ダッシュに10センチのフルレンジが入っていて、そこにツイータープラスのベーシックか、更にシート下にパワードのウーファーを付けるかという2つの方法での取付がされていました。
また自営業の方が半分で、会社の車の場合が半分で、会社の車の場合は短時間でパパっと作業を済まさないといけませんでした。
今回は自営業の方で長期にお車をお預かりしていいとの事で、ドアにアウターバッフルを製作して、ドアに防振加工も行います。
まずは内張を外して、ドア内を指ではじいて響きの中心と周波数を調べて、どこにどの材質を貼るかをマーキングしていきます。
プロボックスのドア内は工場装着の防振材が貼ってって、横長ですが先の方が複雑な形になっていて、自分がよく書いている規則性を無くす事で防振効果を上げているのでしょう。
その防振材の周りにピュアディオ独自の防振材を加えて、ドア全体の響きをスムーズに抑えていきます。
共振点の違いと形状の違いを複雑にして、ドアが重たくならない割に強い防振効果を得て、更にスピーカーにブーミーな音が量ならない様に工夫しています。
外した内張はアウターバッフルを作る前にまずマスキングして、セメントコーティングの準備に入ります。
マスキングは裏面だけでなく表面をガッツリしていて、作業中に擦り傷が入らない様にしています。
裏面のプラスティックはツルツルでコーティング剤が剥がれやすいので、粗目を付ける下処理を行ってから塗りの作業に入ります。
防振作業は音の下地作りですが、ここは手間がかかっても後の音の結果に大きく関わるので、時間をかけて作業を行うのと、使う材質に関しては一般的なトレンドの材質ではなくて、その場所のその響きに合った材質・合った手法で行っています。
なぜ自分が一般的な材質を使わなくなったかと言うと、自分はこれまでボーカリストの方を助手席に乗せて移動した事が何度もあって、その時の車内の会話の声や、御自分の楽曲でつい口ずさまれた時に、「あれっ? 何だか声が違う?」という事が2000年代の初め頃にあって、市販の防振材の量をどんなに増やしても低音の量が増えてブーミーになるばかりだったので、それから同時の防振材を複数組み合わせて本来のボーカルや楽器の音になる様な防振方法を考案しました。
毎週ドア防振の作業を行う車輛が入庫して来ていますが、全てのお車に対して最も良い組み合わせと位置で防振を行うという気持ちで、初めてボーカリストの方を助手席に乗せて移動して、「あれっ? 何か違う?」と感じたその時の気持ちを忘れずにドア内を指ではじいて調べています。
今の時点ではここまでで、これより先は『その2』でお届け致します。
ブログ一覧 |
カーオーディオについて | イベント・キャンペーン
Posted at
2024/08/03 10:09:25