今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、トヨタのアルファードのJBLサウンド車です。
工場装着のパネル一体型ナビオーディオ付きで、車両の多チャンネルアンプからダッシュのスコーカーに中高音のみを送って・・
ドアのJBLのマークの入ったグリルの奥には、縦23センチ✕横17センチのウーファーが付いていて、車両アンプから低音のみが送られているマルチアンプシステムです。
専用設計のためにトレードインスピーカーに交換すると完全にバランスが崩れてしまうので、普通はオーディオに手が入れられない仕様と言われています。
今回は低音と高音に特に不満をお持ちの様なので、ドアの防振で低音域の改善を行い、ベーシックパッケージの追加で高音域を改善して、通称ベーシックのWパッケージの作業を行いました。
まずはドアの内張を外すと、縦に楕円のウーファーが見えて、サービスホールを塞ぐ防水シートに吸音ゴムが貼ってあり、ロードノイズの進入を防いでいました。
ただし外板裏は何も貼ってなく、外に音が漏れている状態で、そこを指ではじいて響きの中心と周波数を特定して、どこにどの材質を貼るかをマーキングします。
共振点の違う4種類の防振材を8カ所に貼り合わせると、ちょうど見える部分に4種類の材質が写りました。
この作業でドアから外に漏れていたエネルギーが中に入って、パワフルでキレの良い低音にかわりました。
高音域の改善では、ダッシュのスコーカーの前にJBLのP560Cのツイーターをスタンドを使って前を向けて取り付けて・・
スコーカーとJBLツイーターとの音域分けはグローブボックス下のピュアコンで行います。
いつもはATXー25か30を使う所を、JBLの26ミリツイーターを使っているので、値を専用に選び出さないといけないので、調整に時間がかかっています。
純正ナビ側が低音・中音・高音の3トーンしかなく、調整出来ない音域が多いので、そこはピュアコンの値を変えて対応していて、純正スコーカーはピュアコンを通して鳴らしているので、中音域にも改善効果は出ています。
まるっきり純正の状態ではサラウンドを入れないと音が浮いて来なかったのが、ベーシックパッケージの装着でそれぞれの良し悪しが出て来て、最終的にどちらかを選んでから本格的に値を詰めて行きます。
ベーシックパッケージというと簡単そうに聞こえますが、使う材料のセット内容は決まっていますが、その選び方の組み合わせで本来の音楽に近い『生音・生声』になるかどうかが決まります。
今の時点ではピュアコンの値も3トーンもサラウンドのオン・オフも決まっていないので、これから時間をかけてセッティングしていきます。
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Posted at
2024/11/20 11:22:34