今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、トヨタのRAV4です。
工場装着のディスプレイオーディオ付きのお車に、ベーシックパッケージの取り付けと、ベーシック防振の施工の、Wパッケージの作業を行っています。
まずはドアの内張とインナーパネルを外して、何も貼ってない外板裏に4種類の共振点の違う材質を貼り合わせます。
ちょうど撮影した部分は4種類全てが写っており、その部分の響きの周波数に最も効果のある材質を貼り分けています。
防振作業が終わったらインナーパネルと内張を元に戻して、ベーシックパッケージなので純正の16センチスピーカーはそのまま使用します。
ドアスピーカーの銘柄を変えれば一発で音色が変わりますが、周波数によって意図的に強弱が付けてあり、いわゆるメリハリが付いていて、実際の音楽よりは音色が明るくなっている製品ばかりなので、あえてこもっていると言われている純正スピーカーを使用して、防振の効果とピュアコンの効果で本来の音楽の音に近い音色に合わせていきます。
ドアのスピーカーは純正を使いますが、ダッシュのグリル内に埋まっているツイーターは使用せず、グリルの上にスタンドを使って適切な仰角・振り角を付けたピュアディオブランドのATX-30Jツイーターを使って上質な高音を再生させます。
グローブボックスの下には比重が高くて厚いMDF板を敷いて、その上にオプションのSSFを加えた6ピース構成の物を取り付けて、フロントの4つのスピーカーの周波数幅とインピーダンスとレベルをコントロールします。
現行のトヨタのディスプレイオーディオはバス・ミッド・トレブルの3トーンを動かすと、音に勢いはつくものの、ちょっと荒い感じがするので全てセンターで音調整を行いました。
ピットの車の前の棚にあるピュアコンのブラックボックスのストックからあれこれと持って来て、微妙に特性を変えては試聴してを繰り返して、最も生音・生声に近く聴こえる組み合わせを探しました。
結局ブラックボックスが17組とコイルが6組の試聴を行って、最も生の音に近い組み合わせで調整を終了しました。
実際には17×6の102通りの組み合わせから選び出していて、20Hzから20KHzまでトータルでバランスの良い組み合わせに時間をかけてたどり着きました。
ベーシックパッケージというと簡単なシステムに思われがちですが、過去はブラックボックスが6種類から選ぶという時期もありましたが、純正オーディオ自体のトーンコントロールを使わなくて良い音となると、このぐらいの組み合わせを時間をかけて良い音になる様に努力しています。
追伸
棚のベーシック用のブラックボックスの種類を数えてみたら、現在では40種類を超えていました。
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Posted at
2024/12/14 09:51:42