昨日の宇部店は社員さんが一人お休みだったので、井川はなるべく店頭にいる様にしていたので、奥の製作室にはあまりいる事が出来ませんでした。
そのため宇部店ではいままでやっいなかった店頭でのコイル巻きを行って、多くの方の目にふれる事になり、色々なご質問を頂きました。
まずこれまで福岡店では店頭でコイル巻きを行っていて、宇部店で行っていなかったのは、福岡店には銅線をドバっと広げる事が出来る製作室がなく、そのため急ぎの時には店頭で銅線を広げてコイルを巻いていました。
お客様からの質問ではこれまでブログの写真で見るコイルのボビンの色が白だったのが、最近は黒くなっていて、「何か理由があるのですか?」という事を聞かれて、これはJU60やZTWのツイーターのベースが黒を使用していて、それを同じ機械を使って製作していて、ツイーターベースからコイルのボビンに生産を切り替える時に、色を変えるとその中で無駄になる材料が出てしまうので、生産効率をあげるために色を統一しました。
また元々は円のボビンも手で巻くためにニッパーで刻みを入れてグリップ力を上げるために見た目がガタガタになっていますが、見た目に反して音は滑らかになっています。
もう一つのご質問が、巻き始めてからしばらくは密に綺麗に巻かれているのが・・
最後の方になると疎に巻かれている様に見えて、「これで音が良いんですか?」という問もありました。
これ見た目と音質の反比例ですが、機械巻すると最後まで綺麗に機械が巻くのが、手巻きだと意図的に疎に巻いて、最後をびっちり巻くと強く力がかかっている所とそうでない部分が出来て、意図的に疎に巻いて全体的に同じ様に力がかかる様にすると何故か綺麗に巻くよりもインダクタンス値が上がって、これを何回繰り返しても同じ結果が出て、銅線の長さの割に高いインダクタンス値を得ようと思えば今の巻き方になりました。
逆に言うと最初の巻き初めが疎で、最後の方だけ見た目が良く密に巻くと、銅線の長さがある割にはインダクタンス値が低いコイルが出来て、結果的に音が悪いという事になります。
そして市販のコイルに比べて音の良い要因が、内径がメーカー製の物に比べて極端に小さい事で、車内に出ている電磁波を内径が大きいと吸い込みやすく、逆に小さくする事で電磁波の吸い込みをほぼ無くして、それで艶のある透明感のあるサウンドになるという訳です。
じゃあなぜメーカーは内径を大きくするかというと、内径が大きい方が簡単に高いインダクタンス値を得る事が出来るからで、もっと簡単に高いインダクタンス値を得ようと思えば金属の芯を入れれば簡単で、でもそれは音質が悪くなるので、その手の簡単にインダクタンス値を得る方法を使わない方こその良い音になるのです。
またもう一つ高いインダクタンス値を得るための工夫が、ボビンの上ニッパーで刻みを入れてグリップ力を上げていますが、下面にはケースに固定するために両面テープが貼ってあり、それの半分を剥がして底を押さえるとグリップ力が増して、でも両方外すと指が離れなくなって上手く巻けないのであえて半分を剥がしています。
もちろんケースに組み込む時は半分を貼り直して、プラス横に少し接着材を付けて簡単には剥がれない様にしています。
もう一つ音を良くす決め手はボビンの材質や巻き方で、信号が流れた時に起こる微弱振動を外に逃がして、ストレスがかからない様にしていて、これは1980年代に作られたナカミチのPCー100というネットワーク回路の発想で、使う接着剤にもこだわっていて、それでも当時のナカミチは「これは完璧な物ではないので、良いパーツを使って、コイルを適切に巻き替えて、ピッタリ合う物を作って下さい。」と言われていました。
途中で経営のトップが変わってそういう事は言われなくなりましたが、初心忘るべからずの考えで、だれもやらなくなったそういう手法を今でも続けているというか、今が一番極めた状態になってきています。
お客様で車の買い替え時に機械巻のコイルを巻き替えたピュアコンをお使いだったところから、完全に一から手巻きのピュアコンに変った時に、「音に艶出た!」とか、「音がクリアーになった!」と喜んで頂いていますが、今日お見せした様な理由で音の変化が得られていて、昨日は宇部店の店頭で何人かのお客様に実際に作りながら説明して納得して頂きました。
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Posted at
2026/05/18 10:27:09
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