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ピュアディオいがわのブログ一覧

2023年11月23日 イイね!

新・お客様の質問にお答えして 第49話


前シリーズが20回を前に終了して、新シリーズになってからは順調に49回まで進み、次回は遂に50回目を迎えます。

そのお客様の質問に答えるシリーズへのご質問で、「前シリーズが進みが悪かったのに、新シリーズは何故スムーズに進んでいるのですか?」という事を聞かれる事がありました。

前シリーズの時はまだ直営店以外の加盟店や直営預かり店などがあり、自分の方針とは違うやり方で運営している店があって、宇部店と福岡店の完全な直営店のみになってからは音のセッティングは全て自分が行っていて、ピュアコンの数字の設定も全て自分が決めているので、「他の店は少しやり方が違うから・・」と遠慮しながら書き込む事が無くなったからスムーズに進む様になりました。


さて本題に入って、今日のご質問は「社長はなぜメーカーが今後どうなるという事が事前に分かるのですか?」とか、「まぜ大手メーカーの音の良い専門店リストに載ろうとされないのですか?」というよくある大手メーカーとの付き合いに付いて、「もっと大手メーカーと仲良くしたらもっと儲かるのではないですか?」という事を多くの方からこれまで聞かれて来ました。

あえて今回までこの事核心は避けて来ましたが、まあ時期が時期なのでそろそろお答えする事にしました。


大手メーカーはパイオニア・カロッツェリアの『X認定店』と三菱電機ダイヤトーンの『クラブダイヤト-ン認定店』の2つがあります。

自分もラジオ放送の中で、「サウンドピュアディオは大手メーカーの音の良い店のショップリストには載っていません。」と言っていますが、お客様からすると「自分の買っているお店が音の良い店のリストに載っていないのは寂しい。出来れば載せて欲しい。」と言われる方もあり、「一時的にメーカーの意向に合うデモカーを作って、後で作り替えれば良いのではないですか?」という声も聞かれました。


ただ1990年代は当店もカロッツェリアのX店でしたが、その一時的にメーカーの意向に合ったデモカーを作って後から作り替えるをしていたのですが、メーカーの偉い人がオーディオ評論家を連れて来てあれこれ指導して来たり、セミナーと称して顧客に直接洗脳したりとトラブルが多く、それによって離れるお客様も若干ではありますが出て来たので、これはまずいと認定店からは外れるという方針にしました。

認定店になるとメーカーのお金で集客出来るし、認定店独自の販売奨励金も出るし良い事だらけです。

でも音の方針を完全にメーカーに握られて、実際の音楽とは違う強いフォーカスというやりたくない事を強制されてまでは楽をしたくないので、そういう美味しい思いをしなくても、独自の方法を探って高校生時代にラジオ局のスタジオで聴いたあのモニタースピーカーの様な良い音を目指すという初心を通す事にしました。


それと同時に自分は大手メーカーがカーオーディオ専門店に言っている話が信用出来ず、投資家向けに出している企業情報と専門店に言っている話が全く違っていて、「どうせカーオーディオ専門店は投資家向けの情報なんて見ていないから、何を言っても分からないだろいう。」と、これから先どうなるか分からない商品を買わされているのです。

一番分かりやすい例が、自分はダイアトーンのサウンドナビを初期の60時代に2台販売しただけで、その後1台も販売しておらず、最初に販売した60も後で下取りに取って、その後代車を業者に販売する時に付けて売って、最終的に顧客には1台も販売していないという実績があります。

販売しない理由は音のフォーカスが強すぎて不自然だからで、仮に音を強調する機能を全てオフにしてもまだフォーカスが強く、純正で最初から車に付いて来るなら仕方ないのですが、わざわざお金を出してオフにする機能にお金を出すのは無駄なので販売しないという方針を貫いていました。


確かにダイアトーンはブームの時があって、そこに乗っかれば売り上げは上がったでしょうが、そのブームが終わったら急降下して、熱が冷めたお客さんは業界から離れて行くのと、そういう事が他のメーカーで昭和の時代にあったり、当のダイアトーンもホームオーディオで80年代の終わりから90年代の初めにちょこちょこモデルの末尾を変えて、「今回のモデルはここが良くなりました!」を繰り返して、結局エンドユーザーに飽きられてダイアトーンブランドが一度消滅したので、自分としては「また同じ事を繰り返している。」と、高見の見物状態でした。


あれだけ毎年型番を変えて新製品を出していたダイアトーンもなかなか新製品を出さず、ナビの地図情報だけの更新の状態でしたが、遂に最新の投資家向けの情報誌筋では、「三菱電機は車載器部門を分社化して外部の出資者を募る。」とか、「売り上げの4分の1を誇るナビゲーション部門を廃止。」と言われているのをカーオーディオ専門店は知らないでしょう。


自分が他のカーオーディオ専門店と同じ道を歩まないのは、投資家向けの正しい企業情報を常に見ているからで、企業情報を見ていなかった昭和の時代は何度もひどい目を見ました。


そのひどい目の例として、企業が株価が下がると必ず出て来るのが、値段が安いのにやたらと多機能の新製品が出て来て、それが一時的に爆発的に売れるという事です。

別に売れるからいいと思われる方もあると思いますが、これが音がわざとらしくて元の音楽とはかけ離れていたり、無理なコストや生産計画で作っているのでやたらと故障が多くて、「こんなのなら簡単に売れても売るんじゃなかった!」とお客様から叱られて悲惨な経験をしました。

そんな一時の株価を何とかするための商品など金輪際売るものかと心に誓い、販売する物は極力事前にテストしてから、自信を持ってお勧め出来る物だけにしようとすると、販売アイテムが極端に減って、でも毎日のブログを読まれている方ならお分かり頂けると思いますが、10年・20年・30年と長きに渡ってお付き合い頂いています。


以前自分が「パイオニアはそのうち上場廃止になる。」と言っても、業界内では「トップブランドのパイオニアが上場廃止になる訳がない!」とまるで人を嘘つき呼ばわりされていましたが、予定通り上場廃止となり、ダイアトーンのサウンドナビも毎年のモデルチェンジが無くなって、サウンドナビが生産撤退という投資家筋では話が出ていて、今は「だから売らなくて良かった!」と安心しています。


それではなぜ大手メーカーは認定店制度を作って、ショップのPRをしてくれて、販売奨励金まで出してくれたのでしょうか?

実は自動車メーカーの純正納入に入り込むためには一般市場での人気がアピールポイントになり、専門店での実績が無いダイアトーンは認定店を作って熱心に勧めるショップ群が必要で、そのために毎年新製品や美味しいリベートなどで甘い汁が吸えて、自動車メーカーに入り込んだらもう美味しい思いが出来ず、メーカー間の競争に負けたら撤退と、自分は昭和に起こった事から想像するとこうなる事は分かっていました。


自分はダイアトーンのサウンドナビが発売された時は、「過去に評論家の先生を使って失敗しているからそんな事はしないだろう?」と思っていたら逆で、モデルが60から80に代わった時に「もう80は売る事は無い。」と思い、100とか200の頃に演奏家やボーカリストにお金を撒いて褒めてもらっている時に、あるボーカリストから「今のカーオーディオの考え方は間違っている!」と叱られた事がありました。

「TMさんという技術者から話を聞いたけど、タイムアライメントという考えは間違っている!」とはっきり言われました。

事務所がお金をもらっているから三菱電機には文句を言えないけれど、小さなショップの社長だからこいつにかましとけ!とでも思ったのか、自分は何度も「うちの会社は違うから是非デモカーを聴いて下さい。」とお願いしましたが、そのTTというボーカルは「自分はカーオーディオの事を良く知っているから聴く必要は無い!」と言われましたが、その数年後には別のメーカーからお金をもらって別な似た様な商品を褒めていたので、「この人の音楽は2度と聴かない!」と思いました。


ただそのTT氏の事が好きなパーソナリティーがサウンドピュアディオスタジオから放送される番組にいて、しょっちゅうかけているので、「TT氏の楽曲はかける数を半分に減らすか、かけない様にしてもらえますか。」と、よっぱど言おうかと思っていましたが、今月の末にマークイズのスタジオは5年の契約期間が切れるのでそれまで我慢して、今後は不特定多数のアーティストさんへのスポンサー活動は自粛する事にしました。


途中でやや話の方向性がズレてしまいましたが、そんな大手メーカーの施策に乗って一時の儲けで自分のビジネスの将来を悪い方向に進めるぐらいなら、宣伝も自分で行うし、音のフォーカスが適切な物があればそれを使って自然な音を造るしと、今のビジネススタイルはそうして作られています。

Posted at 2023/11/23 11:12:29 | トラックバック(0) | 新・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2023年11月09日 イイね!

新・お客様の質問にお答えして 第48話


新シリーズになってから48回目を迎え、先月は2回書き込んでいるので、このペースだと今年のうちに50回になりそうです。

毎回シリーズ名を変えるのか、そのまま行くのかと毎回言っていますが、『新』の次って『続』でしょうか?


さて最近店頭でのお話から多く聞かれる話題をピックアップしますと、「以前はそんなにインピーダンスと言われていませんでしたが、最近インピーダンスという事を良く言われる様になりましたね。」という事です。

確かにブログを読み返すと以前に比べたらインピーダンスという言葉が良く出て来る様になっていますが、逆にインピーダンス変換技術という言葉が減って来ているのにも気が付きました。


その理由を詳しく書き込みますと、ここ5年ぐらいで激しく自動車メーカーの純正のプレミアムサウンドやディスプレイオーディオが変わって来ていて、10年前のテクノロジーでは対応出来ない車種が増え過ぎて、これまで出来ていた取付が出来ない事はないけれど、前に得られていたほどの効果が得られないので、前に乗っていたお車でやっていた施行が次にお車ではお勧め出来ないという例も出て来ています。

そのお勧め出来ない理由がインピーダンスの差で、これまではインピーダンス変換を行えばドアスピーカーの交換が出来ていたものが、「この車はドアスピーカーを交換しないで下さい。」という例が何車種か出て来ています。


輸入車ではスピーカーのインピーダンスがピッタリでないとメーターパネルに警告が出た事もあり、3倍ぐらいのインピーダンスの違いを何とか近い値まで変換しても、ピッタリでないと警告灯に表示が出て、無理くりインピーダンスを何とか合わせたら、今度は音がいま一つ前に出て来ず、これなら純正ドアスピーカーをそのまま使った方が良かったという例もあり、警告が出ないにしても大きくインピーダンスを変換して合わせる事でただ使用しても問題無いだけで、音質的に平面的になってしまうという例が出て来て、それなりの数のデモカーを買って実験して、自社のデモカーがツイーターのみ交換のスピーカーそのままの『プレミアムベーシック』の状態の物もあり、お預かりした時に「ドアスピーカーを交換するのと純正のままの両方で実験して、良い方で納車させて頂きます。」と、事前に了解を頂いてから作業に入る事もあります。


つまりインピーダンス変換技術を使っても、一定の幅を越えて変換すると良くない場合もあるので、その時はJU60ツイーターを使った『プレミアムベーシック』が上限とさせて頂いて
いるのが現状です。


もう一つ業界全体ではアンプ付きDSPが主流になっていて、これを使えば従来のスピーカーが使えて多バンドのイコライザーも使えるという、一見非常に便利な物が出て来ていますが、前にも話が出た様に純正のスピーカー出力をプリレベルに変換する部分の精度が低くて、そこでロスって音ががさつになったのを、後でイコライザーでどんなにいじっても失われた新鮮さは取り戻す事は出来ません。

そこでピュアディオではオーディオテクニカ製のハイローコンバーターを一度分解して、パーツを入れ替えたりチャンネル数を半分にして音のロスを極限まで防いでいますが、デメリットはアンプ付きⅮSPよりも値段が高くなる事です。

中途半端に安い物で公開するよりは、安定した効果が得られる物でなければ、車両のアンプをそのまま使った方が良いというのがサウンドピュアディオの考えで、本来の音楽の形に戻すという手法に納得して頂ける方に購入をお願いしています。


その純正の工場装着のオーディオのパワーアンプについてですが、ここ5年ぐらいで変わって来たな!と感じる事が2つあって、1つはモデルチェンジや年次変更の時にプリ部なのかパワー部なのか、音の傾向が変わっている事があって、初期型でやたら低音や高音が出ていたのがレベルが下がって来ていたり、その逆もあったりして、ピュアコンの値がそれに合わせて細かく変えていたら、かなり手順書が複雑になって来たという事です。

2つ目は車輛のアンプのインピーダンスに対応する幅が狭くなって来て、使用する純正スピーカーのインピーダンスの幅を越えたスピーカーを取り付けると、ある音域で十分なパワーが出せずに音が腰砕けみたいになるので、ドアスピーカーを交換しない方が良い車種が増えているという事です。


これは昭和の話ですが、美人と音の良いスピーカーは似ているという事が言われていた時期があって、それは美人はわがままな人が多く、音が良いスピーカーはわがままと言うか、周波数ごとによって大きく表示インピーダンスよりもズレる事があって、それを抑え込むぐらいの幅の広いインピーダンス幅に対応したアンプでないときちんと鳴らせないという例なのですが、名機とい言われるスピーカーには80Hz前後でインピーダンスが2・3倍になる事はよくありました。


つまり単品で音が良いスピーカーを純正システムに混ぜても、大きくインピーダンスが上昇する周波数帯は不得意で、押しきれないので音が前に出て来ないという事になります。


そんな研究をプレミアムサウンド車を複数台購入して実験して、今考えられる最も生音・生声に近いシステムアップを提案させて頂いています。


そんな訳でこれまでもインピーダンスというものが重要ではありましたが、年々その重要性が増す事はあっても、以前の様な簡単にシステムアップ出来る時代に戻る事は無いと思っています。

Posted at 2023/11/09 10:54:19 | トラックバック(0) | 新・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2023年10月25日 イイね!

新・お客様の質問にお答えして 第47話


お客様の質問にお答えしてのシリーズは、前作が20話の手前で終わって、新シリーズが47話になりましたから、トータルでは60話を超えていますが、前作同様に日常の店頭でのお客様の会話の中からご質問をピックアップして行きますと、同じ様な話題が繰り返してしまうので、この新シリーズも50話で一段落させるのか、それとも100話を目指してこれまで通り続けるのか、岐路に立っています。

ただ一つ言えるのは、新シリーズと前シリーズの時は車自体が大きく変わっているので、オーディオレス車の現象やディスプレイオーディオやプレミアムサウンドが増えた時期から書き始めたので、そんなに古い内容ではないと思っています。


さて今回も過去に出た事のある様な内容ですが、「サウンドピュアディオでベーシックのトリプルパッケージを取り付けたら、全ての音楽ジャンルで音が良くなったと感じるのですが、マイケル・ジャクソンさんの古い楽曲で、『ベンのテーマ』を聴いたら、曲の最初の方で音が歪んで聴こえました。これは直りますか?」という問を頂きました。

けっこうこれは20年・30年言われてきている事で、実は『ベンのテーマ』は曲の最初の方で雰囲気を出すために意図的に歪んだ様な録音がしてあります。

これがリアルに聴こえると、まるでドアかダッシュのどこかにビビりがあると勘違いされる方が過去からいままで多くおられました。

逆にこれまで歪みっぽく聴こえなったという事は、表現力が乏しかったという事です。


他にはこれも古い曲の話ですが、ビリー・オーシャンという人の『カリビアン・クイーン』という曲があって、これをサウンドピュアディオで音をチューンした後に聴いたら、曲の途中でマイケル・ジャクソンの『スリラー』の一部が聴こえる様になったという話もあって、確かに隠れカメオ的に一瞬入っているのがハッキリと分かる様になったという風に言われる方が多くおられます。


続いての話題は1980年代や90年代からのお客様と、最近お客様になられた方に共通するご質問に対してお答えしたいと思います。

それは新しいお客様からは、「他のお店は純正スピーカーは音が悪くて使い物にならないと言われているのに、あえて純正を使うと不利になりませんか?」、「トレードインスピーカーを使って良い音になるのならそれを試してみてはいかがでしょうか?」という問をよく頂きます。

実は当社は代車兼デモカーを沢山持っていて、代車に出ていない時は色々な製品を付けては外しての実験を行っています。

トレードインスピーカーや安いパワードのウーファーやDSP付きアンプなど、数々の商品を付けては外しを繰り返していて、例えばトレードインスピーカーはパッと聴き音が良くなった様に聴こえても、強調している周波数と意図的に弱くしている周波数があって、メリハリがあってノリの良いサウンドですが、これがいいという一般ユーザーもおられれば、「何だか変な感じがする。」と思われるユーザーの方がおられます。

結局量販店で衝動買をさせるための音造りを大手メーカーはしていて、それが逆に音楽に精通されている方からは、「あれは正確に音楽を聴く物ではない。」とそっぽを向かれているという現実があります。

二兎追うものは一兎を獲ずみたいに音楽を正確に聴きたいというお客様に合わせると変にメリハリを付けた音を作ると耳がそちらに慣れて来るので、本当に良い音を目指して行こうと思えば、簡単に儲かる事があってもそちらには手を出さないというのがピュアディオ流です。


ちなみに以前ピアノの調律師の手配をされている会社の車に某国産メーカーのトレードインスピーカーが付いていて、それを純正スピーカーを使ったベーシックのWパッケージに交換したら、純正スピーカーをベースにした方が音が正確になったという話もあったり、ピアノの先生が量販店でトレードインスピーカーを取り付けて音が悪いというか変なので、ツイーターを交換してピュアコンを入れたけれどまだおかしいと言われて、ミッドスピーカーを純正に戻したらきちんと音程が聴こえる様になったというぐらい、素人向けのメリハリを付けた商品がトレードインスピーカーで、逆に純正スピーカーに戻してチューニングを取替えたら音楽に精通されている方に満足して頂いたという話は多く有ります。


80年代から90年代にお客様になって頂いた方からは、「自分は通い始めた頃はベーシックパッケージが無くて、トレードインスピーカーの音を良くするのがピュアコンだったけど、いつから変わったのですか?」という質問を良く頂きます。

トレードインスピーカーは1990年代に出来て、その頃はまだ純正のスピーカーの音も悪く耐久性も無かったのが、新車の保証期間が90年代の終り頃に伸びて来て、延長保証で5年間という頃から耐久性を極端に上げて来て、見た目は安っぽい物の肝心な部分はしっかりコストをかける様になりました。

それと時を同じくして、オーディオメーカーは専門店よりも簡単に数字が稼げる量販店向けに商品を開発しだして、1998年ぐらいには国産では販売した様な音のトレードインスピーカーがもう無いという状態になっていました。

そこでBOSEやJBLの薄型スピーカーを大量に仕入れて、ピュアコンを開発していたのですが、まずBOSEが自動車メーカーのプレミアムサウンドを作るために市販を辞めるという交換条件をのんで市販ユニットが無くなり、それから10年以上遅れてJBLも同じ様に市販ユニットを辞めて、その前にJBLユニットは日本の倉庫にある在庫を全て買ったり、ピュアディオ向けの専用ロットで生産してもらったりと、製品の確保に苦労していました。


そんな事を20年以上続けていたら、見た目は安っぽいが耐久力はあって、素朴だが作った音はしない純正スピーカーをベースに良い音を作るベーシックパッケージが販売の主軸になっていました。


そしてここ5年ぐらいで多くのお客様からよく言われる様になったのが、「町を歩いていて、止まっている車のハンズフリーの電話の音がやたら漏れて聞こえるけど、以前からあんなに漏れていましたっけ?」という事です。

確かにナビ連動のハンズフリー機能が普及したというのもありますが、それでもあの音漏れは以上に感じます。

他には横断歩道を渡っていて、軽のハイトワゴンが信号待ちしていて、何かでアイドリングストップが解除になってセルが回ると、「ブルン!」と車体全体が響いて、中の人は何ともなくても歩いていてビクッとするのは自分だけでは無いはずです。


これは車体の軽量化と、コストダウンのための防振材を減らしたり、ドアが側面からの衝突時にグチャグチャに潰れて中の人を守るために外板を柔らかくしていたりで、防振処理の有るか無いか、防振処理の質の良し悪しで車内の人にも、車外の人にも不快な思いをさせないという新しい時代に来ていて、防振作業というのがオーディオマニアのエキスパートだけの物から一般的な物へと大きく転換して来ています。

ドア防振だけでも響きのループというか、渦を断ち切る事によって、自分にも周囲にも不快な思いをしない様になるので、防振は色んな意味で有益な施工になっています。


井川のブログの『お客様の質問にお答えして』も、何年も続けていると、似た様な質問も繰り返し頂いていますが、そのお答えは同じものもあれば、車の構造や業界の流れの変化により、微妙に変わってきているものもあります。

Posted at 2023/10/25 11:09:49 | トラックバック(0) | 新・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2023年10月13日 イイね!

新・お客様の質問にお答えして 第46話


新・お客様の質問にお答えしては46回話を迎えて、さすがに1話の頃にはお客様ではなかった読者の方も多くおられ、過去に出た話題に似た事が出て来るかも知れませんが、あらかじめご了承下さい。

逆に30年・40年と長きに渡ってお客様の方もおられて、開店から41年を迎えると一番長い方と直近でお客様になられた方では40年の差が出て来ています。


そんな中、新旧のお客様の共通のご質問が、「戦争の影響で高級なハンダが不足して、端を集めて再生されている様ですが、戦争が長引いても大丈夫なんでしょうか?」という事です、平穏な時期は高級な趣味のオーディオ用として使われている銀入りハンダも、これまでは中東の情勢が悪くなると軍用に使われて不足気味になっていたのが、ロシアのウクライナ侵攻が長引いて、かなり良い材質は軍事用に持って行かれるという状態が続いていました。

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そこに中東まで情勢が悪くなって来るとお客様が心配されるのも無理はないのですが、当社は3つの方法でこの難局を乗り切る事を考えているので、その事をお知らせします。


まず一つはこれまでもお知らせした様に、高級ハンダを再生して少し下のレベルの製品で使う手法で、2つめは銀入りハンダでもペースト入りで無い物をある程度入手しているので、それをペーストの混ぜて使いデジタルケーブルとRCAケーブルとデジタルプロセッサー内の最も精度の高い部分で使用するという事です。

3つ目はベーシックパッケージ用のハンダはこれまでは一番高い物を使用していましたが、グレードを落としても問題無い事が分かり、銀の配合量を減らしても錫と銅の配合量を増やせば音質的には全く変わらないという事が分かったので、ベーシック専用の3本をより合わせたハンダを使用して、現在ある在庫の量が切れない様に工夫しています。

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自分は2001年の同時多発テロや1990年代の中東戦争などの軍事用で使える物は、情勢によってはバッサリ入手出来なくなるというのを何度も体験して来ているので、ある程度の買いだめは常にしているのですが、ここまでは初めてで、ホームオーディオのアクセサリーを作っている会社で廃業する所が出て来ているという話も聞いていますが、ピュアディオは音質は下げる事無く安定供給をお約束します。


そして2つ目の多くの方からのご質問は、毎週土曜日の夜に行っている無線の実験で、新しいお客様からは「無線の実験をやってオーディオの音が良くなるのですか?」という質問を頂きますし、20年を越えるお付き合いのお客さんからは、「確かに無線の実験を始めてから明らかに音が良くなっているけど、どうしてですか?」と聞かれる事がよくあります。

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まあただアンテナを繋ぐだけではなくて、写真では4分の3波長・1波長・1・5波長の3タイプの波長の乗せ方を実験していて、スピーカーの場合は複数の波長を色々な乗せ方をする必要があるのと・・

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昨日のブログの写真を転用すると、3Ωのスピーカーでも周波数によってはインピーダンスがこんなに違って、インピーダンスの整合性を上げる=能率が高くなるという実験を行って、そういう実験を中学・高校の6年間延々と行っていたので、頭の中は学生時代のフレッシュな状態になって、スイスイとマッチングを適正値に合わせています。

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特にハイエンドのピュアディオチューンのデジタルプロセッサーやチャンネルディバイダーは薄いベールが取れた様な変わり方で、これは某メーカーのあるオーバークオリティーのパーツをプロセッサー用に転用したからで、オーディオ用ではどうしてもこれ見よがしな音になってしまうパーツばかりなのが、まるでプロ機の様な音になるパーツが使用してあったので、それをカーオーディオに移植してみたら、これまで後一歩表現出来なかった音が表現出来る様になりました。

1台の無線機から魂を抜いて2台のプロセッサーの音が良くなり、自分の家には魂が抜かれた無線機が2台あって、ただそのうち補修パーツを手に入れて動く様になりました。


ある無線機屋さんから補修パーツとして実際に購入した無線機の数倍の補修パーツを手に入れてお客様のお車の音が良くなっていたのですが、あまりに変な補修パーツの出方をするので、今はメーカーにバレて規制が入って入手出来なくなっています。


ただ魂の抜かれた無線機に通常のパーツを入れて実験したら、元々がかなりクラスが上のオーバークオリティーの物を使用していたので、送信音・受信音共に実用には全く問題無い事が分かりましたので、自分の趣味用と無線の友達に貸し出して問題が無いかどうか試しています。


その材質は他ではプロ用のオーディオ用機器の補修パーツでしか入手出来ず、これは絶対に入手不可能なので、「こんな裏技があるとは?」と自分自身もビックリしています。


そんな普通のお店では絶対にやらない努力をして、造作した耳の錯覚を利用した良い音ではなく、ボーカリスト本人に会って生の声を聞いても納得出来る音造りをサウンドピュアディオは行っています。

Posted at 2023/10/13 11:10:14 | トラックバック(0) | 新・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2023年09月13日 イイね!

新・お客様の質問にお答えして 第45話


新お客様の質問にお答えしてはカーオーディオに対するお客様の質問にお答えするコーナーですが、今日はカーオーディオ関していますが、少しそれた質問にお答えします。


それはサウンドピュアディオのデモカーや代車に付いてですが、これらは希望の方があったら販売していて、「気が付いたら知らないうちに販売されているので、どの車をいつぐらいに販売するのかあらかじめ教えてもらえますか?」というご質問を複数の方に頂きました。


実は宇部店の代車は今年の6月にデリカミニを購入して、これまでよりも1台プラスになっていました。

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それに加えて自分は日常の足として使っているクロスビーも中の荷物を全部降ろしてたまに代車として使っていたのですが・・

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ここ1か月で代車を軽自動車を1台と普通車を1台の合わせて2台販売してしまい、クロスビーを使わなければマイナス1台となっていました。


そんな事を店頭で話していたら、「販売する車があるのなら事前に教えてもらえれば助かるのに。」とか、「その車がその値段だったら自分が買ったのに。」と言われて事がありました。


デモカーや代車を販売する時のスタイルは大まかに3種類あって、1つは買う時点でもう当りを付けておくというか、「3年後に買いたいので、グレードはこれで色はこれで・・」と事前に約束しておくパターンがあります。

この場合はそのお客様が都合で買えなくなったという時に限って他の方に販売する事もあるでしょうが、これまでは100%成約になっています。


2つ目は宇部店に来店した時に、その前から調子は悪かったのに「まだ持つだろいう?」と乗っていたらたまたま動かなくなってしまい、もう修理代も高いからと代車で手放しそうな車の中から選んでもらうというパターンで、動かなくなった車は宇部店から少し離れた所の『廃車王』に出すというパターンで、これは意外に多くて、今年の夏は暑かったらからか、2台の代車が売れるという事になり、代車が不足気味になって来ました。


そういうお話を店頭でしていたら、「予約が入っていなくて販売する予定の車はありますか?」という質問を頂いたのでここで答えさせて頂くと、日産のキックスが販売される予定です。

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ただしキックスの販売には条件があって、今付いているフルシステムも含めて買い取るか、もしくは今フルシステムをお持ちの方の機材を移設してから販売するのどちらかで、これをベーシックパッケージに戻して販売というのは考えていません。

今までは全て内内に販売していたのですが、お客様のご意見にお応えして、初めて公募させて頂きます。



ちなみに赤いデミオは今日お嫁に行ってしまいます。

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Posted at 2023/09/13 10:50:34 | トラックバック(0) | 新・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
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サウンドピュアディオの井川です。 福岡県・山口県でカーオーディオ専門店を営んでいます。 アーティストとのコラボレーションにより、より生演奏や生の声に...

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