今日ご紹介する1台は、一昨日の福岡店の完成車から、メルセデスベンツのW212型のEクラスのセダンです。
専用パネルのナビオーディオ付きのお車にベーシックパッケージの取付を行いました。
W212型は350ワゴンを3万キロ、550セダンを11万キロ、派生モデルのS218を3万キロの合わせて17万キロを走行したぐらい好きなモデルで、W212型が無くなる時にもう一度550を買いたいと言ったら既に無くなっていて、では400でと言ってもそれも無く、その次のEクラスがCD・DVDプレイヤーがインパネに付かなくなったので、その後はBMWとアウディに乗っています。
もしEクラスのインパネにプレイヤーがあったらEクラスのに乗り続けていたと思いますが、そんなプレイヤー付の最後のEクラスになるW212型の最終モデルへの作業で、お客様は最初はベーシックパッケージの『ドアスピーカーはそのまま使用する』という部分に半信半疑というか、自分がお電話で話していて1信9疑ぐらいではないかと思うぐらい心配されていました。
しかしW212型について自分で使って精通しているという事で信じて頂いて作業に預けて頂く事になりました。
まずはオーディオとエアコンのパネルを外して、デッキ裏のアンプ部分からピュアディオブランドのPSTケーブルで音信号を取り出しました。
ダッシュの上にはピュアディオブランドのアップグレードのツイーターのATX-30Jを取り付けて、純正のツイーターよりも良い場所から、サイズが大きくて周波数レンジの広い高音を再生させます。
グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、ピュアコンの6ピース構成の物を取り付けました。
W212型のベンツは前期型と中期型と後期型があって、自分が乗っていたのは前期型と中期型で、その派生モデルのS218型で、3タイプの特性の違う純正オーディオのクセはかなり知り尽くしています。
ただ当時はATX-30Jが発売されていなかったので、ピュアコンのブラックボッツクスはかなりの種類を変えて聴き比べを行って、コイルも何種類か聴き比べて最も生音・生声に近い組み合わせを探しました。
純正の画面は3バンドのイコライザーになっていて、バスをマイナス1かマイナス2かで迷って、最終的にマイナス1で出庫しました。
今回はドアの中は防振作業は行っていませんが、ドアスピーカーからの高音をカットしているのと、出にくい超低音は制限をかけて無理に鳴らさない様にしているのと、インピーダンスをやや上昇させているので、ノーマルのドアながら聴感上の低音の量は増しています。
調整は金曜日の夕方に行っていたので、ちょうどクロスFMのサウンドピュアディオスタジオからの放送が聞こえて来て、CDとFMラジオで音の正確さを確認しました。
もう暗くなって閉店前にお客様は車を取りにみえましたが、Eクラスの音を聴かれて一言目に「想像していたよりもかなり音が良かった!」と喜ばれていました。
SNSの情報では「純正スピーカーは音が悪いから変えないといけない!」という情報ばかりで、純正スピーカーを使って良い音など出ないというのが当たり前になっていますが、逆にスピーカーに勢いが付き過ぎている物では自然な音を表現する事が無理で、かったるい純正スピーカーの音を適切に処理した方が自然な本来の音楽に近い音が表現出来るというのがサウンドピュアディオの考えです。
「W212に長く乗っていたお店だから信用出来そうだが、純正スピーカーを使うのはどうかな?」と思われていたお客様も、最後には納得して頂いたので、自分としてもほっと安心しているところでした。
Posted at 2021/12/19 10:14:25 |
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