いつもは午前中か昼過ぎに書き込む井川ブログも今日は遅くなってしまいました。
今日は福岡店にいて朝からアンプのチューニングを行っていました。
ベースモデルのアンプを分解して中から2枚の基板を取り出します。
右の小さい基盤がRCAの入力基盤で、左の大きい方が電源部と出力段です。
ベースモデルを初めて聴いた時は「素性はいいけどかなりコストが削られていて長時間聴いていたら疲れそう。」と思いハンダ付けのやり直しとパーツ交換で音質アップを図ろうと思いました。
発売当時よりもハンダの艶が無くなった様な気がしますが、それを抜き取って光も音も艶が出る高級なハンダに差し替えて音質アップを図ります。
それと実物を見られたお客様は写真で見るより輝いていると言われます。
こちらは細かい部分ですが、一度ハンダを抜いてリードが差し込んである所の穴が見えるぐらいに抜きます。
ハンダを抜くのはハンダ吸い取り線という物で吸い取るのですが、横幅が2ミリ 2・5ミリ 3ミリ 3・5ミリと吸い取る量に合わせて4種類から選んでいます。
かなりの個所を高級なパーツに交換していますが、パーツのリードはなんでこんな不必要な長さがあるんだろう?と思うぐらい長いリードです。
この長いリードはハンダ付けの時の熱を逃がす役目がありますが、ハンダ付けと同時にエアーで急冷をかけているので、メーカー製造時に比べたらかなりいいコンディションになっています。
入力段のノーマル基盤とチューニング基盤を二つ並べましたが、左がチューンド基盤です。
そしてチューニングが終ったら金属ケースに大きい方の基盤を取り付けて・・
次に小さい方の基盤を付けて蓋を閉じたら完成です。
それから801型スピーカーにつないで音を出して長時間テストを行いますが、最初は荒削りな音が鳴らしていると段々滑らかになって来て、音が完全に整ったらお客様に販売する事が出来ます。
それとデモカーのナンバーが指定で801を取っているのは、この801型スピーカーでテストして音を決めていますという意味です。
ただ2006年の3月までは801型スピーカーの音を基準に製品を開発していましたが、4月以降はメジャーレーベルのアーティストさんの生演奏の音や生の声を参考にして音を作ったり、またアーティストさんに自身の楽曲を聴いて頂いて音造りという方式に変わったので801はメインではありませんが、以前からの風習で未だにトップグレードのデモカーのナンバーは801です。
Posted at 2014/10/29 16:19:34 |
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