今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の完成車から、スバルのレヴォーグです。
以前乗られていたお車からシステムを移設して取り付けていて、PMBケーブルの末端の焼き直しと、SKY-2のRCAケーブルのプラグの交換と、ピュアコンを4桁シリーズに交換しました。
デッキはナカミチのCD-700KKにサイバーナビの1DINタイプを併用しています。
スピーカーは方ドア3面のフル防振の施工の後に、アウター・スラントのバッフルを製作してピュアディオブランドのZSP-MIDを取り付けていて・・
ツイーターはワイドスタンドを製作して、B&Wの物を取り付けています。
ラゲッジ下には25センチウーファーのエンクロージャーを組み込んで、黄色いケブラーのZSPの限定品を取り付けて、ナカミチのPAー2002のPバージョンを2台取り付けて、1台はフロント用で、もう1台はミックスモノラルにして25センチウーファーを鳴らしています。
これらのユニットにつながっているケーブルは全て前に乗られていたお車からの移設で、末端を焼き直して、新しい端子を付け替えて音をリフレッシュしています。
今回はピュアコンのメインボックスを新しく4桁シリーズと呼んでいる物に交換して、絶妙にボーカリスト本来の声に合わせています。
例えばこちらのZ2198のユニットは、かなり正確な測定器で実測すると、2・19829を示しています。
もう片方は2・19806を示していて、こういう場合はこちらの方を運転席に近い右側に装着します。
ピュアコンの数字の組み合わせで音を追い込んで、更に細かい所をデジタルプロセッサーで調整してセッティングは完了しました。
今回は2個並列のコンデンサではなく、大型の物を1個で必要な値を探して出していて、たとえば同じ2・2μFと表示されたコンデンサでもこちらはピッタリよりもやや上の2・2126を示しています。
実際にケースに組み込み力が加わるともう少し数値が上がるので、4桁シリーズのピュアコンはケースに組み込んだ実測をケースに表示しています。
もう1個同じコンデンサを測るとこちらは2・26715を表示して、これを2・2μFと思って2・2をわずかに下回った物と左右で使えば、右と左の音がピッタリ合って左右のスピーカーの間に音像が浮いて来るとはなりません。
デジタル処理で音像を浮かす事は今の時代簡単に出来ますが、この様に左右のペアリングをピッタリ合わせるのと、車種とスピーカーの特性に合わせて上よりか下よりのコンデンサーを選んで鳴らす事で、本来の人の声に近い音というのを表現しています。
この4桁シリーズを販売出来る様になった背景は、ラジオ番組の制作で多くのボーカリストの生声を聞いて、「これがこの人の声だ!」というのを何人もイメージ出来る様になったのと、コンデンサを厳しい選別を行ってJU60やB&Wツイーターで使えない物があったとしても、それは新しく発売されたATX-30用に使う事が出来て、ATX-30では価格の割にグレードの高いピュアコンが作れて、この2つの要素からこれまで製作不可能だったピュアコンの4桁シリーズの発売を行う事が出来ました。
うっかり4桁の末尾が0の物を3桁表示した物もありますが、毎日鶴の恩返しの様な状態で、コンデンサの選別と組み立てを行っていて、今回のレヴォーグも素晴らしい音に仕上がりました。
以前このブログで自分が自営業のカーオーディオの出張取付を始めたのが20歳の時の10月10日で、それから2年後の10月10日に初めてカーオーディオ専門店を開業したという事を書き込みましたが、今日12月8日は創設記念日となります。
金曜日に銀行の方が来られて、「日曜日は創設記念日ですね。」と言われて、開業記念日や開店記念日は同じ日だから覚えているけど、確か年末近くに会社として登記をしたので今日が会社としての創設記念日となります。
会社登記から今日で30年となり、開店から37年なので個人商店として7年営業していた事になります。
普通会社は30年続いたら先々大丈夫と言われていますが、10年ごとに業界に悪い波が訪れて、それに3回耐えたら大丈夫という様な意味だそうです。
また金曜日に銀行の方が来られた時に「最近業績が良いようですが、何かあったのですか?」と聞かれました。
世の中は10月の増税で小売業はどこも売り上げが落ちているらしく、その中で好調に売り上げが伸びている要因を知りたい様でした。
会社として創立した時はまだオリジナル商品という物が無くて、27年前にやっとピュアコンの原型が出来た状態で、当初の開発コンセプトは『将来的には電気自動車の時代が来るだろうから、今の様に電気を食うカーオーディオは将来的には必要とされないので、消費電力を一切増やさなくて、効率を上げる事で高音質を再生させる』という目標を掲げて開発を行いました。
そのアイテムの一つは高性能ケーブルで、しかも音にクセを付けて良く聴こえさせるのではなく、自然な音でスタジオレベルを目指すという物でした。
二つ目はドア防振で、ちょうどブチルゴムの防振材がもてはやされている時期で、業者が静音データーを持って歩いて、「こんなに効果が出ます!」と言っていましたが、スタジオ用のモニタースピーカーの音と比べると明らかに量は出ていても音色が不自然で、セメントコーティングという手法で余分な響きを打ち消してスピーカー本来の音色を再生するという考えの物をスタートさせました。
三つ目には個人商店の時にはマルチアンプが絶対に音が良いと信じていて、高音・中音・低音・重低音とアンプを4台使うのが良い音だと信じていて、マルチの複雑な音調整の基本になる様に当時は実際にレコーディングスタジオでも使われていたB&Wの801を手に入れて日夜調整に励んでいました。
ところがある日店頭でBGMで流していた801の音を聴いたマルチチャンネルを付けておられたお客様から、「スタジオでネットワークで良い音が出ているのならネットワークで音を鳴らした方が自然な音がするんじゃないの?」と言われて、当時はネットワークのコイルを巻き替えているショップが数件あって、「井川さんもコイルを巻き替えたら?」と言われてしぶしぶナカミチのPC-100というネットワークのコイルをじわじわとほどいて行きました。
ほどいて行くとミッドの上限周波数が伸びて来て、段々音が濃くなって来るのですが、うっかりちょうどいい巻き数よりもほどいてしまうと音がぼやけてしまい、もうほどいて余った部分をカットしているので元には戻りません。
そこでホームオーディオ用のコイルを買って来てPC-100のケースの中に入れようとしたら大きくて入りません。
仕方なくリード線を伸ばして外にコイルを付けて、オスメスギボシを付けて簡単に交換出来る様にしたのがピュアコンの原型で、コンデンサやアッテネーターの値を変えるために完全にブロック化したのがピュアコンの始まりです。
そんなこんなで会社として登記をしてから30年が経ちましたが、多くのお客様に支えられてここまで来る事が出来ました。
30年を記念して粗品を配る訳でもなく、安売りセールをする訳ではありませんが、自分が出来るのはFM放送のスポンサー活動を通じて多くのボーカリストや演奏者に直接お会いして、生の声や生の楽器の音を知って、その声や音に少しでも近づけるパーツを開発してセッティングを行うというのが今の自分に出来る事です。
会社創立30周年を迎えて、お客様方には心より御礼を申し上げる次第です。
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、トヨタのハイエースです。
パナソニックのストラーダをベースにしたシステムを取り付けておられましたが、今回システムアップのために入庫となりました。
スピーカーはドアにアウターバッフルを製作して、JBLの508GTIを取り付けていて、ツイーターも同じシリーズで揃えて取り付けていました。
元々ベーシックパッケージで購入されて10数年経過したツイーターを今回取り換える事になって、ワイドスタンドを製作してJU60を取り付けました。
これまではストラーダの内蔵アンプで音を鳴らしていたところから、ピュアディオチューンのハイローコンバーターを取り付けて、SKY-2のRCAケーブルを使ってリアに音を送って行きます。
フロアにナカミチのPAー1002Nを取り付けて、電源とリモートとアースをひいて、
セカンドシートの足元にガードを付けて、シートを降ろしたらアンプ部の取付は完成です。
グローブボックス下のピュアコンは、ブラックボックス1組とコイルを交換して、変更部分に対応します。
全ての結線が終わったらストラーダのイコライザー調整を行います。
いくら調整画面で音が良いと感じても、メモリーした後に再生画面に戻すと微妙に音が違って聴こえるので、調整画面⇒メモリー⇒再生画面⇒音確認⇒調整画面を何度も繰り返して、最終的に1カ所1クリック動かしたところで最も生音に近いと感じて、音調整を終了しました。
ハイエースはお仕事の移動で使われるお車で、これでこれまでよりも快適に移動が出来ますね。
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