今日ご紹介する1台は先日の宇部店の作業から、日産のデイズです。
以前はナビオーディオだった純正も今はCDが入らないディスプレイオーディオに代わっていて、こちらをベースにベーシックパッケージの取付と、フロントのベーシック防振の施工の、Wパッケージの作業で音質アップを図りました。
まずはドアの内張りと防水シートを外して、何も貼ってない外板裏に4種類の防振材を貼り合わせます。
ちょうど4種類全てが写っていて、ゴールドの防振メタルに丸と四角の黒のマットと、銀の四角いマットは正方形を半分にカットしているので貼る箇所が増えて、8個の材質で合計9カ所のポイント防振を行っています。
ドアが重たくならない、鈍い響きにならない、そしてコストが適切であると考えられた防振で、とにかく量を使えばいいという様な防振とは違い、まず貼る前にドアの響きを調べてからの目利きが高音質の秘訣です。
ドアを元に戻せば残響が減ったボコーン!という安い響きが抑えられたドアに変っています。
次にダッシュの上にスタンドを使って適切な仰角・振り角を付けたピュアディオブランドのATXー25ツイーターを取り付けます。
純正のピラー根元のツイーター位置は、指向性の向きが悪いのと、鉄板が近いのでツイーターの小さいが強力な磁力のマグネットの磁力線が曲がってしまい、綺麗な鳴りとはならないので、ピラーから離した位置にツイーターを取り付けています。
同じ性能のツイーターを純正位置に付けると、かなり音のイメージが変わってしまい、ツイーターの本来の性能が出せないので純正位置は使いません。
次に純正のディスプレイオーディオのフロント出力をピュアディオブランドのPSTケーブルのフルレンジタイプでグローブボックススタまで引いてきて、比重が高くて厚いMDF板の上に敷いたピュアコンの4ピース構成の物を取り付けて、純正のドアスピーカーにはフルレンジのPSTケーブルを、ツイーターには高音域専用のPSTケーブを使って音を送ります。
純白のボビンにピンクのラベルのコイルは片側2メートル程度の無酸素銅線と、ブラックボックス内の片側9メートルの無酸素銅線を巻いたコイルは全て井川が一から手巻きをしていて、機械巻には出せない滑らかな音で音楽を再生させています。
全ての結線が終わって音が鳴る様になったらディスプレイオーディオのパネルの音調整を行って、これはパナソニック製で、最初から各スピーカーに100センチのディレイがかかっているので、それを全てゼロにしてからイコライザー調整などを行います。
100センチの状態で音を一度聴いてみたら、何だかほんわりした音に聴こえて、何となく全体から包まれた感じがするものの音色が正確ではなく、ここは全てゼロで使います。
自分が音色が正確で無いと言えるのは勝手知ったるFM山口の電波で、自分が生の声を知っているパーソナリティーの声が本人ぽく聞こえるか、それともほんわりしているが何だか違う声に聞こえるかの差で、電波で送って来る元の声を知っているからこその正確なセッティングです。
車速連動ボリュームは強く効かせると音が荒くなるので、なるべく低く効かせる様にしてからイコライザーの調整を行いました。
ほぼ1クリックづつしか上下させない微妙なセッティングで、生音・生声に近くなる様なサウンドに仕上げて納車になりました。
昔は大きな車でないと軽自動車では良い音は聴けないみたいな話が一人歩きしていましたが、軽自動車のコンパクトな室内で、左右のスピーカーの距離のギャップが少ない車種は独特の音色の正確さがあり、軽自動車ならではの低コストで良い音が楽しめるという良さがあります。
この話が本当かどうかはピュアディオのお店にある軽自動車のデモカーを聴いて頂ければ、その良さが体感出来ます。
Posted at 2025/11/01 10:29:14 |
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