楽しみにしていた大黒屋へ宿泊です。
宿泊料金がやや高いので、泊まる事は無いかなと思ってました。
しかし今回の宿泊プランは
1室2名 ~ 14,850円(税込1人)
ですが、人数が増えると割引されて
1室4名 ~ 12,750円(税込1人)
となります。
候補の1つ、大丸あすなろ荘にこの割引が無かったのが、大黒屋にする決め手でした。
2階客室
とても綺麗で雰囲気の良い部屋です。
家族達も「わぁ」っと声が出ました。
奥のこたつ部屋とは仕切れるよう、壁に引き戸が収納されています。
畳も良い物を使っているようです。
我が家の安物畳とは質が違いました。(^_^;
造りは温泉旅館の一般的な和室です。
しかし築約1年だけあって、とても綺麗で快適なお部屋です。
「高齢者がいるので移動の少ない部屋を。」とお願いした所、
エレベーターの直ぐ脇の部屋が準備されていました。
お心遣いに感謝します。
洗面台
こちらも綺麗な洗面台です。
水回りが綺麗なのは、とても気持ちが良い物です。
それに部材が木で出来ているので、安っぽい感じもしません。
水受けが陶器皿なのもオシャレですね。
普通の水洗金具の右側には、「阿武隈水」と札の付いた水洗金具があります。
天然水がそのまま飲めるようになっています。
水道水のような臭みが無く、美味しい天然水でした。
全てに清潔感があり、女性受けしそうな客室です。

窓の外からは野山を見渡せます。
特別、素晴らしい景色ではありませんが、紅葉の時期には見事な風景になるでしょう。
浴室の時間割
客室のパンフレットに、浴室の時間割が書いてあります。
これを見て、全ての湯船に浸かれるよう予定を組みましょう♪
宿泊は基本的に、女性優先の時間割になっていると思います。
日帰り湯の場合、大岩風呂はずっと混浴なのですから、仕方ないと思います。
このページには書いていませんが、宿泊者はチェックイン前と、アウト後は無料で日帰り湯が出来ると書いてあります。
これを先に知っていれば、もっと早くチェックインしたのになぁ。
他ではあまり聞かない、良心的なサービスですね。
チェックイン後、16時まで部屋でゆっくりくつろぎました。
16時に「恵比寿の湯」の清掃が終わるからです。
清掃を終えた恵比寿の湯で体を洗い、お湯を軽く楽しんだ後は、名物の大岩風呂へと向かいます。
大岩風呂にはカランが無いので、恵比寿の湯で体を洗わなくてはなりません。
それと夕食後の19時から、大岩風呂は混浴から女性専用となります。
今の内にたっぷり楽しんでおくか。
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大岩風呂の湯小屋
この湯小屋には、約100段の階段を降りて行きます。
逆に言えば、帰りは100段登らなければなりません・・・。
この階段を抜けると「綺麗な温泉旅館」から「秘湯の湯小屋」の空間へ移動する事が出来るのです。
1年振りの大岩風呂。楽しみだなぁ~。
p( ̄▽ ̄)qワクワク
大岩風呂 (早朝の無人時に撮影)
この旅のメイン・イベント、待望のお湯にドボン!
この時は流石に夕方なので、入浴客が結構いました。
でも湯船がとても大きいので、窮屈な感じは全くしません。
前回訪問時も入浴客が多い上、時間の都合もあって軽くしか楽しめませんでした。
今日は時間を気にする事無く、たっぷりと楽しめます。
前回は知らなかったのですが、この湯船には足下自噴でも湯が沸いているそうです。
自噴場所を探していると、何とか見つけました。
自噴泉は、足裏に冷たく感じる事が出来ます。
温度は低いのだろうと思っていましたが、30℃位あるそうです。
入浴した時には是非探してみましょう。
大岩風呂は湯船が大きいだけでなく、深さも約1.2mあり、温度は温めです。
温度測定に来た人に聞くと、お湯の投入口で44℃、オーバーフロー出口で39℃だそうです。
温めの素晴らしいお湯を、時間を掛けながらじっくりと楽しむ事が出来ました。
あ~っ極楽♪
お湯を楽しみ一息付けば、次のお楽しみ夕食の時間です。
夕食は、朝食と一緒にフォトギャラリーにupしました。
こちら をどうぞ。(^o^/
夕食に満足して部屋へと戻ると、外はもう真っ暗です。
普通なら窓の外を見ても、何の楽しみも無い時間です。
しかし大黒屋には、夜になるとやって来る「お客さん」がいるのです。

昼間、客室の窓から下を見た光景です。
和風の手入れされた庭が見えますね。
砂利の上をよ~く見ると、「たらい」が置かれているのが分かりますか?
この「たらい」に盛られた御飯を目当てに、お客さんはやって来るのです。

たらいの餌を目当てに、野生の「タヌキ」や「テン」がやって来ます。
動物たちは暗くなると現れ、深夜までいつでも見る事が出来ました。
1匹だけでなく家族も一緒です。
客室でも見えますが、1階ロビーに行けば、もう少し近くで正面から見る事も出来ます。
湯上がり後に、動物を見ながら涼むのもいいでしょう。
さて大岩風呂のある湯小屋には、もう1つのお湯「櫻之湯」があります。
通常は女性専用ですが、21時~23時のみ男性専用となります。
宿泊の際は、逃さずに入りましょう。
櫻之湯
入口の戸を開けると、玄関から脱衣場、浴室まで全て檜で造られています。
檜の香りと、優しい肌触りが心地良い。
お湯は大岩風呂と同じ源泉ですが、湯船が小さいので温度は高めです。
熱いお湯で温まりたい時は、大岩風呂よりこちらがいいでしょう。
それに小さい分、お湯の鮮度も良いと思います。
今回の宿泊客を見ていると、私以外の男性は皆年配の方々です。
宿泊者数も紅葉前の為か、満室ではありませんでした。
そのせいか21時過ぎに、あの階段を降りて湯小屋に来る客はいませんでした。
大岩風呂と櫻之湯も、お陰様で貸切です♪
23時の清掃前までお湯を楽しむと、流石に疲れてしまいました。
部屋に帰って朝までグッスリです。
朝になると、大岩風呂は7時まで女性時間。
8時には朝食なので、その間懲りずにまた浸かりました。(^_^;
次に大黒屋へ来られるのは、いつになるのか分かりませんからね。

夜が明けて、この日も朝から貸切です。
まぁ、私が温泉バカなだけなのでしょう・・・。
広すぎる湯船に、どっぷりと浸かれる贅沢さ。
このお湯はホント最高です。

予報ではこの日も曇りマークでしたが、朝から気持ち良い位の快晴です。
これで楽しく観光する事が出来ます。
さて大黒屋は、これから秘湯の宿が生き残っていく、1つのモデルではないかと思います。
昔の旧い建物を守り、鄙びた雰囲気の秘湯が、本来は良いのでしょう。
しかし思い切って建て替え、清潔で快適な空間と、秘湯のお湯を同時に楽しめスタイルは、
秘湯好き以外のお客さんにも幅広く受け入れられる事でしょう。
私の懐具合では、料金が少々高めでそう何度も泊まれません。
でも館内はどこも綺麗で清潔、バリアフリーで完全分煙されています。
当然お湯良し、料理良し、接客良し。
いつかまた、紅葉の時期に訪れてみたいなぁ。
旅館大黒屋、とても素晴らしいお宿でした。
元湯甲子温泉 旅館大黒屋
12,750円(1泊2食・1名税込、1室4名)