先ず最初に、
今回の試乗車情報を教えて下さった es355さん ありがとうございました。┏○
メッセのやり取り内容で、背中を押して頂いた面もありました。(´∀`)
当該店舗は以前たまたま一度だけ、とある調べもの(謎)をしようと立ち寄った事があり、
その時にセールスマンの名刺も貰っていたので
「完全一見さんでは無い」というちょっとした気持ちのゆとりがあり、
2週間程前、仕事の休憩時間にフラッと行って、今回の試乗予約をしてきたのでした。
僕の事も(クルマで)覚えててくれたので話はスムーズに進みました。
「どこからそんな(試乗車の)情報を…?(;´∀`)」と言われましたが(笑)、
非常に丁寧で気持ちのよい対応をして頂きまして、遊びで乗るだけなのが申し訳ない。
んが、“1週間限定の試乗車” という事は、当然 “話題作りの客寄せパンダ” の面があるわけで、
店としては試乗枠はできるだけ埋めて有効活用したいであろうわけで、
よって、ワタクシも
こうして “話題にする” のが務めであり、せめてもの貢献かな?と(笑)。
「M2試乗ってきた♪」というワタクシの呟きへのイイネ数の多さが
やはりこのクルマへの注目度を物語っていますね。( ̄▽ ̄;)
阪神BMW全店舗で1台の試乗車を回り持ちで使っており、
先週までは兵庫県内で使われていたそうです。
しかし、その先週までの各店舗名と、来週の店舗名を聞いた感じ…
もしかしたら…今回ワタクシがお世話になったこの店舗が
一番良い試乗コースなんじゃないの?
という思いをキンジエナイ…w
es355さん は日曜に試乗されたとの事でしたが、
土日はそれこそ全ての枠が埋まって大盛況だったそうです。
そうなると、限られた時間の中で如何に無駄無くインフォメーションを得られるか、という
ある意味、非常に張りつめた空気の中での焦燥感に駆られた試乗になる事もあるでしょうし、
「ただ乗った」というだけで終わってしまう方もおられたんではないのかな…?と心配してしまいます。
その点ワタクシは、幸い平日の休みがありましたので、
予約の時間も自由自在でしたし、道も比較的空いている恵まれた環境で乗る事ができました。
ちなみに、ワタクシの評価軸となるのは主に
・愛機 赤ターボ Impreza WRX (GH8)
・インディさんの
カラシ号 E46M3
の2台です。
一応参考程度に116iもありますが。
先ず、セールス氏がクルマを回してきてくれている時に耳から入ってきた情報。
エキゾーストの音質は、
ウチの赤ターボと良く似た音。
…はい、ごくごく少数の人にしか伝わらない喩えですねwww
ドライでもなくウェットでもなく、表現するのがちと難しい、低めのガラガラした感じの音。
外で聴いているとスゲー音だなと思うけど、乗ってしまうとそうでもないのもウチの子と同じ。
乗り込んだコクピットの印象は、
“内装の質感” というものに殆ど興味のないワタクシwには充分満足のモノです。
例のダイヤル操作のナビは好きになれそうにありませんが(笑)。
試乗された方のレポートでチラホラ目にする「シートのホールド性」についても、
別にそこまで気にならなかったです。
どーせフルバケに換えるでしょ?って所だしw
でも、純正シートはサイドサポートの締め付け具合を電動で変えられるので、上半身はある程度イケるかと。
その機能は助手席にもありまして、セールス氏はそのありがたさを身を以て知ったようでした(謎)。
なぁんで19インチなんていうデカいホイール履いてんのよ?( ̄ε ̄;)
という理由が、このブレーキシステム。
めっちゃ効きます♪
ブレーキを含む足回りは、M3/M4の物を丸ごとinstallしているそうです。
軽く踏んだだけでもカツーンと効く感覚は、どこか大型車のエアブレーキに少し似てるかも。
そして踏み込めば、
真綿で締めるような柔らかいタッチながら踏めば踏むだけ効く感触。
インディさんのカラシ号は社外キャリパーでしたが、やっぱり同じような真綿系。BMWはそういうのなんですかね?
この「推進力よりも制動力の方が勝ってる」感覚はスバルも見習って欲しい。
370ps/6500rpm
47kgm/1400-5560rpm
という直6ターボパワーを、265の後輪2輪で受け止める
その加速感は、ワタクシの赤ターボとほぼ同じ。←強がりw
シングルターボなので若干モタつく所はあるものの、
加速に於いては、1.5tの車重の重さは感じない。
…いや、正直に申し上げますとぉー…( ̄▽ ̄;) 赤ターボより少し速いです。
M2の方が上品に滑らかに回って上まで良く伸びる。
(ウチの子は10万km酷使してるエンジン&タービンですけどw)
2気筒分1000ccの差か、懐の深さ、余裕を感じる。
とはいえ。
直線踏んでヒャッハー!するのが本分のクルマではないですよねぇ。
えーっと…
実は…
土日に試乗された方には非常に申し訳なく心苦しいのですが…
走り出してから判明した嬉しい事実。
セールス氏も店との電話で確認するまで知らなかった事実。
「この日の試乗予約
10時のワタクシの次は 13時まで無し」
…ということでぇ?
セールス氏から
「時間全然大丈夫なので、遠回りしてもらっても良いですよ♪」
などという
悪魔の囁きが…!(☆ω☆)
こらもう…
据え膳喰わぬはなんとやら…ww
非常に充実した試乗をさせて頂きました!(爆)
というわけで、
一番肝心な
“ワインディング” のお話です。
まず、ここで重要になってくるのはやはり
4475×1855×1410 WB2695 という “短く・ワイド” なコンパクトボディ。
4輪の配置がスクウェアに近い程、回頭性と旋回安定性に優れるわけで、
お山に持ってくるならM4より圧倒的にM2でしょう。
ちなみに、
M4のボディサイズは…
4685×1875×1385 WB2810
ウチの子・赤ターボのボディサイズは…
4415×1740×1475 WB2620
現行WRX STI (VAB)のボディサイズは…
4595×1795×1475 WB2650
(ここでVABを出した理由は後ほど…)
ウチの子ちっちゃいな!!(・∀・)ww
でも、普段赤ターボでBNYしてる道をM2で走った感じ、
体感的なボディの大きさはあまり変わらない。
横なんか11cmも大きいハズなのにね。
“詰まっていて” モーメントが小さいのかな。
ですがやはりワインディングを走ると、意外と重い車重の影響が見えてきます。
でもそれはあくまで “特性” の範囲の話であり、それが悪いという所までは行かないのがミソ。
ボディサイズから予想するようなヒラヒラ感は無く、あくまでドッシリ安定指向。
もう少し軽快感がある方が気持ち良いと思う場面はあるものの、
このドッシリ安定感もM2の大きなパーソナルだと思う。
さすがにターンインで強めのブレーキを踏んだり、立ち上がりでベタ踏みしたりすると
リアがムズムズしますが、滑り出しはマイルドだし滑っても全然怖くない。
し、滑ったとしてもすぐに制御が入って収まるww(SPORTモード以下の場合)
ローンチコントロールが有るとはいえ、立ち上がりでズバン!と踏んでも
370というパワーを2輪だけで蹴ってトッ散らからない。
出口向いてステアを固定したまま全開で立ち上がって行けるFRって、凄くない?
4WDのウチの子と同じ感覚で走れちゃうFRって、凄くない?
なのに、“獰猛さ” も感じさせるから “つまんないクルマ” にはなっていない、という絶妙の匙加減。
柔らかくしなやかな脚もソレに一役買っているであろう事は想像に難く無い。
ロールの速度も減衰の座りも正に絶妙、絶品。
波をいなす船のようなその動きは「あぁ、これぞBMWのイメージ」という感じ。
(パツパツシャコタンのカラシ号にも同じ感覚はありました)
最近乗った
某ビル脚のレヴォーグは、コーナーリング中にブレーキを踏み足したり緊急回避ステアを入れたりすると、一気に姿勢が崩れてタコ踊りしかけましたが、
M2、全くそんな素振り無し。素晴らしい…
ただ、ワタクシ個人的には、
この純正アシのままで乗るならリアのスタビは少し固めたいな。
4WD慣れしてて、FRの挙動がまだ少し怖い、というのが理由ですが。
慣れたらこのままの方がリアがしっかりストロークして良いのかもね。
ちなみに
こーいう事をしたい場合はSPORT+モードにしないとできません。だそうです。
SPORT+でも制御の介入が遅くなるだけで「全OFF」は出来ないらしい。
ともあれ
実際のサイズよりも車体が小さく感じる所や、懐の深い安定した脚、あからさま感が薄い自然な制御、安心して踏める強靭なボディ、ターボの獰猛な加速、それでいて疲れないドライバビリティ、豊かな路面インフォメーション、
等により…
ひじょーにFunであります。
A45AMGなんかは、制御があからさま過ぎて「速いけど楽しくない」印象でしたが、
このM2は「楽しい」と断言できる。
最初に挙げた、ワタクシの評価軸となる2台。M2は例えるならば、
“カラシ号のシャーシの上に赤ターボの動力を載せた” 感じの、正に一つの理想形。
勿論、MTで乗れたらサイコーに楽しいと思うのですが、
2ペダルDCTでも「…これならまぁいっか( ̄∀ ̄;)」と思えてしまう。
一つだけ気になったのは、可変パワステ。
速度が上がると重くなるんですが、これがちょっと唐突だし重くなり過ぎな嫌いがある。
同じ速度でも、高速道路とワインディングでは要求されるステアフィールは違うワケですし。
正直にハッキリぶっちゃけて言って、
このパワステは興ざめ。
ココだけもの凄くワザとらしい感触。もうちょっとどうにかできたやろ…?
コンピュータでどうにかできるといいんですけどね。
という所で、店舗へ帰ってきまして、
ココからは座学のお時間です(笑)。
お遊び試乗ではあるものの、将来的な愛車候補の構想には入っているクルマですので、
完全な冷やかしというわけでもない “お見積もり” 。
自分の中でより “具体化” する為の儀式みたいなもんですね。
んまぁ、車両本体価格が余裕で今の年収超えてる時点で
ムリムリ〜♪(ヾノ・∀・`)なんですがwww
そこは例の「新車半額」という
詐欺広告の「残価設定プラン」のご提案。
ってさぁ…
Mパフォとかのオプション一切無しやのに、諸経費だけで100万って…www
税金だけで63万って…wwwww
そらクルマ買わんで!!
え?お偉いさん方よぉ?
まぁ、その話は今は置いておいて…(-"-)
直接の競合車種としては、まず筆頭は当然ポルシェのMRですよね。
ターボ化された718型がどんなパフォーマンスなのか、乗った事は無いのでわかりませんが…
まだアチラはすっぴんモデルですが、当然今後「GTなんちゃら」のグレードが拡充されるであろうに対し、
こちらは既にトップモデルの「M2」です。
が。
M2のバリュー感が凄い。
どーせ買えない身でこんなこと言っててもしゃーないんですがw
・M2 (7DCT):770万
・718ケイマン(6MT):619万
・718ケイマン(7PDK):671万
・718ケイマンS(6MT):813万
・718ケイマンS(7PDK):865万
・981ケイマンGT4(6MT):1064万
更に、もう一台直接の対抗馬になると目されているアルファロメオのジュリアは
未だ価格未定ですが、おそらく770万よりは上になるのではとの噂。
しかし、我が身として見ると、
いくら残価で実質500万円台になったとしても、
3年後5年後の下取りを計算して、傷とか距離とかを気にしながら乗るのはやっぱ嫌ですよ。
→まぁ…、そこに関しては新車保障やリペア保障やらで実質ほぼタダでカバーできるようですし、
「このクルマなら3年後5年後逆に値段上がってる可能性も充分ありますよ!」なんて言われましたが。
ワタクシ、走り方は「ガンガンいこうぜ」ですが、
その辺のお金の計算に関しては、かなーり保守的なモノで…www
クルマを投機の目で見たくないしね。
しかし、M2。
欲しいか、別にいらないか、で言えば
欲しい!!(☆∀☆)
これは、アリですわ。
買える財力があればソッコー買ってると思う。
DCTでも良いかな?とまで思ってしまう。
で も
どうせどっちみち新車で買えないんなら、
オッサンになった頃に
(既にオッサンって言うな!ww)MTの中古車探す方が良いかなぁ。
…というのが、現状でのワタクシの着地点。
どうもなにやら「CSL」の噂もありますし、
納車半年以上待ちとはいえ、別に限定モデルではない通常カタログモデルですし、
駄菓子買うくらいの感覚でポンと買える人は別にして、
色々計算して買わなきゃいけない人は、今熱に任せて焦って飛びつくのはちょっと待った方が良いんじゃないかなぁ?と思います。
そ こ で
ですよ。
ディーラーでこの見積もりを眺めていた時から頭の中に浮かんできたのが…
コイツです。
実はM2対抗馬の最右翼じゃね?
(゜Д、゜)
BMWとSUBARUは、絶対走りの感覚が近いし(元航空機メーカーという共通項)
実際にVABもそこそこ踏んだ経験上、
M2とVABは同じ空域に居るのは間違いない。
スペックも、実際の速さも同水準です。駆動方式は違うのに運動特性も似ている。
それで300万も安い!!www
そして、ここが一番重要
6MT!!
実際ねぇ…「SUBARU STI」というブランドに関して、
日本人は過小評価してる…というか、あまり自覚してないと思うんですよ。
世界レベルで、ガチ戦闘機張れるクルマですよ?
欧米ではリアルに “Cool” ですし。
スバルターボはアチラではもはや神格化された存在ですよ。
M2とVAB、ガチンコで非常に良い感じに絡めると思うんですがねぇ。
…どぉーだ、君たち、VABが欲しくなってきただろぅ〜♪(☆∀☆)www
とまぁ、ソンナコンナで…
最後に余談ですが。
ワタクシの隣に同乗していたセールス氏。
やはり国産系の営業と違って「踏む客」に慣れてる感じはありましたが、
ワインディングをBNYし終えて街中に帰ってきた時に、
「いやぁ…、このクルマのポテンシャルがよくわかりました。
自分では絶対見れないところを見せてもらえて、良い経験になりました…(;゜Д゜)」
…なーんて言われてしまった…ww
借り物のクルマだからめっちゃ安全運転しましたけどね!!((((;゜Д゜))))
6/10 追記:
“電子制御が介入する領域” まで踏めなければ、何も面白くもないただの高額な乗用車で終わってしまう。
制御とは確かに “制し御する” 事であり、“制し御される” のは乗り手であるので、制御が入るという事は時に不快なものだが、
“そこ” まで行けないのであれば、それは “クルマに乗せられているだけ” である。
スポーツカー全般に言える事ではあるが、“乗り手がクルマより前を走れる” 人でないと、その価値に気付く事無く終わってしまう。
制御とはあくまでツールであって、ツールを活かすかツールに殺されるかは乗り手次第。
“電制デフやDSCが作動する所” まで踏めないのなら、…勿体ないわ。