大先輩の足の変更に伴い、譲っていただいたアラゴスタですが、2点ほど不具合だなぁと感じておりました。
1.左前の調整が10しかない。(12段階式)
2.40~80km/hでシフトに関係なく、ハーフアクセルぐらいである程度トルクをかけていると車輪が上下に振動し、キンキン?シャンシャン?という金属があたるような音がする。(トラクションが抜けたり、ハンドルが取られたりするわけではないですが、ちょっと怖い)
大先輩の薦めもあり、柏にあるアラゴスタの大元、トップラインさんにお邪魔することになりました。
看板も道案内もありません。ほとんど私道のような道を入ります。
ナビを10mに設定してようやく確信できるほどです。
社長さんに「よく1回で来れたね、大概電話で誘導するけど」と言われ、10分くらい迷ったとはいえませんでした(笑。
現場に入るといたるところにアラゴスタのショックやばねが…
本当にここで仕上げてるんだなぁと。
作業風景。
さてまず1.について
結果としては12段階使えました。構造上ネジなためあまり無理して回さないほうがいいとのことだったので回してなかったようです。ハード側に結構渋いね(回しづらい)との評価でしたが、まだ故障とかの問題ではなさそうだと。
左右を同じ減衰に調整してもらい、ひとまず4戻し、これを標準にして使ってくださいと。
次に2.
2.については若干現象と足の関連について違和感を感じる方もいるかもしれません。
足は基本的に車両の振動を吸収するもの:受動的であるため、加振側にいったり、共振したりということはないものであるだろうからです。ただ純正からの交換後に明らかに出ていること、音の出元が左車輪付近だということから疑念の対象となりました。
あとは予備知識として車高は結構下がっているのでばねが遊んでいる可能性がないかというところです。
社長、スタッフの方に素直に現象を伝え、ひとまず取り付け状態をリフトし見てもらいました。
2.の現象に直結するかは判断しづらいですが、2点問題が見つかりました。
Ⅰ.左右でプリロードがかなりずれている 右:8mm 左:2mm
Ⅱ.直進状態でスタビに負荷がかかっている:ねじれている状態で直進 (通常はもちろんフリー、コーナリングで加重される)
プリロードは確実に左右一緒ではないみたいですが、程度が大きい。
スタビは普通はないとのことでした。
2.の現象と重ね合わせると右は強めに接地、左は遊んでいるので左から違和感が出てきやすそうです。また風圧によって接地がある高速よりも低速のほうが出やすいこともやや合致するところでしょうか。
決してすべてが明らかになったわけではありません。
Ⅰ.の調整によってにあわせこまれているのはフェンダーとタイヤの間の距離です。
これはぴったりあっているとのことでした。見た目では重要でしょうか。
ただ車としての機能を重要としたいので、プリロードを調整範囲内で左右均等に、スタビはもちろんフリーに、そしてFSWのコカコーラやヘアピンでずりずりすったフェンダー対策のため9mmほど車高を上げた上で再調整をやってもらいました。
さてスタッフの方を試乗を終え、足起因と思われる不具合はないでしょう。でも車両振動はどっかにあるな…T/Mじゃない…(不吉←後々…
という評価をもらい、トップラインを後にしました。
お店の周りで、自分の感覚で再現試験を実施。
見事に振動が消えました。よかった。もしこれじゃなかったらいろんな意味で救われなかったですが、足は何事もなく路面に追従してくれます。なにかバタバタしていたものまで消えた気がします。10%くらいの登坂などで低速からアクセルを50%一定で加速していくと最悪にはまっていたのですが、それなりの速度までスムーズに加速してくれます。
ひとまず柏まできてよかったです。もちろん最初に取り付けたときにきちんと確認しとくべきでしたが。ちょっと奮発した興奮とかついた喜びとのかの前に、望む機能が発揮でき、不具合ないことを。
また一つ勉強でした。
さて濃密でしたがわずか2時間。お昼に終わり、インテックさんでも行ってみるかと思ってると…
ついに僕にバトンが回ってきました…
つづく。
Posted at 2008/04/29 11:29:15 | |
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