2021年11月7日日曜日、長野県下伊那郡平谷村に残る国道153号 治部坂峠の旧道を歩いてきました。治部坂峠の旧道を歩くのは、2008年5月11日・12日以来なので、約13年6か月ぶりとなります。
治部坂峠の旧道の平谷村側ルートを記した地図です。青線が今回歩いた区間になります。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。
まずやって来たのは、治部坂峠の下伊那郡阿智村浪合側にある駐車帯。ここに車を停めて、治部坂峠の旧道へと向かいます。
現国道と旧道の分岐点に来ました。ここから右側へと分岐する廃道化した旧道へと入っていきます。
現国道は分岐地点から下り坂となって平谷村へと入っていきますが、旧道はまだまだ上り坂となっています。
旧道から見下ろした現国道のスノーシェルター。切り通しに横たわる巨大な芋虫のようです(笑)。
標識が現れました。「すべりやすい」の警戒標識です。山道ではよく見かける標識ですね。
次に現れたのは、ちょっとした衝撃を与えてくれる安全速度「10km/h」の標識(笑)。いくら道幅の狭い旧国道とはいえ、昔から幹線だったこの道に10km/hは普通じゃないです。
そして次に現れるのが、「右方屈折あり」の警戒標識。「この先30m」の補助標識付きです。
こちらが安全速度10km/hの右カーブです。
薮の酷いこの道路状況なら10km/hもやむなし(笑)。まあそういう訳ではなく、現国道にぴったりと並行している区間は、厳密には旧道ではなくて、峠の地形を掘り下げて現国道を建設している間に利用された迂回路なのだと考えられます。だから、不自然な線形を取らざるを得なかったのでしょう。
次に現れるのは無名の橋。欄干がありません。
そして、前方には次の橋が見えています。
こちらの橋は、親柱と欄干が設置されています。
親柱にある銘板をチェックします。川の名前は峠川。適当に名付けた感があります。
橋名は「じぶざかはし」。漢字表記の銘板も残っています。
となると、残る親柱には竣工年月が記されているはずですが、銘板は真っ白になっていました…。
治部坂橋の前後は、旧来からの旧国道のようです。
ふたたび現国道に近づいてきたので、右へと直角カーブで曲がっていきます。
現国道に並行する短い直線区間。左の路肩に標識が隠れています。
待避所の案内標識です。すっかり木に絡まれてしまっています。
この反対側の路肩には、峠へと向かう通過車両向けの「左方屈折あり」の警戒標識が薮の中に隠れています。
「すべりやすい」の警戒標識。
「左つづら折りあり」の警戒標識。
現国道へと出てきました。ここの廃道区間は、いろいろな標識が回収されずに残されていました。
途中に林道などの分岐があるわけでもなく、現国道の開通後は特に再利用されることもなかった道だと思いますが、どうして標識を残したままにしたのでしょうかね。
続いては現国道を横断して、左側に分岐していくミニ廃道区間へと進入します。
打ち捨てられた百葉箱。もちろん中身は空っぽです。
100mほどで現国道へと合流です。壊れた百葉箱以外、めぼしいものはありませんでした。
次は、また現国道を横断して、右側の山の斜面へと入り込みます。
※(2)へ続く。
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2021/12/12 01:27:53