深夜の峠・・・静寂の中、微かに響くスキール音と機械的な咆哮。木々が風を受け止めざわめく・・・刹那、空気が震える。朝日よりも早く彼等のヘッドライトが山を照らす。今夜はいつもより空気が澄んでいた。道の横隅には落ち葉が溜まり始めている。「ああ、もうそんな季節なんだな・・・」秋が近づいてきてるのを感じつつ、朝日を目に家路に着いた。