
GWもいよいよ後半、コロナの呪縛から
解き放たれて観光地と名のつく場所は
軒並み多くの人手で賑わってうるようですね
能登地方を襲った地震は大きな被害を受けて
収束の兆しが見えない群発地震に住民の皆さん
の疲れはピークに達しているでしょうね

我が家の庭先にはGWのお約束のように
モッコウバラがさいてくれていますよ
さてさて長野駅に降り立ってから3時間
ようやく善光寺参りは本堂前まで来ましたよ
善光寺さんは仁王門をを越えると見どころ満載
延命地蔵や六地蔵と濡れ地蔵など忘れがち
ですので要注意
焚き上げられるお香の煙を纏うと無病息災の
大香炉

この左手にある「経蔵」も必見
そして本堂の入り口付近には盗難事件で話題に
なった「びんずる尊者」像が何事も無かった
ように鎮座なさっておられますよ

こんなモノを盗んでどうしようと思ってた
んでしょうねぇ?ご利益を独り占めしようって
魂胆だったのですかね
まぁ好事家を相手に売り捌くって単純な
動機なんでしょうね
自分の調子が悪いところと同じ部位を
摩れば良くなると信じられていて
お顔などはすり減ってその表情も分からない
くらいになっていますよ
(…ミイラみたいでちょいと不気味)
おいらも痛み続ける膝が良くなるように
入念に尊者さんの膝を撫でておきました
(頭や根性も悪いのですが…
撫でても良くならないでしょうなぁ)
本堂ではもう一つ、内々陣の入口から階段を
下りて真っ暗な回廊を進む “ お戒壇巡り ”
一寸先も見えない回廊を壁伝いに手探りで
進むと、御本尊が安置されている真下には
「極楽の錠前」があり、これに触れると御本尊とご縁結ばれ極楽往生が叶うと伝えられて
います
なお善光寺さんのご本尊は “ 絶対秘仏 ”の
「一光三尊阿弥陀如来」様で誰も拝んだ事が
無いってぇ代物…それだけ尊いのでしょうが
やはりしっかり「ご利益」を授かりたい!
って方は「経蔵」の中には全てのお経を網羅
した一切経が収められている輪蔵を押し回す
ことで、中の総ての経典を読むことと同じ
功徳を得るといわれていますのでぜひ!
えっ?なんだか先の記事に比べて紹介が
雑になってないかって??
…実はこの本堂へ着くまでに大幅に時間が
かかってしまい後半の活動時間が削られて
きています
帰りの新幹線の時間は決まっているので
内心ソワソワし始めております
金沢を発つ時には午前中早々に善光寺さんの
参拝を済ませて次に「戸隠神社」へと足を
向ける算段だったのですが…
この場所から戸隠まで片道1時間、五社ある
中から奥社を含めて三つくらい回っても
二時間程度と思うと、どうやら時間が足りない
帰りの新幹線を一本遅らせると戻ってからが
慌ただしくなりそうだし・・・
そんな状況になるんじゃないかなぁ〜?
と、予め “ プランB “ に変更です!
善光寺さんの山門から徒歩で10分くらいで
長野電鉄の「善光寺下」って地下駅があります
そこから30分ほどで「小布施」と言う
小さな駅に到着します

北アルプスの麓にある小さな街です
以前は小林一茶のゆかりの名所がウリだった
ようですが、近年になって地元の豪商で画人の
「髙井鴻山」に招かれた葛飾北斎が滞在した
ことがあったりして、北斎と小布施の名産品
「栗」を大々的にフューチャーし
” 北斎と栗の町 小布施 “ として観光客を
誘致することに成功したようです
この日も海外からの旅行者が多く見られました
のどかな小布施駅からの〜んびりと街並みを
散策しながら目的地である「北斎館」を
目指します

途中で見つけた小洒落たお店
なんと「かんてんぱぱ」と言う寒天食品を
扱う専門店でした
長野県の伊那市に拠点を置く「伊那食品」って
大手メーカーですね
(海の無い長野で海産物とは意外ですよね)

名産の栗を使ったモンブランが有名な
「小布施堂えんとつ」さんですが、すでに
午後の分は予約終了で味わうことが出来ずに
残念でしたが

街道沿いにはいくつものお菓子屋さんが
点在しており栗鹿の子や栗饅頭、栗入りの
どら焼きをメインに店頭に並んでいますよ
トコトコと歩いていると程なく「北斎館」に
到着しましたよ
言わずと知れた日本を代表する浮世絵師
代表作「富嶽三十六景」を筆頭に世界的にも
評価の高い作品を数多く遺していますよね〜
葛飾北斎について書いちゃうと膨大な量に
なりそうなので… 今回は北斎館で開催されて
いた期間イベント
「 東都遊覧 北斎と巡る江戸の町」展に
関連して少しだけ書いてみましょう

「富嶽三十六景」に代表される北斎の浮世絵
には江戸時代当時の人々の暮らしぶりが
描かれていて興味深いものがあります

400年もの間、戦さの無い平安の世
様々な技能や文化が熟成し花開いた時代です
浮世絵も庶民に親しまれ、現代に受け継がれる
銘品が続出していきますよね

北斎も多くの美人画や大店の求めに応じて
秀一な作品を描いてきています
そして有名な「北斎漫画」を発表

「漫画」といっても現代のマンガとは違い
北斎が思いつくままに描いたデッサンや
カリカチュア風の画集って感じで全部で十五編あり、題材も多岐にわたっています
往時を知る貴重な資料としても面白いモノです

常設展示されているのは、小布施滞在時に
地元の二台の祭屋台に描いた肉筆画です
片方には「男波」と「女波」
もう一方は「龍」と「鳳凰」

どちらも圧巻の画力と迫力が溢れています
(なお小布施に残る北斎の肉筆画は数多く
岩松院の天井画も必見でしょう)

館内のミュージアムショップには来館した
多くの海外からの観光客がお土産を求めて
訪れて賑わっていました
おいらも負けずに “ 猫柄の手拭い ” を購入
意気揚々でしたが… 実はこれは歌川広重の
作品なんですよね σ(^_^;)
眼福のひと時を過ごして大満足
小布施をあとにして再び鉄路にて長野駅へ
戻ってきました
帰りの新幹線まで少し余裕があるので駅構内で
お土産を探して・・・
って思ってウロウロしましたが
目に入るのは「リンゴのお菓子類」と「蕎麦」
そして「おやき」ばかり…
工芸品や他の特産品がほぼ見つかりません!
(長野県民の方々には申し訳ないですが
お土産は魅力不足な感じ)
やっと買ったお土産らしいものは
軽井沢の有名店のソーセージ詰め合わせ 苦笑
結局、駅周辺を徘徊した挙句に
立ち食い蕎麦屋で小腹を満たし
下りのかがやきに乗車し帰って来ました
今回は辿り着けなかった戸隠神社や松本城など
長野県にはもう一度行かねばなりませんねぇ。
Posted at 2023/05/07 09:57:48 | |
トラックバック(0)