パジェロのボディにある「破邪」、貼ってる理由をよく聞かれます。
仏教用語で「破邪顕正」という言葉があり、「誤った考えを打破し、正しい考えを示し守ること。不正を破って、正義を明らかにすること。邪道・邪説を打ち破ること。」という意味がありますが、
実は、親父が所属していた特攻隊の名前なんです。
満州で出撃直前に終戦となり、シベリアへ抑留。何度も生死の境ををさまよい、3年後に舞鶴港へ帰還。
なので、未だに自分の誕生日は、復員してきたその日だと言います。
飛行学校へ入る前は、呉海軍工廠で大和の建造に関わり、視察に来た山本五十六にも会ったそうです。
そんな親父に、以前“誕生日”プレゼント何にしよう... って散々悩んだ末に選んだものは...
今も実家に大切に飾ってある、戦艦大和と九五式一型練習機(通称:赤トンボ)の模型。
大和は製作に約1か月、赤トンボは当時どこにも売ってなくて、方々捜し歩いてやっと見つけました。尾翼にちゃんと“大刀洗飛行学校”のマークもついてます。
機体の色は何通りもサンプルを作って、親父に一番近い色を選んで貰いました。
実際には陸軍戦闘機“隼”で出撃するはずだったのが、末期には飛行機はおろか燃料もなく、練習機まで駆り出されたそうです。
酔っぱらうと、「練習中に居眠りして、兵舎の屋根ギリギリを飛んだ事がある。」なんて自慢話が始まります(^_^;)
当時美大を目指してた次女(今は現役2年生)が、墨画で書いてくれました。これも実家の壁に飾ってあります。
その親父も今年米寿を迎え、お陰様で何とかお袋と二人で元気に頑張ってます。
「破邪」の二文字に宗教的な意図は全くなくて、
4WDライフを満喫出来る今の平和な日本に感謝し、
その礎となった英霊に敬意を表して...
「破邪」は、自分自身への戒めですね(^^ゞ
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2013/10/05 22:28:10