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2018年02月10日

超絶ディテールミニカーの世界 Part3(1/18スケール CMC編)

超絶ディテールミニカーの世界 Part3(1/18スケール CMC編)

1/43スケール編(こちら)、1/12スケール編(こちら)に引き続き、1/18スケール編をお届けします。

1/18スケールミニカーのメーカーとしては、AUTOart、Kyosho、Minichampsなどが一般的ですが、これらとはレベルの違う超精密ミニカーを製造しているのが独CMC社と米exoto社の両巨頭です。
特にここ10年位に発売されたものは完全にビューキの世界に入っており、一流スクラッチビルダーが一品製作したものかと見間違うような超絶ディテールを誇っています。こんなレベルのミニカーをよくも千~数千台単位で量産できるものだと驚嘆します。
当然一般の1/18ミニカーに比べると倍~数倍の高価な値札が付いていますが、これをスクラッチビルダーに一品製作させたら軽自動車が買えそうな値段になると思うので、バーゲンプライスだと言えますね。


Part3では先ずCMC社の超絶ディテールミニカーについてお届けします。

なお、過去記事(こちらこちらこちらこちら)でもCMCミニカーをご紹介していますので、合わせてご覧ください。


① Lancia D50, #26 Alberto Ascari, DNF Monaco GP 1955
先月入荷したCMC最新作で、1,600点(!!)もの部品から組み立てられています。
実車は、1955年のF1第2戦モナコGPで、アルベルト・アスカリがトップに浮上した直後にシケインから港に転落した有名な逸話の車です。
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ボンネットを固定するラッチも実車と同様に機能するので、ピンセットを使ってラッチを外すとボンネットが外れますし、ネジ留めのリアカウルも取り外して精密に再現された内部構造を見ることが出来ます。
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通常のフロントエンジンフォーミュラのドライブシャフトは座席の下を通っていますが、D50は全高を下げ全面投影面積を減らして空気抵抗を低減することを狙ってエンジンを中心線から右に12度振って搭載し、ドライブシャフトをドライバーシートの左側を通すという特異な構造を持っています。
CMCのミニカーもそれを忠実に再現しています。
なお、下図の水色部分のサイドポンツーンは燃料タンクで、燃料消費による前後重量バランスの変化を出来るだけ抑えると共に、車輪による空気抵抗を低減する空力パーツとしての機能も持っていました
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2500cc V8エンジンやコクピット、リアの構造も精密に再現されています。
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ほとんどのCMCのミニカーは車輪を取り外すことが出来ますが、これもセンターロックスピンナーを外すと車輪を取り外せます。
ビョーキなCMCは、右側のハブやスピンナーは実車同様ちゃんと逆ネジにするところまで再現しています。
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燃料タンクのリッドも実車通り開閉できます。
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バッテリー駆動のスターターまで付属していますが、当時のものではなく現代のヒストリックカーレースで使われているものを再現したのではないかと思われます。
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最初使い方が分からなかったのですが、この写真を発見して疑問が氷解しました。
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リアのトランスアクスルから出ているドライブシャフトの先端(下の写真のピンクの矢印)に、車の後方左斜め12度にセットしたスターターのシャフトを結合して回すんですね。
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② Maserati 300S, #1 Francisco Godia-Sales/ Jo Bonnier, DNF Le Mans 24hrs 1958
1958年のルマンで、142周目に電気系統のトラブルでリタイアするまでレースをリードしていた300Sを再現しています。
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ボンネットの固定レバーや固定革ベルトも実車通り再現されており、これを外すと前後のボンネットが取り外せますし、左右のドアも開閉します。
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3,000cc直6エンジンやコクピット、リアトランク内のスペアタイヤや燃料タンクも精密に再現されています。
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手編みの美しいワイヤーホイールは、実車通りセンターロックスピンナーを外せば取り外せます。
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外板を取り去ったベアシャシーモデルも発売されており、病的な精密さで再現された内部構造をじっくり鑑賞することが出来ます。
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エンジン単体のディスプレイモデルも発売されています。
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③ Maserati Tipo 61, #5 Stirling Moss/ Dan Gurney、1st 1000km Nürburgring 1960
1960年のニュールブルックリンク1000kmレースで、スターリング・モスとダン・ガーニーのドライブで見事優勝を遂げた車を再現しています。
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フロントカウルや左右のドアは実車通り開閉でき、リアボンネットも固定レバーをひねれば取り外すことが出来ます。
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精密に再現された2890cc直4エンジンやコクピット、リアトランク内のスペアタイヤや燃料タンクを見ることが出来ます。
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これもベアシャーシーモデルが発売されており、バードケージと愛称された複雑な鋼管スペースフレームや内部構造を観察することが出来ますが、凄まじい凝縮感です。
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それでは、次回のPart4(1/18スケール exoto編)もお楽しみに~!!


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この記事へのコメント

2018年2月10日 21:41
部分的に黒くなったウッドステアリング、いいですね。
ファンネルの造形やネット、細部まで丁寧なんですね。
凄いです。
コメントへの返答
2018年2月10日 21:52
ウッドステアリングは個体によって木目が違うので、デカールではなくて本物の木を使っているのかもしれません。
こんな凄いのよく量産できると思います。
2018年2月10日 21:43
こんばんは。
いや~どれも欲しくなる車種ですクォリティも素晴らしいですね、さぞ高級なお値段なんでしょうね。
コメントへの返答
2018年2月10日 21:56
以前は3万円台で買えたのですが、最近は中国の工場の工賃が高騰している為かかなり価格が上がってきて、最新作のLancia D50で68,000円です。
それでも出来を考えるとバーゲン価格だと思います。
2018年2月10日 23:57
いやー、またまたまたスンバラシイ芸術品をありがとうございます♪
お店で眺めるだけでもうっとり気分ですが、手元にあるなんてうらやまです。
CMC高くなりましたよね。昔の価格の時に思いきって買っておけば良かった。今思えば安かったなぁ。
コメントへの返答
2018年2月11日 0:10
今から考えると、AUTOartにちょっと毛が生えた程度の昔の価格なんてウルトラバーゲン価格で、これでちゃんと利益が出るのか心配な程でした。

でも最近新製品がサッパリな上に、昔の製品まで大幅値上げされているexotoに比べれば、CMCは今でも良心的な値付けだと思うし、少ないながらも毎年コンスタントに予告通り新製品を出してくるので頼りになります。
2018年2月11日 7:15
おはようございます。
LANCIA D50 ファン・マヌエル・ファンジオも乗ってましたよね。あれはフェラーリ・ランチアだったかな?
コメントへの返答
2018年2月11日 8:53
おはようございます!

ファンジオが乗ったのは、ランチア撤退後フェラーリに譲渡された時代のランチア・フェラーリD50で、サイドポンツーンがボディと一体化されています。
ファンジオはこれで1956年に4度目のF1チャンプに輝いています。

このタイプもCMCから発売される予定になっています。
2018年2月11日 9:05
毎回 貴重なコレクションの披露ありがとうございます
ふと思いました
旧車のエンジンルームは何故 美しい?
ハーネス類迄が機能美を演出しているからなのでしょう?
ゾックってくる機能美
飽きないですね
コメントへの返答
2018年2月11日 9:26
おはようございます!

全てメカ駆動で部品も全て金属で作られているからじゃないでしょうか?
鈍い光を放つカムカバーやキャブレター、エアファンネルの輝き、それらの間を美しく這い回るハーネスや配管類…。
こうした造形美が、無粋なプラスチックカバーで覆われることなく剥き出しになっているから美しいんだと思います。

車に限らず、エレキ仕掛けやプラスチックが導入される前の機械は美しい!

プロフィール

「エンジンを始動した瞬間に、又又エンジンチェックランプ点灯😰 やはり悪い予感通り、スロットルボディ側のスロットルポテンションメータセンサーがお亡くなりになっているのか?😭」
何シテル?   01/27 16:30
セクシーな赤いイタリア娘をこよなく愛するRosso Alfaです。 ちょっと古めのレーシングカーとそのサポートカー、トランスポーターのミニカー収集も趣味の一つ...
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