だいぶ大型の運行が増えてきて徐々に慣れてきた今日この頃です。
車の安全運転に関しては常日頃意識してはいますが、大型トラックに乗ってから初めて気づいたことも多く頭で考えるだけでは分からないこともあるなあと感じています。
なので自分が初めて気づいたことを含め大型トラックを道路で走らせるときの特性や事情などを書いていこうかと思います。
まずは運転席の様子からいきましょうか。
幅がでかい(2.5m)ので車内は横に広いです。
寝台が付いているトラックは余裕で足を伸ばして寝転がれます。
右ミラー。

乗用車と違うのは、サイズが大きい、曲面ミラーなので見える範囲が広い、ということでしょうか。
左ミラー。

丸ミラー、左後方ミラー、左巻き込みミラーの3つが付いているトラックが多いです。
これは死角を減らすためです。
左側は運転席から遠いのでとにかく見えません・・・w
また平ボディ車以外は真後ろが見えないので、バックカメラが付いているトラックもあります。
ミラーはボディから30cm程はみ出しています。
駐車場で大型同時が駐車する際などこのはみ出し分が結構邪魔になるので、

駐車時はこのようにミラーを畳んでおきます。
車内にミラーを畳むスイッチがあるのでそれを操作します。
ミラーが移動する様子を見るのは結構好きですw
ミラーが縦方向に長いので、車体がでかい割には側面が良く見えるので道路のラインに沿ったり寄せるのはかなり楽です。
大型車はホイールベースがすごく長いので、内輪差がすごく大きくなります。
交差点を曲がるトラックやバスを見ると、頭を前に出してからぐるっと曲がっていく様子が見られます。
乗用車ならあまり気にとめずに右左折できますが、大型車になるとミラーでリアタイヤの位置を確認しながら曲がらないと危険なので神経を使います。
頭を前に出す必要があるので交差点にはスペースが必要です。
停止線は大雑把に言えば「これより手前に止まらないと大型車が曲がれないライン」です。
必ず停止線は守って止まりましょう。
またリアのオーバーハングがかなり長いので、曲がる方向と反対にケツがはみ出します(これは詳しく説明すると長いので割愛します。)
狭い交差点でトラックが曲がろうとしている場合、横に並ぶとぶつけられる可能性があるので要注意です。
特に右折のトラックを左から抜く際は要注意です。
車種や軸位置にもよりますが最大1m以上はみ出します。
なので右折左折に関わらず、曲がる時は左右両方のミラーを確認する必要があります。
他にもトラックならではの事情としては(もちろん全部のトラックがこうとは限らないですが)、
・遅いトラック:
荷物が重い(上り坂だと全開でも加速しません!)
倒れやすかったり傷厳禁な荷物を積んでいる
社定速度が設定されておりその速度以上出すことができない(下道60キロ、高速90キロなど会社によって違う)
スピードリミッターに当たっている(確か92キロ?)
・ブレーキランプチカチカトラック
フットブレーキではなく排気ブレーキを使用している(強力なエンジンブレーキの役割)
荷物の重さによって制動力が変わるのでポンピングブレーキをしている
・車間をものすごく空けるトラック
その車間がないと停まれません!
割り込むと停まれずに突っ込まれます!
等々・・・
大型トラックは単体でも車重が11トン、プラス積載量13~14トンなので荷物満載だと総重量は20トン超え。非常に重い車です。
なので乗用車と比較すればものすごく動きがノロいです。
安全に停止するための制動距離も乗用車の倍ぐらい必要です。
大型車の運転は、乗用車と比較すると注意すべき点が非常に多いです。
常に「かもしれない」の最悪パターンを予測しておかないと簡単に乗用車はペッチャンコです。
乗用車ドライバーの方々も、トラックの重さを頭の片隅に置いておくだけでも更に安全運転が可能になるのではないでしょうか。
ですがそれでも運転したいと思える、むしろそれだけ難しいからこそ運転したくなるのが大型車の魅力でしょうか・・・
幅2.5m、長さ12mの巨体をスイスイと運転できるようになるとものすごく楽しいですw
無駄な動きのないスムーズな運転も安全運転の1つだと感じます。

大型免許を使う機会は仕事を除くと非常に限られるので気軽に人にオススメは出来ないですが・・・、
間違いなく大型車の運転は面白いです。
長くなったので続きはまた・・・
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2017/04/10 19:11:36