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「運動は控えましょう」との昼の天気予報の呼びかけを横目で見ながら「自分だけは熱中症にならないと信じている老人症候群」の仲間入りしたため、最近ちょっとメジャーになってしまった「満雲天」にたどり着くべく尾根幹線と小山内裏公園、野猿街道の軟弱ルートを走ってきました。
　「満雲天」を出たあとは激坂の「記念館通り」をパスして軟弱ルートで帰宅。

詳細

　ＣＧ（カーグラフィック）2011年9月号をアマゾンマーケットプレイスで入手して、CT200hと他社のＣセグメント車との比較記事を読んだ。
　あまり詳細に書くと問題があるかもしれないので、ざっくりご紹介。

１．テスト車：以下の7台。いかにもＣＧらしい選定（当然ながら年式は当時のもの）

　シトロエン　C4　エクスクルーシブ
　レクサス　CT200h Ver.C
　マツダ　アクセラ　スポーツ20S
　メルセデスベンツ　B180
　ミニクーパー　クロスオーバー
　ルノー　メガーヌ　GTライン
　フォルクスワーゲン　ゴルフ　TSI コンフォートライン

以下、テスト別にCT200hの7台中の順位とコメント要旨

２．パフォーマンス：発進加速、追越し加速等
　５位
　0-400m：18.7秒　0-100km/h：12.8秒　40-80km/h：5.5秒 80-120km/h：9.6秒　最高速計測なし
　・トルクのあるモーターアシストのせいで発進直後の出だしは良く、太いトルクの湧出を感じさせながらタコメーターは5100で止まり、その後は速度だけがあがる。回転レンジは狭いのにフラットトルク感がぎゅっと詰まった不思議な感じ。7台のうちで最も重量はあるのだが。

３．ブレーキング：ウェット路面で100km/hからの直線制動と旋回制動
　２位
　　直線制動距離 26.63m
　　旋回制動では７台中トップ。
　・ＣＴはダイブ量が抑えられ一定の前下がりの姿勢で短距離で止まる。旋回制動時のスタビリティコントロールはS-VSCが驚異的な出来。ドライバーはブレーキを踏み、ステアリングをコーナーに合わせれば良い。ただし重量級のため限界を超えるとラインがよれてしまうので無理は禁物。

４．操作安定性：ワインディングロードでのハンドリングとダブルレーンチェンジ（70km/hと75km/hで38mの間で左に4mレーンチェンジしてまたもとの車線に戻る）で危機回避能力をテスト
　５位
　・ワインディング
　予想以上にハンドリングを良く作りこんであるが、省燃費タイヤのグリップ能力は低く限界を超えると４輪ごと外に膨らむ。基本的にはアグレッシブなシャシーにいざというときはESCが助けるという思想。あえて弱点をあげればブレーキが軽くてコントロールしにくいこと。絶対的な制動力ももう少し欲しい。
　・ダブルレーンチェンジ
　ゴルフと同様、素早い操舵への応答性が良くスポーツモードではさらに良い。ESCの動作に依存して緊急回避をサポートしようという方向か。２回めのレーンチェンジではアンダーステアを減ずるスロットル、ブレーキ制御の介入が明白で、おかげで、75km/hでもコース内にコントロールできた３台のうちの１台。
　１位から５位まではどれを優先するかで順位は容易に入れ替わるため絶対的ではない。

５．乗り心地
　６位
　・今回の７台のなかでは唯一のスポーツサスペンションのように感じる。
　ストローク規制される感覚はISのようだ。徹底した路面ざらつきの除去によって接地感覚を非常になめらかに感じるのもISに似ている。プリウスベースでよくここまで剛性感溢れる高品質なフィールを作り上げたことに驚く。スポーティ指向なので仕方ないのだがやや固めということもあり６位。高速道路はかなり得意なので高速だけ比較すればもっと上になる。

６．パッケージ：居住空間、トランクなど
　６位
　・リアーピラーの小さな窓のおかげで後席も暗くならないし、後席の窓も全開する。後席の頭上は十分あるが膝前はせまい。荷室はバッテリー収用方法、２段荷室など工夫がみられ、カタログ容量は７台中３位

７．燃費：一般道、高速など
　１位
　・文句なしのトップ。総平均燃費17.3km/h
　モーターとエンジンの切り替え、アイドリングストップの所作などすべての面においてプリウスより洗練度が増している。フリクションの少なさも感心する。氷の上をスーっと滑るように抵抗感が少なくこれも低燃費に貢献したはず。

８．総合評価
　４位
　プリウスをここまで調教した技術力には脱帽した。

　ちなみに１位はゴルフ。

個人的な感想
・ブレーキングや操作安定性でかなりの評価を得ているのは嬉しいが、乗り心地が６位なのは意外。もっとも上位５台とも試乗していないのでなんともいえないが（７位は乗ったことがある）マイナーチェンジ後のパフォーマンスダンパーの差はあるのかも。

・総合評価の４位は真ん中より下かもしれないが、比較したクルマや自分的に重視したい項目を考えればまあそうかな、という感じ