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2018年04月13日

「WRX STI」が過去のクルマになる理由

「WRX STI」が過去のクルマになる理由
レビュー情報
乗車形式試乗
メーカー/モデル名ホンダ / シビックタイプR タイプR(MT_2.0) (2017年)
乗車人数1人
使用目的購入目的
おすすめ度★★★★★
走行性能
エンジンは、過給エンジンながら、低回転域からトルクもあり、粘り強く市街地走行をサポートする。最近のクルマには珍しくない装備であるシフトダウンをサポートする機構は、ドライバが回転数を合わせれば何もしないし、仮に不足があれば不足分だけブリピングしてくれるという理想的な設定になっている。 中回転域から高回転域にかけては、過給が高まり、ターボカーらしい伸びの良い加速を味わうことができるが、公道で試せるのはその能力のごくわずかな部分でしかない。ハンドリングは、大きなコーナーから小さなコーナーまで、クルマ側がかなり支援をしてくれるので、アンダーステアを感じることがほとんどない。むしろ、サスペンションのアライメント設定から感じる想定に対して、予想外にニュートラルに回るので、自分で脚をチューニングしている人は違和感を感じるかもしれない。
乗り心地
乗り心地は素晴らしい。公道で使う限り、常にコンフォートモードで良いだろう。このモードであれば、極低速から市街地の速度、ワインディング、高速道路のあらゆるシチュエーションで極めて快適なフラットな乗り心地を示す。 設計側もコンフォートモードの使い勝手をよく考えており、バネ定数の高い固いバネを採用するものの、バネの自由長を長くとり、公道で走る程度の速度で起きるロールの範囲では、コンフォートモードがぴったり合うように、ダンパーの衰滅力を調整している。
遮音性も同乗者の乗り心地も、通常のシビックハッチバックと大きく変わらず、走りに特化したクルマというような、いわゆるTypeR的な非日常的な使い勝手を強いられることは全くない。 彼女や家族とのドライブにも何の問題もない。 Rモードなど特別なモードは、サーキット等の速度域で使えば、非常に有効な設定だが、オーナーは、「これは公道で使う設定ではない」ということがすぐに理解できるほどの差がある。
燃費
最新のエンジン故に、燃費は回さなければ想定以上によく、交通の流れに乗って走れば、12km/リットルほど走るので、86などのNAの2.0スポーツカーと大きく変わらない。
積載性
スーパーカー並みの性能を持つのに、積載性はシビックハッチバックと同等の積載性を持つ。リアゲートも実用的だし、リアシート、荷物室もごく普通のシビックと同じように使うことができるのは驚きである。これだけの開口部をもちながら、動的剛性の高さを示すのは、ボディ設計にコストと時間をかけた結果であろう。
満足している点
しばしば、試乗記などでWRX STIと比較されるシビックTypeRであるが、需要に生産が追い付いていないため、なかなか乗るチャンスがない一台である。
それでも、試乗日程を合わせれば試乗車を用意してくれるので、300馬力以上の高出力スポーツカーに興味がある人は一度乗ってみると良い。



やっぱりFFだから。。恰好がね。。。ホンダだからさ。。といろいろなエクスキューズを口にして食わず嫌いの人もいると思うが、メーカーの好き嫌い、デザインの好き嫌いを別にして、日本車の中でも相当に良くできたクルマだと思う。 日常の使い勝手と非日常的な動力性能・エンジン特性を小排気量の過給エンジンで実現するのことは難しいことだが、エンジンのホンダと言われるだけに、シビックはこの難題に良い回答を示してくれている。乗り出し価格で500万円を超えるが、オプションがほとんどないので、色意外に悩む必要がないところも良い。
不満な点
やはり、何と言っても納期だろう。現在約12か月程度で安定しているが、英国工場で生産されているため、生産数を増やすことが難しく、購入希望者は長い購入待ちリストにその名前を並べて待たねばならない。 さすがに、購入契約に関しては、通常のクルマと違って厳しくなく、購入を申し込んだ後、生産予定が見えてくる時期までキャンセルも可能だし、下取り車もそのまま乗れる(再度下取り査定される)扱いをしているディーラーも多い。 外観に関しては、白がモビルスーツルックに見えるが、他の色(青、赤、黒)については、それほどモビルスーツ感はない。 だからと言って、万人がカッコいいと認めるデザインだとは言い難い。超高速域で有効だと思われるエアロパーツも、サーキット以外でその効果を発揮することはないだろうけれど、こういうクルマは「雰囲気や伝説」も価格のうちなので、今の形のままの方が良いのだと思う。 もう一つ付け加えるならば、この車を買うと、ほとんど何もいじるところがないことである。お財布には優しいが、トヨタ86GRのような、メーカー純正の高価なチューニングカーを買ったのと同じことになる。
総評
走らせてすぐ、サスペンションに硬さを感じないのに、ロードホールディングがしっかりしている感覚を感じる。 もはや、FFだからというような駆動方式について意識するようなことはなく、ハイテク制御によってFF特有の癖は押さえらており、ただ、ただ楽しいだけである。 公道でそのパフォーマンスを発揮することはほとんどできないが、「いいクルマとはいったい何なのか」という命題を考えた時、少なくとも走りがいいとは、こういうクルマのことを指すのだという事を知るためにも、一度乗ってみるべきだろう。

残念ながら、しばしば比較されるWRX STIとは、設計年次が違いすぎるため、比較する必要さえ感じない。高出力で、リアドアを持つという以外に両車に共通点はなく、WRXのボディがいかに上下でアンバランスな動的剛性を持つのだとか、4WDシステムが重いだけでアンダー増加装置にしかなっていないことを痛感するだけだ。
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Posted at 2018/04/13 22:20:17

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