
映画館なんてもう何年行ってないだろうか・・・
てな訳で私はもっぱらお手軽DVD派
そんな中、感動したとか、楽しめたって言うのではなく、衝撃的だったのがこれ!
「ユナイテッド93」
あの9.11同時多発テロで唯一標的に激突せず、平野に墜落したユナイテッド93便を扱った作品である
最近はこのように近代史的な史実を題材にしたものをよく見かける
どれも実際にあったことだけあって、それなりに心に響いてくるものがあるのだが、やはりそこは人間が創るものだし、興行的ことも考慮されているので、多少なりとも善悪のメリハリをつけたり、感動のヒューマンドラマ仕立てになっていたりするものである
ところがこの作品は、それらの脚色的なものをあまり感じられなかった
テロリストとたまたま不幸にもこの便に乗ることになった乗客・搭乗員が機に搭乗していく場面から、機内の様子、そして墜落までを淡々と綴っている
出演している役者にしたって有名どころではない
さらにカメラワークも報道番組のような感じで、凝ったアングルとかカット割りとかがまったくと言っていいほど無い
まるでドキュメンタリーを見ているような・・・と言うより
過去の事なのに同時進行的にその場面に居合わせたような感覚にとらわれ、見終わった後は、ちょっとした虚脱感、放心状態に陥った
風化させてはいけない歴史上の出来事を後世に残すやり方として、こんな方法もあるんだな・・・なんて思わせる作品だった
Posted at 2006/12/14 18:13:03 | |
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