MF誌 '79/11号 最新オートマチック車のすべて/ミラージュ

増加しつつあったAT車の特集。
いまやほとんどの国産車にMTの設定が無いと言うのに、この特集のプロローグでは

『昔からトルコン車、ノー・クラ車などと呼ばれ、差別視され続けて来たオートマチック車・・・』
『運転の未熟な人の為の代用品』

・・などと言われて来た様に、多くの一般ユーザーの関心はATではなく、多段化（3速→4速→5速）したMTであり、それは同時にスポーティカーへの憧れでもあった。実際のところ 例えばDOHC、燃料噴射、ディスク・ブレーキ、そして5速ミッション等は、つい10年ほど前まではレーシング仕様のスポーツカーでしか得られなかったものである。

しかし、世の中が5スピードに熱せられていた間にも、ATは着実に進化を遂げていて、故に今 ATに関心を持たなければ,時代に取り残されてしまいますよ！と警告しています。

僕も当時のATのイメージは

『発進加速が鈍い』
『エンジンブレーキが弱い』
『燃費が悪い』

と、ほぼマイナス評価でした（今でも？笑

ちなみに、この特集の最後には興味深い記事が載っていました。

AT車比率

1969年：3.0%
1976年：11.1%
1977年：14.7%
1978年：16.8%
1979年1～6月：19.8%

そして車種別では
中大型車：49.4%
小型車：24.5%
大衆車：7.7%
メーカー別ではホンダが42%と群を抜いて高い。

ちなみにアメリカでは
1978年：93.1%
だそうです。

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

さて、AT国産車8車のインプレッション。。。ミラージュ



ミラージュはシャープなスタイリングとMTの副変速機が話題になりました。
変速機の系譜について全く知りませんが、この横置きFFであるミラージュ用ATの原型はデボネア/セレステ用のKM170型と言うモノだと書かれていますね。
当時の三菱のラインナップを見ても上から
デボネア、ギャラン（シグマ＆ラムダ）、ランサー、ミラージュとなっておりミラージュ以外は全て縦置きFRのまま。故に「デボネア/セレステ用のKM170型」と言うのに興味をそそられます。セレステだけは普通のランサーと違う型式のATだったのか・・・。

そして、三菱内製と言うのも、ある意味凄いのでは？