
ついにジムニー(JA11)が改造計画から戻ってきましたよ!!
カスタム内容は書き切れないというか、見えない所の修理やら調整やらで覚えきれないのでまたゆっくり紹介するとして。
まずはこの興奮を書き留めたいと思います。
いきなりの脱線で申し訳無いのだが、最近の若者は語彙が貧相だとか日本語が出来てないだとか言われておりますので、皆様にこの感情をしっかりと伝わるように言葉を尽くして表していきたいと思う。
それでは始めるとしよう。
「ヤベェーーー!!!」
…以上です。
そう、この単語以上にこの気持ちを表す言葉を僕は知らない。
いや、筆舌を尽くして文にすることは可能だ、だてに本ばかり読んではいない。
しかしインスピレーションってのは一言で伝えるものだと思うのですよ。
アメ公が「ジーザス」「オーマイゴット」と目を見開いてポツリと溢すようにこれはもう神のみぞ知るナンチャラなんですよ。
決して手を抜いている訳ではないです。
時を遡り本日のお昼過ぎ、ワクワクを抑えきれずに夜更かしをしてしまった為に惰眠を貪っている中、スマホの着信音が枕元で鳴り響く。
眠気眼のまま画面を確認すると「ダークホース」からだ、
時計に目をやり些か寝過ぎていたことを認識する。あわてて受話器を耳にすると「出来たで。」と社長が簡潔に伝えてきた。
そう、時は来たのだ。
ダークホースと自宅とでは少し距離があるので社長の息子さんに迎えに来てもらえる手筈になっている。
慌てて身支度を始めるが先程の倦怠感や睡眠欲は微塵も感じない。
昨夜までの興奮が再燃焼を始めたのだ。
こんな言い方をすると「大袈裟だなぁ」と思われるかもしれないが幼少期のクリスマスプレゼントを思い出して頂きたい。
寝なければプレゼントが貰えない、朝起きたらツリーの下に何があるのだろうか?あぁー寝れない!!
言わずとも分かって貰えると思う。
そう、あの興奮が!男の子はいつまで経ってもこのワクワク感が大好きなのだ。
さてさて、
熱いシャワーを浴びて運転がしやすい軽装に着替える。
気温も高く晴天で絶好のドライブ日和である。
そんなこんなであっという間に迎えの車が到着してしまう。
ニコニコ顔がキュートな社長の息子がやはりジムニーで迎えに来てくれた。
まだ歳は若く免許を取ってから間もないのだが僕よりもジムニーの運転経験や技量は高い。そんな彼が良い感じに仕上がってますよ~。といつものニコニコ顔で話してくれる。
ワクワクは増すばかりだ。
いざダークホースに到着すると、あれ?ジムニーない!あれれ???
数分で最終調整を終えた社長が戻ってきたが、見慣れている自分のジムニーなのにコレじゃない感が半端ない。
確かにこのボロいジムニーは僕の愛車だ。
塗装が焼けてボルトが錆びて常にガラスが曇っている。
間違いない。
だが、音が丸っきり違うのだ。
F4タービン仕様の時の荒々しさが感じられない。ガルガルドロドロと野獣の用に唸り足腰をガタガタと鳴らしていたあのジムニーではない。
※F4タービン:レガシーB4のセカンダリタービン
もっとこう、野獣の中でもしなやかな動きと速さを見せるチーターのようなパワーはあるのだけれども無駄の無い音が感じ取れる。
まぁ、足回りに関してはリセッティングに車検整備にと新しくなった部品が多いので静かになっているのは当たり前だけど、エンジンから発せられる音は別問題だ。
頭で理解しようと思ったところでどうにもならないので早速試乗をしてみることにした。
そして冒頭に戻るのだ。
「ヤベェーーーー!!!」
そう叫ばずにはいられなかった。
頭で速くなったことを理解してアクセルを踏んだつもりだが、その加速に心が付いていかない。
元々ビックタービンを積んでいるのでドッカンターボには慣れているのだが、甘かった…そのドッカンが初っぱなから来やがったのだ、なんてスムーズに更け上がるエンジンなのだろうか!!
これがHT-07タービンの実力なのか!!
F4タービンよりも一回り二回りも小振りなタービンが過吸圧1.5kgで猛烈にエンジンへと空気を送り込んでいる。
今までと何が違うのかと言うと過吸圧の上がり方だ!
スロットル開放と同時に瞬時に立ち上がる過吸圧、回転数と出力のタイムラグが断然に短い!
パワーバンドに乗るまで無駄に回していたエンジンが瞬時に臨界点まで到達する。そしてSJ30用トランスファーからJA11用トランスファーに戻したことにより伸びる伸びる!世話しなく上げていたシフトチェンジが馬鹿みたいだ。
上がり続けるスピードに対してゆったりとしたシフトアップを続けタービンパイピングに溜まった圧を抜くために設けたブローオフからの排出音とそれでも抜け切れなかった圧によるバックタービン音に酔いしれているといつの間にかメーターの端へと指針が倒れていた。
ヤベーヤベー。
さっきからヤベーのオンパレードだ(笑)
タイヤがSJ30用の純正テッチンを裏履きしたものに大昔のJEEP用タイヤなのだ。
なのにこの安心感。
エンジン出力だけでは無意識にスピードは出せない。
ハンドルやバケットから伝わる振動、そして駆動から聞こえる異音、それが運転手に恐怖と危機感を与えるのだがこのジムニーは匠の技だなぁ~。本当に乗りやすい!!!
試運転にしては走りすぎたので引き返すことに。
ここでイタズラ心が芽生えてもそれは仕方の無いことだと思う。
ハンドルを回し2速からアクセルを一気に踏み込む。
瞬時に過吸圧が上がり回転数もグングン延びていく、それもその筈だ何せタイヤと路面の接地圧がパワーに押し負けて空転を始めているのだから。
そして横移動を始めた車体をステアリングで建て直しながら3速へと繋げ再度アクセルを全開にすると空転は止まることなく続いていく。
ハンドルが正面を向いたところでタイヤの空転は止まるのだが改めてパワーアップしたことを実感した。
とまぁこんな感じなのですが、ジムニーの底無しの力をお分かりいただけましたでしょうか?
一体何馬力出ているんでしょうね(*´∀`)
こちらがNew仕様のエンジンです。
底無しのと言いましたが文字通り底(クランクシール)が抜けていましたのでそこも含めて修理とカスタムをしてもらいました。
追加オイルクーラーの撤去
タービン一式交換
マフラー加工
インタークーラーパイピング変更
タイミングベルトプーリー交換
エンジンオーバーホール
サブコンマップ変更
トランスファー交換
と大まかにはこれくらいです。
タービンはHT-07になったことでだいぶスッキリしてます。と言っても純正タービンよりは大きいのですがF4タービンに比べるとね(笑)
そしてタービンからインタークーラーへのパイピング径が小さくなっています。
これが立ち上がりの早さに貢献している気がします。
そして笑ってしまうのが過吸圧1.5kgでこれでも抑えてあるって所です。もうコンマ2kg上まで調整を出してあるそうですが全くもって不要です。
死にたくないなぁ~と言うのが率直な意見でした。
今回はある程度まとまったお金で依頼をしましたが、やり切れない(金額不足)部分もあるとのことなので少しずつバージョンアップしていきます。
飽きることの無いジムニー熱。
これもひとえに信頼できるショップがあるからだと思います。
これだけ年季の入った車を弄るってのはマニュアル化された整備工場では到底無理な話です。
ディフェンダーのオイル交換を◯菱のディーラーに出したときなんて酷いのなんの!余りにも頭に来たのでピットにて全て監視しチェックしたものです。
次のブログアップは来週日曜日に行われる林道ツーリングのレビューです♪
一般道を走るためにカスタムした訳ではありませんからね!
久し振りのダート!久し振りジムニー!そしてNewタービン!
楽しみだぁ!!!!