
僕がCセグメントで必ずお目にかかりたいと思っていたV40にようやく試乗することが出来ました。
限られたシチュエーションですが、感じた事を書いていきます。
〜試乗条件〜
・環七を中心とした市街走行のみ
・20分程の試乗
用意された試乗車は
V40 T4 SE。
幸運にも一番乗りたかったグレードでした♪
〜まずはインテリアから〜
月並みな言葉しか思いつきませんが、とにかく質感が高いです。。
ただ、メルセデスのAクラスとはまた違った趣ですね。
スカンジナビアンデザインとはよく言ったもので、ドイツ車のカッチリとした雰囲気とはまた違った精神が宿っているのが分かります。
メタル素材を始め、乗員が必ず触れる箇所の触り心地や操作感がたまらないw
ディーラーには兄貴分のS60/V60も展示してありましたが、比べてみると特に差別化を計った様子はなく質感の高さはそのままでした。
室内空間の広さを気にしない人で、インテリアだけを見れば価格の安いV40の方が良いじゃん!って思いますよね(笑)
ステアリングの触り心地はアテンザと同様にしっとり。
グリップ部はちょい太め。

シートはレザーではなく、チャコールと呼ばれるカラーのT-Tecとテキスタイルのコンビ。
ボルボのシート、、評判が良いのは聞いていましたが確かに座り心地は良いです。
長距離で試してみたい。。
メータ周り、、どうでも良いのですがちょっと似ています(笑)
【V40のメーター】
【アクセラ20Sのメーター】
因みに、V40の液晶メーターは日本メーカーの
矢崎総業が担当しているとの事です。
これは先の東京モーターショーで知りました。
この矢崎総業、Wikipediaによると自動車メーターで大きなシェアを持っており、タクシーメーターにおいては国内首位の実力。
フルグラフィックで全ての指針や表示灯を再現するには高い技術と信頼性が必要なのは想像に難しくはありません。
僕はもともとフルグラフィックメーターの視認性や実用性に懐疑的でしたが、この心配は杞憂に終わりました。
個々のスペースに枠が設けられているのが視認性の向上に寄与しているようですね。
タコメーターなどの動きも自然に再現されており、デザイン性も◎。
〜それでは試乗に出かけます〜
ドアを開けるとその
重厚感に驚かされます。
ボルボのイメージが刷新されてから幾分久しいですが、従来の特徴というか面影もしっかり残されていると認識できました!
ディーラーに展示されていたV40クロスカントリーのフロントドア。
分厚い。。
短い試乗時間で終始感じた事はその
「重厚感」というイメージがピッタリのドライブフィールだったと思います。
乗り心地は硬いか柔らかいかと聞かれれば
硬い方だと思いますが、それよりもクラスを超えるどっしりとした乗り味がとても印象的でした。
硬い(スポーティ)と言う意味ではメルセデスのA180 Sports
の方が強く印象に残ります。
しかし、古くからボルボを知っている人ならば恐らくスポーティな乗り味に感じるのではないでしょうか?
このT4 SEには1.6Lの4気筒直噴ターボエンジン、そしてボルボがパワーシフトと呼称する6段の湿式デュアルクラッチトランスミッション(DCT)が組み合わされます。
今回は男性4名の乗車という状況でしたが、それでもしっかりと低速からも充分な加速をしてくれました。
環七の立体交差の登りをグイグイ加速した時もパワー不足を感じません。
T5までのパワーは必要かなぁ、、どうでしょうね(笑)
一方、パワーシフトですが他社のDCTでも劇的な改良が進んでいるのと同様に低速のギクシャク感は全くと言って良いほど感じません。
多くのドライバーはDCTである事を意識しなくても大丈夫ではないでしょうか?
あえてトルコンのSKYACTIV-DRIVEと比較するのであれば、発進時から低速での加速中にパッとアクセルOFFにしてしまうと
オーバーシュートが結構大きく感じました。
これはDCTのダイレクト感ゆえの物理的なものでしょう。
更に「超」ビッグトルクのSKYACTIV-Dに慣れてしまうと、発進時の
擬似クリープが取り分け弱く感じます。
しかし、発進時にアクセルペダルを比較的強く踏むことで克服できますから特性に慣れればコチラも全く問題ナシですね!
V40にはアイドリングストップが装備されていますが、なかなか良く出来ています。
事前に知っていたので驚きはしませんがこのクルマ、
完全停止する前にエンジンが止まるんです!
この制御はスズキのアイドリングストップのように13km/h以下、、とまではいきませんがそのコダワリは大したものです。
ただ唯一心残りなのはこのアイドリングストップ、もしくはシフトダウンの影響なのか微弱ながら
停止直前の揺れを完全に抑えられなかった事。
車両特性に見合ったブレー操作を行えば回避出来そうでしたが、試乗を終えるまでには克服出来ませんでした。。(汗)
ステアリングのフィーリングは今回の試乗条件ではあまりにも情報が少ない為、多くは書けませんが手応えはアテンザより重たく感じました。
これも乗り味と同様にどっしりとした印象です。
しかしながらV40のパワステは速度によってアシスト量を可変させる
車速感応タイプ。
おまけに
ユーザーが任意で3段階に設定出来るようなので僕の感想はアテにならないでしょう。。
人によってしっくり来る手応えはそれぞれ違いますからこういうのも良いと思いますね〜!
そしてV40のウリはやはり過剰とも言える
先進安全装備。
デビューして時間が経っている為、ご存知の方も多いかと思いますので割愛させて頂きますが、Cセグメントでは世界一の装備を持っていると言えます。
今回は少しだけ
ACCと
LKAを試してみましたがホントに良く出来ていました。
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ざっと簡単な感想を書いてきましたが、V40を試乗してより魅力的なクルマに感じました。
しかしながら、その魅力をもっと体感するには距離と時間がもっと欲しいですね。
レンタカー等で借りられるならばお金を払ってでも遠方まで出かけて試してみたいと思いました。
全体的にとても良い感想ばかりになってしまいましたが、ここでマツダユーザとして一言申し上げたい事。。
それはアクセラの存在。
確かにV40とアクセラはセグメントが同じと言えども、キャラクターの違いから両者が同時に購入の候補として挙げる人は少ないかもしれませんが、僕はあえて
アクセラを競合車としてエントリーさせるまでの価値があると自信を持って言えます。
V40はもちろん素晴らしいクルマだと思いますが、スペックや装備の優劣では計れない
運転の楽しさがSKYACTIVには込められていて、これはV40に優る大きな魅力です。
何故分かるかと言うとアクセラは今回のような
ちょっとした街乗りでも運転が楽しめたので。。
両者を乗り比べると素直にドライバーの意図を汲み取ってくれるアクセラの操作性が光ります。
マツダ車に
「意のままに操る」と言うキーワードがよく出てくる意味がここでようやく分かってきました。
恐らく、アテンザとS60/V60を比べても同じ事が言えるんじゃないかと予想しています。
まあ、
比較する事自体が野暮な事かもしれません。
人によってクルマに求めるモノは違いますし。。
、、ともあれいちマツダユーザーの意見として、V40を購入の候補に挙げている方には是非、アクセラの試乗もオススメしたいですね♪
親バカですみません(爆)
やっぱりCセグメントは面白いです。
今度は何に乗ろうかな〜♪