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僕がアテンザに乗ってからと言うもの、最近スバル車を意識する機会が増えたように思います。
日本国内で走りをウリにする自動車メーカーは...?
と問われれば、僕は真っ先に
マツダと
スバルの2社を思い浮かべるでしょう。
しかし、僕は今までスバル車のオーナーになった事はおろか、乗る機会もほぼ皆無でしたのでスバル車の事は全く分かりません。
そういえば、友人や同僚のスバル車オーナーと話をしていると、、
「スバル以外は買わない(というか興味無い)」
これ、結構高い確率で聞きます。
スバルユーザーの心をガッチリと掴むものとは一体何なのかを少しでも体験できれば良いなーと思い、実際に乗せて頂く事になりました。
これから先はあまり詳しい部分まで書けませんので、いちマツダユーザーのちょっとした感想と思って見て頂けたら幸いです。
まぁ、乗せて貰ったと言っても20分程の市街走行だけですしね(笑)
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【レガシィB4(BM9)・C型】
〜2.5i EyeSight S Package〜
オーナーは職場の同僚
K君。
彼もまた、スバルの魅力に取り憑かれた一人です。
この個体はカスタム・チューニングが施されていなかったので初試乗としては好都合。

この姿を見ると覆面を思い浮かべる人も多いのでは?(笑)
インテリアは全体的に直線基調でまとめられている。
曲線を多用するGJアテンザとは対照的だった。
シフト周りはレガシィの方が高級感あるなー
SI-Driveのスイッチはまだここ。
EJ25
NAのSOHC・i-AVLS。
長らくレガシィに搭載されてきた
EJエンジンはこの
C型で最後となりました。
D型へとマイナーチェンジする際に新世代の
FB型へと切り替わる事を知った時、、
オーナーK君の心境が複雑だったのは言うまでもありません。。
さて、早速エンジンをかけて見ると思ったより大人しい印象を受けました。
ボクサーエンジンだから、少しは他のエンジンと違う音がするのかと思いましたが
何てことは無くフツーのエンジンと一緒でした。
「ドロドロー」とか「バラバラー」っていうのは昔の話なのかな?(笑)
実際に走り出してみると、スルスルーっと滑らかに加速してくれるのが分かります。
皆さんご存知の通り、スバルは
リニアトロニックと呼ばれるCVTを主力のトランスミッションとして採用しています。
実は、僕は今までデュアルクラッチやトルコンATなど
いずれもステップ式のミッションに慣れ親しんできたのでCVTにはとっつきにくいイメージが強く残っていました。
CVT=運転が楽しめない
アテンザを購入する際、レガシィが候補に挙がらなかった理由は他にもいろいろありましたが、主な原因はこれでした。
普段の移動は街乗りばかりなのにね(苦笑)
、、それから月日が経つに連れてみんカラのブログ等を拝読しているうち、
「
もしかしたらリニアトロニックも悪く無いんじゃね?」
と考えられるようになりスバル車にも興味が湧いてきた次第です。
ですから今回はスバル特有の水平対向エンジンやシンメトリカルAWDの性能よりも、
スポーツツアラーとしては稀有なCVTであるリニアトロニックに興味があったのです。
SKYACTV-DRIVEでは40km/h付近においてシフトチェンジのタイミングに気を取られる事がままありますが、当然そんなものは無い。。
良い意味で変速を意識することがありません。
、、かと言って運転が退屈になる事もなくパドルシフトで変速してやれば意外にも(失礼)ダイレクトな擬似シフトチェンジを行えます。
実際にオーナーさんからどのような評価が下されているのかは分かりませんが、結構ナメていました(笑)
ワインディング流したらどんなカンジなんだろうな。。
そして、更に運転を楽しませてくれるデバイスがこれ↓
【SI-Drive】
これまでの試乗では輸入車で体験することが多かったのですが、スバルのSI-Driveも例に漏れず性格がガラリと変わります。
「 I 」モードでは燃費重視のセッティングで、確かにアクセルを踏んだ時にかったるさを感じる時がありましたが
「S♯」モードに変えたらエンジンの回転数が上がって途端にヤル気を出すもんだからビックリ!
個人的にこういうデバイスは結構好きです。
一台で何役も楽しめるんで(笑)
一方で、マツダはいとも簡単に特性を変えちゃうようなデバイスは嫌いなんだろうな〜と思います。
多分これからもやらないでしょうし。。
この部分だけを見てもメーカーごとに哲学の違いを感じる事ができますね。
乗り味に関しても短い試乗だったのであまり詳しくは書けませんが、
明らかにアテンザと違うのが分かる。
まぁ、当然か(笑)
ステアリングの手応えもそうですし、クルマの挙動が全体的にずっしりしたカンジ。
イメージとしては車重が重いのかな...?みたいな。
加速が遅いとかではありません。念のため。
ただ、車重を調べてみると
1490kgとAWDの割には特別に重たい訳では無いんですね。
(アテンザセダン25Sの車重は1450kg)
実はこの日、代わりと言ってはなんですがK君にも僕のアテンザを運転してもらっています。
この時K君が
「アテンザは運転してて宙に浮いてるような感覚」
、、と発言していたのが印象的でした。
恐らくこの発言に悪い意味は込められていなかったと思いますが、これは妙に納得できるような部分があり両者の乗り味の違いを物語っています。
レガシィの方は乗り始めからなんとも言えない安心感というか路面をガッチリ掴んでいるような感覚がありますが、これはフルタイムAWD特有のものなのでしょうか。
(こういう感覚は一定の速度域までに達しないと分からないものだと思っていました。)
試乗したコースにはちょっとしたカーブもありましたがこのクルマでは一度も旋回した事も無いのに、これまた妙な安心感が先行して少しオーバースピードで突っ込んでしまいました。
それでも、予想通り安定したまま素知らぬ顔でカーブを走りぬけちゃう(爆)
このクルマは冒頭でもご紹介している通り
Sパッケージと称するグレードなので、
ビルシュタイン製のダンパーが装備されています。
もしかしたらこれも少なからず関係しているかもしれません。
アテンザのクルマと一体になるような感覚を今では凄く気に入っていますが
これに対してレガシィは
絶対的な性能に身を委ねる安心感がドライブの楽しさに繋がって行くものだと認識しました。
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今回レガシィに試乗させて貰って、僕が抱いていたスバルのイメージがガラリと変わったように思います。
「スバル以外は買わない(というか興味無い)」
、、こんな大胆な事を堂々と言ってしまう人の気持ちも少しは分かったような気がする。。
しかし、K君はアテンザにほとんど興味を示してくれなかったなーw
これがちょっと悔しかったり(笑)
ともあれ今回は本当に貴重な体験をさせて頂きました♪
K君ありがとう!
