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龍聖のブログ一覧

2008年08月17日 イイね!

エルディア蒼龍伝 32

  第2部 「エルディア帝国VSギルドラド惑星共同帯の死闘!」


   第1章  艦隊司令官 1


銀河西暦4987年(帝国歴687年)8月 エルディア最高評議会

「では、満場一致でギルドラド惑星共同帯との全面戦争を承諾します!」


カピストルーラ会戦→辺境銀河連合と停戦協定締結から約1年。
エルディア帝国はこの1年を徹底した軍備増強と将兵の増員・教育に専念し、
辺境銀河連合との休戦協定期間終了までにギルドラド惑星共同帯を占拠あるいは降伏させる為の期間を考えたら、時間的にここが限界との見解によりギルドラドとの開戦を決めたのだった。


「どうですか、艦隊司令官の椅子は?」
「う~ん、別に艦が変わった訳じゃないから特にどうこうはないね。」

ライオネル・ハラピーはこの1年の軍備再編等で中将に任命され、
晴れて帝国ヒト桁艦隊の称号「第8艦隊」として新たに艦隊を任される事になっていた。

「では、これが第8艦隊の主要スタッフのリスト表です。」
「うむ。」

これまで同様、副官マヤ・アルジェリーニ大尉がハラピーのサポートをしていた。

そして、第8艦隊のスタッフはこうであった。

  <第8艦隊> 艦艇数3200隻

艦隊司令官     ・・・   ライオネル・ハラピー     中将
艦隊参謀長     ・・・   パスツール・グランドーレ   少将
副 官         ・・・   マヤ・アルジェリーニ     大尉
空戦隊指揮官    ・・・   ザフィーラ・ベルギノーゼ   中佐
陸戦隊指揮官    ・・・   ブラッティー・ハンセン    中佐
第1分艦隊指揮官  ・・・   フリードリッヒ・サージェント 少将
第2分艦隊指揮官  ・・・   シャロン・ハーデルガイム   准将


「思ったより希望の人選が叶ったな。」
「そうですね、お兄様。」

リスト表を見ての率直な感想であった。

「こら、また呼び方が元に戻ってるぞ。」
「あ、ごめんなさい、お兄さ…いえ、閣下。」
「まあ、2人の時はいいけど、な。☆」
「うふふふ。」

ライオネル・ハラピーとマヤ・アルジェリーニは、ハラピーがマヤの父ファルコム・アルジェリーニ神公爵の元にやってきて以来の関係だったが、もうあれから12年が過ぎていた。

マヤはその頃からハラピーを兄と慕いずっとこれまで経っていて、まだ2人の時は
その癖が抜けていなかった。

「しかし、リュッケ大佐とサガス中佐が抜けたのは少々痛いな。」
「仕方ありません、彼らは優秀な人材。他でも希望者が多かったのでしょう。」

実際、彼らはハラピーのこれまでの功績の中でもその功労者として認知されていて、
ブルーム・バルディ大将も貴重な人材としてやむなく分割させる事にしたのだった。

「ところで、今回から配属となった参謀長についてだが…」
「パスツール・グランドーレ少将の事ですか?」
「ああ、実は私は彼の知識がない!」
「本当ですか?!」
「ああ、さっぱり!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


 パスツール・グランドーレ少将

ハラピーより5歳年輩の将校で、その実績は申し分ないのだが、一風変わった性格が災いし各上層部からは総スカンされ、今回その厄介払いにハラピーが使われたともっぱらの噂であった。

「まあ、近いうちにお手並み拝見とするか。で、フリードリッヒ・サージェント少将は?」
「その方もわからないんですか?」
「ああ、わからん。」
「…全く、もう。」

(本当に興味のない事にはとことん無頓着なんだから…)

マヤはその性格に嘆きながらも、どこかうれしさがこみあげてくるのを隠せなかった。

 フリードリッヒ・サージェント少将

御歳62になる将校で現場からの叩き上げで軍歴46年とハラピーの年齢よりも長く
軍に在籍する老練な軍人である。

「さて、これでギルドラドと戦う訳か。どうなる事かねぇ?」
「ひとごとみたいに言わないでよね。」
「お、その声はザフィーラさんですね。」

ハラピーは昔所属していたシェーンハイト隊の時での呼び方で答える。

「まだ、その言い方で呼んでくれるのですね、閣下。」

軍の規律上階級の上下が変われば呼び方は変えねばならぬ事は重々承知の上でありながら、ザフィーラとしてはハラピーのその気持ちがうれしいかった。

「ま、私の師匠である事には変わりないですからね。」
「うふっ。」

2人の間には昔と変わらぬ信頼関係が今でも深く結ばれていた。


「さて、親分の所へ合流するとしますか。」

第18艦隊の時は、マクシミリアン・エルメストラーデ上級大将貴下の『白龍師団』所属だったが、今度はバーミリアン・ギルフォード上級大将貴下の『蒼龍師団』に転属になっていた。
ハラピーが「親分」という理由は、蒼龍師団の総司令官バーミリアン・ギルフォード上級大将の器質にあった。簡単に言うと「親分肌」だ。
まあ、その器質についてはいずれ判る事だろう。w


新たに再編を完了した新生第8艦隊が今飛び立とうとする。


   -つづく-

【ニコニコ動画】~ 思わず出撃したくなるクラシック・メドレー ~

↑コレに触発され、約1か月の充電期間を経て、ここに復帰しました。
まあ、ほとんど見る方は少ないとは思いますが、引き続き宜しくお願いします。

次回は8月23日の予定です。
2008年08月17日 イイね!

何だ、このステカは?

何だ、このステカは?
さっき、ヤクオフ見てたら
こんなのが出てた。

コミケ74でこんなステカが出てたのか?
現在、1500円~。

2008年08月17日 イイね!

今日のひとコマ【8月17日】

今日のひとコマ【8月17日】今日でお盆休みも終わり
…って方も多いと思いますが、
皆さんはいいお休みになりましたか?

私も今日は休みのはずでしたが仕事でした。
でも午前中には強引に終わらせて帰りましたが。(爆)

…って訳で本題。

今日のひとコマは「お墓参り」です。
今年は勤務ローテーションの都合上お盆休みに勤務が入って自分自身としても
盛り上がらないお盆になっちゃいましたが、これも交替勤務の為やむなしです。f(^^;

まあ、お盆期間の中ではちょっとギリギリになりましたが、無事にお墓参りできました。
(場所柄、お墓は写らないように撮ってます)

明日は休みなのでネタ探しでお出掛けしよっと。w

☆^(*・ω・)ノ~~~それじゃそういう事で♪
Posted at 2008/08/17 19:35:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 今日のひとコマ | 日記
2008年08月17日 イイね!

エルディア聖灼伝 13

   第3章   キャプテン・ハロルド 3



「母さん、おかげ様で今でも元気にやってます。安心して眠って下さい。」

墓前で久々のお参りが出来た事には今回の作戦は感謝の限りであった。
だが、その様子を見守る陰に気づく。

「誰ですか?」

ハラピーは影の方に向く。

「すまない、邪魔をしたかな?」

一見、あっけらかんとして出てきた1人の40代くらいの男。

「い、いえ…。」

ハラピーはまだ警戒を解いてなかった。

「何か用ですか?」
「いや、私もこのに身内の墓があるのでね。」
「そ、そうですか、それは失礼しました。」

素直に謝罪をするハラピー。

「いやいや、気にする事はないよ。」

その男はなにげなくそう答える。
だが、なぜかその男の威圧感が消える気配がない。

(誰だ、この男は?)

なんとか平静を保とうとしつつ会話を続ける。

「君はこの辺りでは見かけないようだが…」
「あ、以前はここにいたのですが、こちらにある母が亡くなってから、遠い知人の方に
やっかいになる為に他の星に移住してたもので。」
「そうか、苦労したんだね。」

なぜかその言葉に温かみを感じるハラピー。
その後段々と警戒心が抜けていき、いつのまにか色々と話をしていた。

「ところで、君のナは?」
「はい、ライオネル・ハラピーと言います。」
「そうか、ハラピー君か。私はデューク・ハロルドという名だ。また会う時はハロルドと
呼んでくれてかまわない。君と私は今から友人だ。」
「はい、ありがとうございます。」

そうこう話をしていると、また1人男がやってきた。

「キャプテン、そろそろお時間ですので。」
「ん、もうそんな時間か。ハラピー君、先を急ぐのでまた縁があれば。」
「はい、今日はどうもありがとうございました。」

ハロルドと後から来た男はその場を後にした。

(いい話を聞かせてもらったな)

ハロルドの人生観の話に感銘を受けたハラピーは改めて気持ちを高ぶらせるのであった。


「キャプテン、彼はやはり帝国軍の調査団の1人でした。」
「やはりそうだったか。確か、彼はライオネル・ハラピーと言ってたな。」
「ライオネル・ハラピー。どこかで聞いたような…?」
「うむ。まあ過去に聞いた記憶があるならそのうち思い出すだろう。」
「そうですな、どうも最近物覚えが悪くなって…。」
「今からそうでは困るなぁ、参謀長。」
「あははは。もっともですなキャプテン。」

この2人はハラピーを知っていそうな口ぶりであるが、一体何者なのか?



「おぅ、ハラピー帰ってきたか。」
「はっ、時間をいただきありがとうございます。」
「ちょうどよかった、ひとつ情報を得たので作戦会議だ。」

ホテル「クリシュナ」に帰ってきたハラピーはバリッシュビー少佐に呼ばれ作戦会議に
参加させられる。

「さっきバーでビータンが聞いた情報によると、やはりこの惑星に買い得がいるのは間違いないようだ。」
「おい、その情報は確かなのかい?」

メンバーの1人バリュームが茶々を入れる。

「信じないならそれでもかまわんよ。ただし、手柄はお前さん以外の我々で
 いただくからな。」
「ちっ、わかったよ。付き合やぁいいんだろ。」

バリュームもしぶしぶその情報を受け入れる。

「そういう訳だ。明日は更に情報を仕入れるべく街を探索する。わかったな?」
「イエッサー、少佐。」


翌日、情報にあったギノラス居住区にやってきた一行は、ここと周辺の探索に入った。

「そうか、空振りか…。」

色々と聞き込みをしていったが、どうもこれといった決めての情報はなかった。

(実はここ全体が海賊の住処で全員がグルだとしたら…)

そう思ったハラピーであったが、意見を求められないハラピーはここは何も言わなかった。


「…奴ら、行きましたぜ。」「よし、キャプテンに連絡だ。」

ハラピーの予想通りこの居住区全員が海賊であった。
だが、意外にも先の聞き込みでバリッシュビー少佐もここが怪しいのではと思っていた。

「たぶん、あの居住区が怪しいのは間違いないと思う。あとは上からプレッシャーを
掛けてみて海賊かどうかの動向を確認のがいいと思う。」

そう言うと、バリッシュビー少佐は第5艦隊に連絡をする。

一方、ナンカーンを調査していた陸戦隊主体の調査団隊長アルフレッド・オパール大佐はこの惑星は「シロ」との結果を艦隊司令部に報告していた。


「閣下、どうやら宇宙海賊の居場所がほぼ判明したようです。」

参謀長マーティン・ボドルジーク少将が艦隊司令ホラード・ギルゼナッハ中将に
これまでの調査結果を報告していた。

「よし、宇宙海賊は惑星メルカドが拠点と断定する!これよりナンカーンに行った調査団を部隊と一緒にメルカドに派兵し調査団と合流。こちらからは爆撃を仕掛け敵をいぶり出す。そして出てきたトコで迎撃する、それで行こう。」

作戦は決まった。

銀河西暦4979年(帝国歴679年)12月13日。
第5艦隊は宇宙海賊退治の為、作戦行動に出るのであった。


  -つづく-


次回は8月29日の予定です。

プロフィール

「完全に色褪せたよ。┐(´д`)┌」
何シテル?   07/25 12:02
色々ありまして、乗り換えです。 人生初のホンダ車かつパープルです。 引き続き宜しくお願いいたします。。♪   一般人からみたらオタク系だと思います。...
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