
HID キャンセラーが届いた。
コーディングでは結局消せなかったワーニングを、このパーツが解決してくれる。
中国製ではあるものの、OSRAMの認定工場で製作されたもの。
造りは、うん・・・結構しかっりしている。
各箇所もチリは合っていて、接合も遊びなくかなりがっしりしている。
ギボシのかしめ方なんかもきちんと処理されていて、ちょっとやそっと引っぱっても抜けたりはしなそう。

こうやって見ると、中国製とはいえ国際的な企業の認定をきちんと取得していれば、もう以前ほどの不具合の心配はいらなくなっているのかな。
キャンセラー購入にあたって、汎用的なものが2種類があることを知った。
一つは「抵抗型」。
もう一つが今回購入した「コンデンサ型」
ワーニングの発生とは、バルブ異常(球切れ)のことで、
通電検査が Error となることで引き起こされる。
ハロゲンバルブで35Wや55Wを消費しているのに対して、
HID や LED はその使用電力量が少ない。
異常に消費電流が少ない LED と、起動電流に対して動作中の消費電流が降下する HID。
そのそれぞれの減少を、車がバルブ異常と誤検出してしまう。
そこでキャンセラーを間に入れて、疑似的に消費電流を増やしたり、
消費電流降下を抑えたりして誤検出を防止する。

「抵抗型」は疑似的に消費電流を増やす。
「抵抗型」は万能型。
LED や HID で低減した電流と、ハロゲンバルブで消費していた電流の差分を
抵抗で代わりに消費する。
車からすれば、ハロゲンと同じような消費電流があるのでバルブ異常にはならない。
※これって、バルブが切れてもバルブ異常出ないのかも・・・。
なので、万能型。
ただ、抵抗で消費された電流がどうなるかというと、熱に変換される。
よって、このタイプのキャンセラーは高温になることが多く
防水対策もされていないものが殆ど。
なので、取り付け位置をよく考えないと、プラスティック部分が溶けたり
下手をすると出火なんて可能性も。

「コンデンサー型」は電圧降下を疑似的に防ぐ働きがある。
HID は起動電流が多く流れる。
で、そのあと点灯状態が安定するに従って消費電流が減っていく(らしい)。
その降下する現象を車側が、「バルブが切れた」 と誤認識してワーニングを発生させる。
そこでコンデンサー型のキャンセラーを取り付けると・・・
コンデンサーとは、電力を一時的に貯めこめる。
この貯めこんだ電力を起動時の多量消費時にバラストやバルブに供給するため、
コンデンサーの向こう側の車側では多量消費が起こらない。
よって、HID が安定起動して消費電流が降下しても、車側では降下とはならずに
バルブ異常は検出されない。
更に副産物もあって、コンデンサに電力を貯めこんでいるので、
一瞬の電圧降下などでの HID のちらつきや、
起動時の電力不足の不点灯などにも効果が期待できる。
かつ、熱がさほど出ないため防水加工などが施されていることも多く、
取り付け位置の自由度が広がる。
ただし、稀に効果が出ないこともあるらしい。
私は熱が出る抵抗型は避けて、コンデンサー型を選択。
こちらのほうが見た目もスマートだし、取り付け位置の自由度が高いのがポイント。
フォグ周りは水がかかることも多いと思うので、防水加工してあることも条件の一つになった。

フォグランプを外して、カプラーオン!で簡単装着(^^ と思っていたけども、
カプラーがどうにも刺さらない・・・。
よく見てみると、キャンセラーのオス、メスの端子間の幅と、
HID と車側のオス、メスの端子間の幅が違っている・・・。
あれ?汎用で一般的な車種や HID では適合しますって書いてあったはずなのに・・・。
取り付け出来ず、渋々もとに戻して家に帰って調べてみると・・・
あっ、汎用ってHB型なのね・・・。
一体型 HID と車側は H8型 なので合わないわけだ。
切って貼ってで接続しようとも考えたが、HIDもキャンセラーも車側も無傷で装着したいので
H8用とHB用のカプラーを購入して、変換コネクターを自作。
車(H8メス) ⇔
自作コネクタ1(H8オス-- HBメス) ⇔ キャンセラー(HBオス -- HBメス) ⇔
自作コネクタ2(HBオス -- H8メス) ⇔ 一体型HID(H8オス)
の接続方法とした。
自作コネクタ1と2を左右用に2本ずつ作成が必要。
キャンセラーを挟んで両側に自作コネクターを装着するので、
少々煩雑な感じがしたけどしょうがない。
実際に届いたカプラーを見てみると、HB型のメスはキャンセラーのメスと同じ物だった。
構造を見てみると、簡単に分解出来そう。
更にカプラーの HB型と H8型の端子を見てみると、端子に関しては共通品。
よって、キャンセラーの HBメス側のカプラーをばらして端子を剥き出しにして、
届いた H8型のカプラーのメス側のカプラーをはめれば、キャンセラーの HB型メスが
H8型メスになり、自作コネクタの接続は1本で済む。
車(H8メス) ⇔
自作コネクタ1(H8オス-- HBメス) ⇔ キャンセラー(HBオス --
H8メス) ⇔ 一体型HID(H8オス)

キャンセラー側は思った通りすぐにばらすことが出来、H8型カプラーに変換成功。
あと自作コネクタ1(H8オス-- HBメス)を左右用に2セット作成。

カプラー間の配線はできるだけ短くした。
なんとなく電流のロスとか少なくなるかなっていうのと、
キャンセラーで十分延びた配線をこれ以上延ばしたくなかったから。
いよいよ装着。

※+-について。F11では、茶色が-(GND)で茶黄色が+(電源)のよう。
キャンセラーには+-の方向があるので合わせて装着。
自作コネクタも、この方向に合わせて作成。
一体型HIDにも+-があるので、確認しながら装着。

SWを入れて、無事に点灯。
ワーニングも出ないし、不点灯も起こらない。
完璧。

いや~明るい。
HID にして良かった~♪
4300Kを選択したから、ヘッドライトとの色味も問題無し。

ヘッドライトだけ。

ヘッドライトとフォグ
照度UP、色味合わせOK、ワーニングキャンセル完了、で3つ達成。
しばらく、夜の走行が楽しみだ(^^