バイクを利用したレジャーは
乗り手が何に興味を持っているかによって
多種多様の志向が広がる。
ここ数年の自分の傾向としては
『目的地が美味しい食べ物屋さん♪』
という、ごく一般的なスタイルだったが、
今年の春には
『バイク&ハイク』を試みてみた。
ツーリングとハイキングでは装備が異なるので
多少の難点はあるものの、なかなか『あり』だった。
自分の起点は『バイク+野宿』だったのと
□海隊長の『キャンプツーリングをしたい』
という希望が一致した事で
昨年の夏からキャンプツーリングを始めた。
今年もやろう、との動きがあり、7月に予定していたのだが
雨天のために敢え無く断念。
9月に順延となってしまう。
その結果、休みを取れない橋△氏は不参加、
代わりと言うわけではないが、
キャンプツーリングに興味を持っていたHRMさんが
参加する事になった。
【2012年09月15日(sat)】
6:30 某コンビニエンスストア集合。
交差点の角に新しく出来たこのコンビニは
関越方面へ向かうには最適の集合場所だ。
全員が揃ったところで(といっても3名)簡単にルート説明をして出発。
※今回は先頭車両だったので、同行の2台が撮れないのと
カメラステーのブレ対策をしていなかったので、車載映像・画像はなし
圏央道~関越自動車道に乗り、
7:55 寄居パーキングで休憩した。
今回の貨物車両。
昨年はどうやったのか、パッケージングをしくじった。
実は、家から出発する時点で初めて気づいたのだが、
大きいマットを巻いた状態で後ろに積んで跨ると
ミラーの投影位置にかぶさってしまい
後方の視界が遮られてしまっていた。
振り返って視認しようとしても、やはりマットが邪魔をする。
高速道路での車線変更はかなりきつく
後続に同行車両がいないと不安この上なかった。
この日はこのまま走り、2日目は積み方を変えた。
寄居パーキングから一気に新潟へ。
10:00 塩沢石打サービスエリアに寄り、そのインターで降りる。
そして、降りてすぐのところにあるスタンドでDUCATIの給油。
ここからは国道353号で越後田沢まで行き、
国道117号で長野方面へ向かう。
R353による山越えは比較的勾配は浅く、カーブも緩やかなので
峠道がニガテだというHRMさんも難なくクリア。
R117に関しては、河に沿って走る平坦な道なので
眠くなる事以外は問題なし。
11:00 『道の駅:信州さかえ』で休憩
今回計画したルート上で走ってみたかった道。
野沢温泉付近から上越高田に抜ける県道95号線。
その道の頂上を関田峠という。
何せ地図でしか知らない道なので、見当もつかなかったのだが
ツーリングマップルに記載されていたのが
『日本海側の平野が一望できる』との事。
普通に街中を抜けるだけの走行ではつまらない。
峠道の経験値の少ないHRMさんの運転技能に懸念もあったが、
彼女本人も走ってみたいとの要望もあり決行に踏み切った。
JR飯山線の上境駅付近から入る予定が、右折する道が解らず
道に迷いつつも、その先の戸狩野沢温泉から県道95号に出られた。
道幅は広くは無いが車2台がすれ違える程はある。
路面も荒れておらず、勾配は浅くカーブも緩い。
何よりも交通量が極端に少なく、通り抜けるまでに5台あったかどうか・・・
ところどころで眺望が良いので、休憩を兼ねてリフレッシュ。
こんなに見晴らしのいい風景を眺められるのに
我々だけなんて勿体ないよなぁ・・・
紅葉の季節に来たら、また違う雰囲気を楽しめるかも知れない。
頂上を越えて降りて行くと、確かに日本海側の平野が一望できる。
広い駐車場があったので、また停車。
『おぉ~』という声しか出て来ない。
物思いにふける□海隊長。
出発で出遅れない事を考慮して、
1台だけ離れた場所に停めた計画性のあるHRMさん。
風景を堪能しすぎて、予定を1時間ばかり超過してしまったので、慌てて下山。
いい感じに空腹になったところで高田市内で昼食の予定だ。
・・・が。
予定していた寿司屋さんは14時前で閉店・・・。
早すぎるだろ!!
いや、ウチらが遅かったのか・・・
あらかじめ何店舗か検索して、ケータイに保存しておいたつもりが
どうやらパソコンに保存してあったらしく・・・
とりあえず、走っている道で見つけたらそこで昼食にしようという事になり
結局は、国道8号線沿いの道の駅『
うみてらす名立』で昼食になった。
可もなく不可もない海鮮丼だけど、ハズレではない無難な食事。
『口コミをあてにして入ったら失敗だった』という失敗はしなくて済んだ。
・・・と考えておこう。
食後、出発。
確か、15時ごろ。
早朝出発でそろそろ疲れて来たのか、写真がほとんどない(笑)
次に撮ったのが、15:50 糸魚川付近で
CBとTRANSALPの給油時の写真だった。
目指すキャンプ場は、直江津からは意外に遠く、
食事や給油の時間も含めて、約2時間を要した。
つまり、キャンプ場着は17:00。
今回のキャンプ場は
『
朝日ヒスイ海岸オートキャンプ場』
10年ほど前になるのか?
前トランザルプ400Vでソロキャンプツーリングをした時の事、
糸魚川付近で野営し、翌日、国道8号を富山に向かう途中で
海沿いに隣接したこのキャンプ場を見つけた。
こんなところでキャンプするのも良いな~と思いつつ
コチラ方面へキャンプで来る事もなく年月が経ってしまった。
ここに来るきっかけとなったのは、□海隊長が
『今度のキャンプは新潟方面はどうでしょう?』
という言葉だった。
予約をしていたので、受付で手続きを済ませる。
予約時の電話でもだったが、管理人の方の対応がとても良い♪
テントサイトを指定され、そこへ向かいテントを設営。
芝地でキレイだ♪
テントサイトの脇に駐車スペースが車1台分あり
バイクなら4台は駐輪可能。
管理人さん、『サイトの前の通路に停めても構いませんよ』
とおっしゃって下さったが、いえいえ、駐車スペースに
停めさせて頂きます(^-^)♪
設営完了後、受付の際に訊いておいたスーパーへ買い出しに向かった。
DUCATIは騒音が激しいので、他のキャンパーに迷惑がかかる為、留守番。
CBとTRANSALPの2台で買い出しに向かう。
夕闇が迫る。
海沿いの道なので、夕陽が水平線に落ちる瞬間を観る事が出来た。
夕陽をのんびり眺めてしまったので
スーパーに着く頃は、すっかり真っ暗。
適当に買い物を済ませテントへ戻り
食材を置いてから、またバイク2台で温泉へ向かう。
たから温泉
歩いて行くにはちょっと距離があるが
車両を使えば5分とかからない。
入口をみると、普通の銭湯っぽいのだが
露天風呂が備えられたりっぱな温泉だった。
ただし、ドライヤーのアメニティは無いので
女性が利用する時は持参の事。
風呂上がり、テントへ戻り夕食タイム。
大した食材は買っていないのだが、HRMさんに腕をふるって貰い
昨年とは大違いのちゃんとした食事にありつけた。
よって、HRMさんは自動的に料理長に就任。
※残念な事に画像なし
しばらく談話し、就寝する。
近くに鉄道が走っているので、時折、貨物列車の音に起された。
【2012年09月16日(sun)】
キャンプ場の朝は早い。
自分とした事が、今回はまともな写真が無いな・・・
せっかくの『ヒスイ海岸』なのに、海の写真がないじゃんか・・・
昨夜に揃えた食材で、料理長が朝食を作ってくれる。
朝食を済ませ、テントを撤収、積載したあと、
海辺でコーヒー牛乳を飲む。
これがまた格別☆
市街地から少し離れただけのキャンプ場だと
食材は揃うし、銭湯は近いし、なかなか良いかもしれない。
バイクによるキャンプツーリングは積載の限界が近く
特に保冷を要する食材の運搬は厳しいので
こういう環境はありがたい。
バイク3台なら荷物の分散くらい出来るだろう、と思われるが
そのうちの1台はSS車で積載能力は皆無。
今にして思えば、前傾姿勢で乗るバイクで
よくぞ750kmを2日間で走破したものだと褒めてあげたい。
キャンプ場をあとにして、
9:45 糸魚川付近でDUCATIの給油。
なるべく早い時間帯に近い場所にいた方がいいだろうという事で
能生ICから上田市まで高速道路を利用する事にした。
12:50 千曲川さかきPA
上田菅平ICで降り、『
信州蕎麦の草笛』に寄る予定が
駐車場渋滞してるほどに大盛況。
諦めて、上田市在住の友人に他の蕎麦屋さんを紹介して貰うも
そこは日曜日定休だった。
諦めて、また頼るのは道の駅。
その名も『
道の駅 雷電くるみの里』
草笛と同じく、くるみ蕎麦を食べられるようなので
3つ注文したら、1食分しかないとの事。
今回のツーリングは外食についてない
小諸ICから上越道に乗ったものの、
お決まりの渋滞にはまりそうだったので
吉井ICで降り、長瀞経由で帰路についた。
雪害に悩まされる地域だからこそ、よりひと際輝く
日本海に沈む夕陽の美しさは忘れられない。