インタークーラー脱着PART2
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
以前の整備手帳にてインタークーラ脱着について書いていますが、当時より更に5~6回の脱着作業を行う中、何点かのコツ的なものが見えてきましたので、今回PART2として記録に残しておきます。
尚、下記は我流の自己責任要領ですので、その点はご留意ください。
(1) 先ず、タワーバーを装着されている場合、インタークーラー脱着作業の邪魔になるので取り外しておきます。
(2) ブレーキブースターの負圧ラインであるホース(黄○部)を外します。
このホースはインマニに接続されることで起こるエジェクター効果、つまり負圧の発生を利用してブレーキブースター内を大気圧より低くする為のホースラインです。
このホース内には逆止弁が入っていますのでエンジンをきった後も負圧状態は維持されますから、外す(抜く)にはかなりの力が必要です!
外す際のコツとしては、エンジンをきった後にブレーキをべかべか踏んでおくと負圧状態が緩和されるのと(※)、運転席側にも同じブレーキブースターの負圧ホース(後述)がありますので、外しやすい(助手席側よりも力が加えやすい)なら、そちらを先に外せば、負圧が邪魔をしなくなるので簡単に外せます。
但し、目的からして元々緩々にはなっていないホース接続部ですので(緩々だったら恐ろしいですが!)それなりに力は必要です(笑)
(※)
DBWスロットルであるGR/GVBでサーキットを走っている方は経験があると思うのですが、まれにブースターの負圧不足でブレーキペダルが石になることがあります。
攻めてる際にブレーキをいれる前、パッドの開きを戻したくって左足でブレーキをチョン踏みすると思うんですが(自分はストレートの後だけチョン踏みする派です 笑)、やり過ぎるとその後の本番ブレーキでブースターキャンセル状態(いわゆる石状態!)になって、ヒエー!!ってなったりしますよね。
あれってメチャクチャ怖いですし、焦ります (^_^;
あの状態を意図的に作っておけば、このホースは外しやすくなります。
(3) ブローバイガス・ラインのホース(緑○部)を外します。
(4) ターボ~インタークーラーをつなぐ赤ホース、そしてインタークーラー~スロットルボディをつなぐ黒ホースのバンド(ピンク○部)をマイナスドライバーで緩々にします。
一応、バンド締め付け時のトルクは3 N・mです。(実際にはトルク管理の難しいところですが)
(5) 12mmボルト3箇所(赤○部)を取り外します。
ブローオフバルブ(リサーキュレーションバルブ)を固定している2箇所、及びインタークーラー本体を固定している助手席側の1箇所です。
3箇所共に締め付けトルクは16N・mです。
(6) 12mmボルト2箇所(青○部)を緩めます。
インタークーラー本体を固定しているステーを固定しているボルトなんですが、ステーの穴にアソビがあるので緩めるだけでインタークーラー着脱には支障ありません。
但し、そのアソビでインタークーラーの最終位置が決まってきますので、インタークーラーを取り付けなおす際には最後に締め込んでやる必要があります。
2本共に締め付けトルクは16 N・mです。
2
(1) ブレーキブースタの負圧ライン(黄○部、運転席側)を外します。
前述の助手席側と同じく、こいつも外すのに力が要りますが、個人的には助手席側よりも外しやすい印象です。
負圧の緩和により抜きやすくしてやるのは、助手席側と同じです。
(2) ブローバイガス・ラインのホース2箇所(緑○部)を外してやります。
(3) インタークーラー本体(運転席側)を固定している12mmボルト(赤○部)を取り外します。
締め付けトルクは16 N・mです。
(4) 以上でインタークーラー取り外しに必要なホース・ボルトの取り外し、バンド・ボルトの緩め作業は完了したはずですので、いよいよインタークーラーを取り外します。
インタークーラーの左右を持って(フィンに触れてしまわないように!)、先ずは奥側に押し込みながらインタークーラー~スロットルボディを接続している黒ホースを外します。
そのままインタークーラーの左右を持ったまま、助手席側やや上方に力を加え、ターボ~インタークーラーを繋ぐ赤ホースを外してやります。
以上でインタークーラーの取り外しは完了です。
3
取り外したインタークーラーです。
インプのインタークーラー着脱って、取り外しより取り付けなおす方が時間が掛かることが多いと思います。
その主たる犯人は・・・ ずばり、画像にある赤ホースですよね!!
とにかく、こいつをターボ側に接続するのが骨です。
直接に手で押し込めればいいんですが、そもそも手を入れるスペースが無い・・・ っていうのが主要因だと思います。
その解決に寄与してくれるのが、ホースに生えている鉄(黄○部)の部分なんですが、こいつを上手く利用できるか否かがインタークーラー装着を簡単にする為のキモになります。
もう一つの面倒事が赤ホースとターボの接続部を締め込むバンドなんですが・・・。
赤ホースをターボ側に接続するためにはバンドを緩々にしておく必要がありますが、緩々にしていると赤ホースをターボ側に押し込む際、あらぬ位置にバンドが動いちゃったりして・・・。
そこで寄与してくれるのが、赤ホースに生えているブラケット(緑○部)になります。
4
インタークーラーを取り付けなおす際、あらかじめ赤ホースにバンドをセットしてやります。
緩々状態のバンドを上手く赤ホースに固定してやるため、赤ホースに生えているブラケット(緑○部)を利用します。
ちょうど画像くらいの状態になっていれば問題無いはずです。
ちなみにですが、自分は諸事情により赤ホース3個を見てきていますが、このブラケットの生え方には個体差があるようです。
生えている位置は全て同じだったんですが、当該ブラケットがしっかり固定してあって動かないものと(本来、こっちが正解のはずです)、抜け落ちたりはしないもののブラケットが緩々で動きまくるものとがありました。
緩々仕様の場合、画像のようにセットしたバンドが簡単に動きますので苦労させられます。
そういった場合には、養生テープも使って位置をセットしてやりました。(インタークーラーを取り付け直した後、養生テープはロングピンセットで取り外してやります)
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インタークーラを取り付けなおします。
インタークーラーの左右を持って(フィンに触れないように!)、数mmでOKなのでターボとの接続部に押し込みます。
この状態から赤ホースをターボ側に押し込みきるのが大変なわけですが、後述する方法でしたら一撃です!!
以前は、長いマイナス・ドライバーを前方から突っ込み、赤ホースの鉄の部分(黄○部)をグリグリ押していたんですが、上手く力が掛けられないので一筋縄ではいきませんでした。
上手くいかない時なんて、この状態から30分くらい戦うはめになることも。。。
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↑の状態を助手席側から見た画像です。
ちらりと赤ホースの石が見えています(黄○部)。
そして登場するのが、緑線で囲ったパイプです!
画像のものは、1mのSUSパイプで外径32mmφのものですが、普段は高トルクのボルト・ナットを緩める際にエクステンション・グリップとして利用しているものです。
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そうです。
助手席側から上記したパイプを突っ込み、赤ホースの鉄の部分を押し込んでやるんです。
一瞬で赤ホースのターボ側接続が完了します!
この目的だけを考えると、もうちょっと細いパイプの方がいいかもしれません。
若干ですが、ブローオフバルブ(リサーキュレーションバルブ)のホースが邪魔になるので。
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押し込みが完了した赤ホースです。
前側からマイナスドライバーでコネコネしていた頃に比べると、上記したパイプで押し込む方法は本当に楽です!!
赤ホースさえ押し込めてしまえば、あとは楽勝です。
インタークーラー~スロットルボディの接続ホースをはめ込んで、各ボルト・ホースを接続・締め込んで完了です。
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