
夜も明けぬ午前三時エンジンルームの奥の方でつたうオイルの痕跡を
辿りMINIを治療。
昨日見た心臓手術のドキュメントで開胸し心臓を手術していた教授が脳裏をよぎる
一年前、娘もカテーテルによる手術を受け延命した。
骨化と引き換えに、あらゆるリスクと引き換えに手術に望んだ。
可能性があるならば どんな状況でも生きさせてやりたい、
親ならば誰しもが願う子供の命。
生きていられるならば 少しでも多くの物を見せてやりたい、
世の中に生まれ落ちた命なら謳歌させてやりたい親の気持ち。
私は障がいや難病の子供達、そして我が子の為にこのMINIを生んだ、
そのMINIが今命尽きようとしている。
最後の時も一緒に過ごせるように、その瞬間までこのMINIが使命を果たせるように
私の出来る限りの手を尽くす。
明日からの最後の旅、何度も悲鳴を上げながら走ってきたこいつにもう一度
火を入れる。
車も人間も原理は同じだな… 最近はそう思う事が多くなった。
血液が流れ、鼓動を打ち、手足を動かし、考える。
人間の造るものはたいてい人間の機能を考慮した構造になる事が多い
だから人の想像を超える難病に出くわすと人は模索し考える
人は自分の知識や見識を超えたものを見ると驚き躊躇する
同じ世の中に生まれ落ちた同じ命でさえも。。。
『おじちゃん、この車に乗ってて恥ずかしくないの?』
そんな質問をした子供がいた
『人と違う事は恥ずかしい事じゃないよ』
『みんな顔や体は少しずつ違うだろ』
『それと一緒だよ、違う事は恥ずかしい事じゃない』
そんな説明をしたのはいつのことだったろうか
この一瞬は取り戻す事の出来ない大切な瞬間、
同じ時間を過ごす事は出来ない。
明日の為、一年先、十年先を生きるのではなく
今日を生きる。
明日の無い命はそれを私に教えてくれたから。
Posted at 2013/05/29 13:04:54 | |
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ひよりのてくてく日記 | クルマ