西部警察の地方ロケの先駆け

西部警察では、多くの地方ロケが行われました。
北から、北海道、山形県、宮城県、福島県、山梨県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、香川県、広島県、福岡県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県。

当時は、テレビ朝日系列があった地域に主に行っていました。
しかしながら、山形県、山梨県、熊本県、大分県、宮崎県はテレビ朝日系列が無かったですが、ロケだけは行われました(爆)

地方ロケが最初に行われたのは、山梨県。
系列局がないですが、東京からすぐということや、そこまで大々的に地方企業の協力は最小限でした。

続いては、福岡県。
この話から、地方企業の協力や地方局が出て来たりなど、後の西部警察の地方ロケの礎となったものになりました。

今回は、その礎となった話を取り上げます。
話しは、九州横断捜査網と博多港決戦の2話。

今回は、とくに博多港決戦について。


冒頭に突然の爆破シーン。
これは、話の終盤に大門軍団に追われた犯人。
銃撃戦の結果、手榴弾がトラックの運転席に落ちて自爆(爆)
運転席が最初に爆発しますが、何故か荷台までも大爆発。
荷台の扉が開かず、突き抜けて爆発します。
にしても、このアルミボディーは頑丈だなぁ(爆)

さて、この博多港決戦で一番の見物が、犯人が偽札を運んで逃走するところ。

犯人の車は…

810ブルーバードバンと日野レンジャー。
西部警察のお決まりならば、バンはセドリックやグロリアバン。または、スカイラインバン。
トラックは、日デのコンドルかいすゞエルフあたりが相場なので、珍しい組み合わせです。

この場面で有名なのが…


両側に立てられた「レパード誕生」の旗。
日産のディーラーや施設があるわけでなく、何故か何メートルにわたり、両側にしつこいほど不自然に立てられています(爆)
どさくさに紛れて、レパードを宣伝したかったのかな？


並んで走るブルーバードバンの間に、不自然なものが(爆)


こうなるための爆薬なんですよね(爆)

あと、この場面で西部警察で知らない人はいない名シーン。

西部警察パート2、パート3のタイトルの画像。
華々しく散っていくローレルとグロリア。
西部警察の激しいスタントを代表するシーンですね。
私は最初知らずに、何で冒頭のクラシックシーンが、警視庁ではなく、福岡県警察なんだ？
と疑問に思いましたが、そのシーンがこれだと知ったときは、納得しました。

この九州ロケでは、色んな場所に行きます。

福岡県南部の大牟田市の三池港。


熊本県荒尾市の三井グリーンランド。
地方ロケは原則的に一つの県が舞台になりますが、熊本県にまで行きます。


また、大分市も行くなど、本当に広域です。

また、今はなき川崎～日向を結ぶ日向カーフェリーも使うなど、宮崎県までも出て来ました。

ということは、福岡県、熊本県、大分県、宮崎県ということで、地方局の協力もあるのかと思いきや…

九州朝日放送だけ撮影協力(爆)
実は、この当時、九州のテレビ朝日系列は、この九州朝日放送のみ(爆)
今のように、熊本朝日放送や大分朝日放送がない時代でした(爆)
また、テレビ宮崎はありましたが、正式なテレビ朝日系列ではないので、完全スルー(爆)

ちなみに、西部警察では、鹿児島県もロケしますが、それはかなり先のパート3のあたり。
鹿児島放送開局記念のロケでした(爆)
そのとき、やっと九州のテレビ朝日系列が2局目でした(爆)

せっかくなので、エンディングで協力した企業をチェック。


注目は、右側の大濠ウエディングホール。
博多のウエディングホールですが、これだけでなく、パート3の鹿児島編や福岡編にも出てくるなど、地方ロケでは最多の登場です。



宝酒造は、西部警察では有力なスポンサー。
そして、東亜国内航空。
今は知らない人が多いですよね。
後の日本エアシステムですよ…
と言っても、それさえわからないですよね(￣▽￣;)

まぁいまの日本航空ですかな…

というわけで、西部警察の地方ロケの原形となった福岡ロケを振り返りました。