2014年07月05日
皆さん。こんばんは。
軍曹です。
今夜のお話は、私が初めて不思議な体験をした記憶の話です。
では…
『鬼を見た記憶』
あれは私が二歳の頃、三歳の時まで
住んでいた古いアパートでのこと。
何しろ二歳児の記憶なので、かなり
あやふやな所があるのだが…
そのアパートは二階建てで、ウチは二階の一番奥の部屋に住んでた。間取りは今で言う1DK。もちろんその1は四畳半だ。トイレはあるが、ボットン式。風呂はない。
事件の記憶は台所から始まる。小さな机の上に母がストアーで買って来た晩飯の材料が入った紙袋が置いてある。当時はまだ買い物袋はビニールではなく、紙袋が主流だった。
すると、突然玄関のドアが開き、二人の男が入ってきた。
母が「なんですか!あんた達!」みたいなことを言ったと思う。
先に入ってきた男が机の上の紙袋を奪って玄関に逃げる…その時、二人が一瞬こちらを振り返った。
その瞬間私が見たのは、今までの普通の人間の男ではなく、ボサボサで茶色っぽい髪と赤黒い体の赤鬼?コイツが先に入って晩飯を強奪したヤツ。後ろのヤツは全体的にダークグリーンっぽい体色の緑鬼?あの風神をもっと暗くしたような感じ。鬼のトレードマークの角は分からなかった。一瞬だったのでそこまで細かいところまで確認できなかった。
と、そこへ親父が帰って来て、強奪犯と揉み合いになるが、二人は逃走
した。
と、ここまでが私が記憶している部分。もちろん、この時の私はアレが鬼だとは知る由もない。この後、知恵がついてきて、あの時の強奪犯が
鬼とゆうヤツだったのか…と理解したのだ。
ただ、あの出来事が本当にあった ことの記憶なのか、夢の記憶なのか
ハッキリしないのである。
小学生の頃、一度だけ母親に聞いてみたことがあるのだが、「そんなの知らん」と言われた。いくら大した被害がなかったとは言え、強盗が押し入った記憶をイイ大人が忘れるはずもないだろう。するとアレは強盗ではなく、親の友達か知り合いとか
?強奪ではなく、あげた物なのか?
揉み合ってたのは、おぉ~久しぶり~の包容が揉み合いに見えたのか?友達の正体が実は鬼で私が見破ったのか?やっぱり私の見た夢だったのか?
両親もいない今となっては、確かめる術はもうない。
夢であれ、現実であれ、振り返った時に見た鬼の姿が今も私の脳裏に焼き付いている。
Posted at 2014/07/15 19:26:51 | |
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