2014年07月18日
皆さん。こんばんは。
軍曹です。
今夜のお話は、私が小学一年か二年の時の恐怖体験です。
では…
これは私、二等軍曹が実際に体験した話です。
『異次元マンション』
このマンションは未だ現役で満員御礼状態なので、あまり詳しく書くと場所が特定される恐れがあるので省きます。
仲の良い友達と遊んでいたある日、その子のお母さんがお使いを頼んで来た。その子のおばあちゃんの所へ届け物を持って行ってくれとのこと。とりあえず遊びを中断して、
私も付いて行くことにした。そこが
問題の市営マンションだった。
そのマンションの一階の北の端がおばあちゃんの部屋だ。このマンションは1フロアに10室の五階建てとなっており、北側と5部屋行って真ん中と南側の三カ所に階段がある造りだ。
当時の我が街ではかなり大きく高い建物だった。
生憎、おばあちゃんは留守だった。
そのまま帰ろうとなったが、私は高い所から景色が見たくなり、「一番上まで行ってみようや!」と言ったが、友達は「ワシは下におるけぇ行って来いや」と言うので、私は「ちょっと待っとけよ」と言って走って階段を上がって行った。
上からの景色は遠くまでよく見えた
。下を覗くと友達がこっちを見てる
。「お~い」と手をふると向こうもふってくる。ひとしきり景色を楽しんで、さて降りるかと階段へ向かい
降り始める。と、1フロア降りるのに、7~8段の階段を降りて踊場があって、また降りるのだか、その踊場から下に降りる階段が無く、コンクリートの壁になっている。
あれ?この階段は行き止まりか…戻
って、違う階段を降りるがまた踊場で行き止まりになっている。
ここも違ったか。じゃ、あそこの階段じゃなと向かい降りるがまたしても行き止まり…
…三カ所の階段が全て行き止まりになっているのだ!焦った私はまた違う階段へ向かって降りるがやはり行き止まり。この時点で自分がどの階段で上がって来たのか分からなくなっていた。
下を覗いて下にいる友達に「階段がない!降りれん!」と叫ぶも、友達はこっちを見上げてハァ?といった感じ。
更に焦った私は、とにかく階段を行ったり来たりして走り回った。
何往復かしたとき、不意に4階に降りる階段が現れた。やった!と思ってそのまま降りようとしたが、またしても行き止まり。この時点でかなりパニックが入ってくる。4階でまたあっちの階段こっちの階段と走り回り、やっとのことで3階まで降りた時には半ベソ状態。
また下を覗くと友達が「降りれんの?」と聞いてきた。助けに上がってこようとゆう気はないらしい。私は泣きながら「降りれん~」と言った時に、私は閃いた!そうじゃ、住んでる人に助けて貰おうと、片っ端からすべてのドアを叩きまくった。
「助けて下さい!誰か助けて下さい!」…この時の私はセカチューの森山未來ばりの迫真の演技……いや、私はマジだ!
だが、どのドアからも誰一人出て来ることはなかった。
後々考えるとあの時は何かおかしかった。昼間の喧騒がない。音が全くしてなかった。外の道も車も走ってない。人も歩いてない。まるで、私と下にいる友達しか世界に居ないかのような…その友達も本当に
本物なのか?…
とにかく住民もアテにならないとなると、もう自力で脱出するしかない
!また泣きながら3階を走り回り、やっとのことで2階までたどり着くと、もう雨樋を伝って降りようかとも思ったが、ヘタレな私はその勇気がなく、ひたすら2階を駆けずり回ってようやく南側の階段から解放された。
第一声の「出られた!」あの時のホッとした感じは今でも覚えている。
これがトラウマになって、その後そのマンションに足を踏み入れることは二度となかった。横を通る事は今でも頻繁にあるけどね。
しかし、あれは一体なんだったんだろうか?
マンションに住み着いた妖怪に弄ばれたのだろうか…
Posted at 2014/07/18 19:19:59 | |
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