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家内方の従兄弟であるがなぜか家内よりある意味において付き合いが長かった。
付き合いが長いと言っても話したことはなかったし顔を知っていた訳でもない。
じゃあ何が共通点かと言えば音楽である。
彼と親戚になってから話す度に共通のミュージシャンが好きで、お互いびっくりする位に色んなコンサートやライブハウスで同じ空間で同じ時間を過ごしていたことを知った。

青春期以降、彼と私の生き方は違った。
私は夢（音楽ではない）をあきらめネクタイを締めた。
彼は夢をあきらめずドラムを叩き続けた。

彼が急に入院した話しとその病状を聞いたとき、彼の残された時間に世の不条理を感じた。
最初に入院した病院の感じでは好きな音楽を聴くこともままならないだろうと思い、iPodに彼が好きそうな音楽を満タンにして彼に貸すと言ってプレゼントした。彼には付属のインナーホンでは物足りないだろうし、どうせ聴くなら良い音で聴かせたいとヘッドホン売り場でしつこく試聴してゼンハイザーのヘッドホンを私は選んだ。

先週末に見舞いに訪ねたが、その日は体調が優れないと面会は叶わず。
二週間前に会えた時は、外出して久しぶりにドラムを叩いて楽しかったこと、一ヶ月後のライブでまたドラムを叩くんだと言っていた。
でもこの時少し目を離した隙に彼は一緒に見舞っていた私の義理の父の手のひらに指で「あとはよろしくお願いします」と書いたあと、手を合わせて深々と頭を下げたことをあとから聞いて私は涙がこぼれた。

通夜、葬儀ともにロックな感じであった。
彼のバンドのライブ音源が流れる中、今の私の人生では日頃縁がないロックな友人達がたくさんお別れに来てくれた。
通夜のお経が唱えられた後も彼らは遅くまで静かになった彼のそばに寄り添ってくれた。
それを見ていて生まれ故郷ではなく彼が夢を追って過ごしたこの街でお別れをしたほうが良いと皆で判断して良かったと改めて思った。

私も歳を重ねた。
清濁合わせ飲まねばならぬ場面ばかりである。
大局的に物事を見て、とか言うのは妥協点を探して当たり障りないように振る舞っているだけかもしれない。
昨日も「負けて勝つ」、とか部下に講釈を垂れた…

思い出に彼の聴いていたCDを数枚貰った。
お別れの帰り道にそれを聴きながら車を走らせた。
ロックな気概を持っていたあの頃の自分が少しずつ思い出された。
そして己が魂の奥底にはまだその火は灯っていると感じた。

PS.ライフログとして書きました。
よってコメントは不要です。お許し下さい。

雨の日の通勤はクルマ（基本N-ONE）でするのだけど、今週初めからN-ONEはガソリンを入れて自宅に置いている。
緊急の連絡があった際に家内が直ぐに人を乗せて走られるように。
願いは叶わず、残念ながらその時は近づいているようである。

仕事帰りに自宅に帰ろうとしたらロードスターのまなこが僕を見つめていた。
こんな優しい目をしたロードスターが僕は大好きである。

ここのところ忙しくてこころ安まる日がない。
来週もタイトでタフな日々が続きそうである。
一昨日あまり睡眠が取れなかったせいか今日は二度寝したようで
ゆっくり目が覚めた。
そんな事もあり？今日はロードスターで出掛けた。
市内の図書館他数カ所。

途中かなり強い雨にうたれた。
でも幌をたたく雨音はざわついている僕の心をなだめるかのよう。
乗り降りのときシートに幌から大量の雨垂れが。
ロードスターとは屋根を持たない小ぶりな2シータースポーツに与えられる称号。
だから
気にしない気にしない。
時には窓を閉めているにも関わらず対向車の撥ね上げた水しぶきが頬を濡らす。
それもまた一興。

僕の大事な相棒
明日お天気が持ち直したら
二人でどこに行こうか？