みなさんはTポイントカードもっていますか? もっているなら少し注意したほうが良いかもしれません。
Tポイントカードを発行しているのはCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)という会社になります。このCCCが昨日10月28日に会員規約の変更を発表しました。
T会員規約の解説(2014年11月1日)|CCC カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
内容は2014年11月1日から第三者企業への個人情報提供の仕組みを「共同利用」から「第三者提供」に変えますよというものです。簡単に言えば、Tカードを作る際に登録した氏名、住所、電話番号などを提携している業者にばら撒きますよというものです。
提供を停止できる手続きもできますが、初期状態では全ての提携先に個人情報が提供される設定になっています。
確かにこれによって便利になることもありますが、ユーザーからすれば個人情報がばら撒かれるのは不都合が多すぎます。
これは私の推測なのですが、これまでの「共同利用」ではCCCが持っている情報にTカードの番号をキーとしてアクセスしていたのを、「第三者提供」とすることで情報のコピーが提携先企業に渡されるようになるということなのではないかと。提携先企業が何に使うかはCCCは知らないよということです。
※訂正
改訂された規約をよく読むと、今回の改訂による変更は「個人情報を提供するかしないかを選択できるようになった」ということだそうで、個人情報が拡散されるのを止めることが出来るようになり、提供する場合は個人情報にあたる氏名、電話番号などは隠した状態で提供するとなっています。
知らないところに情報が流れるのを止めることが出来るようになるのは有り難いですが、ちょっと腑に落ちない点がいくつかありますね。
※追記
どうやら個人情報提供の法的位置づけを「共同利用」から「第三者提供」としたので停止手続できるサービスを用意したということみたいです。
従来は「共同利用」と言いながら情報を提供しているのではないかという疑惑があり、脱法行為だと批判がありました。それを避けるために停止手続を用意したと言うことです。
新規の提供先企業が追加されても通知されず、ほぼ毎日確認を行う必要があります。でもCCC側は違法じゃないから問題ないと言っています。本当にユーザーのことを考えているなら、せめて「新規提供先が追加された場合のユーザーへの通知」「新規提供先に個人情報を提供するかのデフォルト設定」の2つが必要なのではないかと思います。
個人情報提供停止の手続きは以下のページから行うことが出来ます。
提携先への個人情報提供の停止 - Tサイト[Tポイント/Tカード]
CCCのサイトでは手続きガイドが公開されています。
個人情報提供の停止 手続きガイド|CCC カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
この手続きページから提携先企業を選択することが出来ます。チェックボックスで選択する方式で、チェックを外せばその提携先企業には個人情報が渡されません。一番下には全てのチェックを一括で外すボタンもあります。
手続きに関しての注意点は以下のようなものがあります。
1.ネットからの手続きにはYahoo Japan IDの取得が必要
Yahoo Japan IDを取得し、そのIDにTカードの番号を紐づけることで個人認証をしています。しかし、これによってメールアドレスと誕生日、性別がTカードで登録した氏名、住所、電話番号に紐づいてしまいます。
Tカードで登録するときは偽名などは使えない場合があります。つまりTカードの情報と言うのは非常に精度が高いというわけです。
既にYahoo japan IDを持っている場合はそれを使用せず、新たに取得したほうが良いでしょう。取得にはメールアドレスが必要ですが漏えいしても問題ないメールアドレスを使用して登録するのが良いと思われます。
2.停止手続の注意点
提携先への提供停止手続ですが、チェックを外した企業が提供しているTポイントを使ったサービスを利用できなくなる可能性があります。
これについては手続きガイドでも説明されています。正直、どこまで影響するのかわからないです。なので現在使用しているサービスがある場合は、それを提供している企業への停止手続はしないほうが無難だと思われます。
私の場合はTSUTAYA・蔦屋書店、ENEOS、三井のリパーク、ファミリーマートが該当しますので、この4つ以外のチェックを外しました。
3.提携先が追加されたら?
新たに提携先が追加されたら、再度手続きを行う必要があります。おそらく提携先が追加されたことはユーザーに告知されないでしょう。逐次チェックすることをおすすめします。
4.提供された個人情報の詳細を知ることはできない
提携先にどのような個人情報が提供されたかを知ることはできません。
5.ネットを使用しない場合は届出書を郵送する
ネットを使用せずに手続きを行うには届出書を郵送します。もちろん送料がかかります。問題点としては処理に3日かかり、郵送で相手に届くまでの時間を考慮すると11月1日の開始に間に合いません。
また届出書を使用した場合は、ネットから申請結果を確認することはできません。
6.ネットでの手続きも3日かかる
ネットで手続きした場合でも、実際に反映されるのに3日かかります。ここ超重要です。
提供開始が11月1日ですから、3日前には手続きをしておかなければいけません。
1日でも遅れれば提携先に情報が渡ってしまいます。そのあとに停止させても情報が渡ってしまった以上は安心できません。
提携している企業のリストはこのサイトでまとめられていました。
Tポイントカードが会員規約を変更し、第三者企業への個人情報提供をはじめます。嫌な人は『個人情報提供の停止手続き』を! - クレジットカードの読みもの
数えるのが億劫になるくらいあります。
今回の規約改訂はユーザーのことを考えて行なったというのがCCCの言い分のようです。でもそれにしては腑に落ちない点が多すぎます。
特に発表から実施までの時間が僅か4日間で、しかも実際の手続きが行われ反映されるのに3日かかるという点。3日も反映にかかるシステムと言うのはちょっと信じられません。
そもそも「偽名でTカードに登録 → なぜかその偽名でベネッセからお詫びの手紙が届く」など、Tカード自体が少し怪しいものでしたし……。
ベネッセの件もありますので用心した方が良さそうです。
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Posted at
2014/10/29 16:15:35