今のアリオンはダメだったころのカリーナ説。
カリーナは足のいい奴というキャッチコピーでセリカほど過激ではないがコロナほどおとなしくないスポーツセダンの代表格として生まれた。まあスポーツセダンだったのはFRだったころとGTが復活した最終型くらいのもので、特に15#から19#のカリーナはコロナの弟分的な存在で目立たない奴だった。
最終型では足のいい奴というキャッチコピーをそのまま持ってきて、走りを思い出したスポーツセダンとなったが、後継のアリオンではプレミオの弟分に逆戻りしてしまったんじゃないかと思う。
プレミオは良くできた車だから、その弟分のアリオンも普通に走る分には5ナンバーセダンとしてちゃんと仕事をしてくれる。でもプレミオとの違いは見た目程度だし、大人のスポーツセダンというには物足りない。走らせると確かにちょっと機敏に動くけど山道でちょっと飛ばしてみようなんて考えは起こらないだろう。
スタイルも直線基調のプレミオに対してなんだかまん丸と太っていてかっこよくない。どうやら同じチーフエンジニアが作った車のようで、プラットフォームの制約も大きかったらしい。そんなプラットフォーム捨てちまえと言いたい。プロボックスなんてヴィッツベースなんだぞ!
コロナとカリーナって内装なんてまんま同じなんですよ。前期型なんてフロントそっくりですから。でも走らせてみると違いが判るんですよ。見た目での差別化なんて車に乗ったら意味ないじゃないか。車内からは外観なんて見えないわけだし、やっぱりハンドルを切った時の反応だとかコーナーリングでの足の踏ん張りだとかエンジンを回した時の気持ちよさとかを重視したほうがしっくりくると思うんですよ。まあ広告では見た目が大事ですけどね。
いやそもそもオールインワンというコンセプトを決めたときに、オールインワン像がぼやけてたんじゃないかと。室内空間を求めるならミニバンだし、積載性ならワゴンかハッチバックに軍配が上がる。セダンということを有効に使ってオールインワンを目指すのならいいんだけどねえ。
十何年に一度優勝する球団みたいに3代ごとに良くなる車なのかもしれない。
Posted at 2013/11/12 09:58:38 | |
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