さて今日も珍中古車情報の時間がやってまいりました。
前回からほとんど時間が経っていませんが、決して仕事が無くて暇を持て余しているとかではありません。
さて今回は「トヨタツインカムの系譜」ということなのですが、この言葉で思い出されるのは2T-Gや4A-G、3S-G、1G-G、3Mなどを思い浮かべる人が多いと思います。まあぶっちゃけて言えばSOHCエンジンのヘッドをヤマハで製造したDOHCヘッドに変えたもの。3S-Gなんかは途中からトヨタ内製に切り替えられたりしました。
今回のツインカムはですね、4バルブではないのですがトヨタDOHCエンジンを語る上では欠かせないものです。
米国トヨタ 米国トヨタ GT 左ハンドル フルオリジナル 車庫保管
RA20型セリカリフトバックです。
このセリカに搭載されたのは18R-Gというエンジンです。R型エンジンは初代クラウンで初採用された直列4気筒エンジンで、そのころはOHV8バルブ シングルキャブレターでした。当初は75×82mmとロングストローク型にする予定でしたが、豊田英二専務からボアストローク比をスクエアに近づけるよう提案がありました。
理由は①OHV式エンジンの全高および重心位置が高くなることをできる限り抑える、②エンジンの回転数を高くできる、③新設計の外車に搭載されているエンジンはほとんどスクエアである、この3つでした。
初代R型エンジンは77×78とわずかにロングストロークですが、2R型では78×78スクエア型に、3R型になった時点で88×78のショートストローク型となりました。
6R型からSOHCとなり、RT55型1600GTの9R型でDOHCが採用、RT75型コロナマークII 1900GSSに採用された10Rが1971年に型式変更され8R-GとなりトヨタのDOHCエンジンの記号である「G」が誕生しました。
さてこのセリカリフトバックに採用されたのは2.0L DOHC 8バルブツインキャブレターの18R-G型(もしかしたら18R-GU)です。ボアストロークは88.5×80とかなりのショートストローク型(ちなみにR型エンジンで最もショートスロトークなのは7R型で86×68.5)でアルミヘッドも採用されていました。
個人的にも2T-Gや4A-GよりもR型のほうが好きですね。
R型エンジンを採用しているだけでなく、フルレストア済みということで新車同様の状態となっています。また記録簿など一式が揃っているのもポイントですね。

Posted at 2014/02/15 10:10:46 | |
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