今回は知り合いの車を試乗しました。GGA型インプレッサ スポーツワゴン WRXです。
今回は写真を撮り忘れてしまいましたので写真は一切ありません。
GGAインプレッサ スポーツワゴン WRXの型式となりますGGAとは何ぞやと言いますと
G:インプレッサシリーズ
G:スポーツワゴン
A:2.0リットル AWDターボ
という意味になります。本当はこの後に年改区分、ドア数区分、グレード区分、変速器&燃料供給区分が入り、今回だとGGAC58DかGGAD58Dになります。
純正からマフラーとエアクリーナーが交換され車高調が取り付けられています。
今回は比較対象をご用意いたしました。それは約半年前に試乗いたしました会社の先輩のGDBD型インプレッサWRX STIです。正真正銘本物の涙目インプレッサWRX STIです。EJ20ターボに6MTを組み合わせ、DCCDもしっかり装備されております。
ボンネットとトランクはカーボンになり17インチアルミホイールにポテンザ、車高調もばっちり入りジムカーナ仕様となっています。
とりあえずスペック比較

パワーとトルクで劣る分、車重が少し軽いのでパワーウェイトレシオではそれほど差が出ません。
試乗した場所は不慣れな山坂道。何度か走ったことがありますが知らないといっても過言ではないです。
セミバケットシートに体を放り込みシート合わせを行うとすんなり位置を決めることが出来ました。ペダルの位置などもちゃんと考えられているようです。GDB-Dでも思ったのですが、フットレストがちょっと奥まった位置にあり足を置きにくいです。GDB-Dの完全に埋まっている状態よりはまだ使える位置にありましたが、なぜこんな配置にしたのか疑問です。
シフとの感触はショートストローク気味で好印象。ミッションと直結なのか少しゴリッとしますし、振動も少し拾います。
2.0Lターボと言うことで少し低回転でトルク不足を心配しましたが、アイドリングちょい上からでもググッと押し出してくれるほどトルクは十分。少し踏み込めばグワッと加速してくれます。ギアは5MTで、1-2で少し離れているかなと感じました。それでもカリーナの1-2よりは近かったです。
5速のギア比は0.738ですが、ファイナルギアが4.444と高めに設定されていますので巡航時の回転数は高くなります。
低回転でも結構トルクがありますので、街乗り程度ならシフトダウンをサボっても問題は起きにくいでしょう。ただ追い越し加速などではシフトダウンしたほうがいいでしょう。5速では意外に加速が鈍いです。
1速での全開加速は流石ターボという感じで勇ましく加速してくれます。でもWRX STIのような「一瞬で知らない世界に連れていかれる」「核融合パワー」ほどではありません。どちらかと言うとH22A VTECのほうが加速のすごさはあります。低中回転からフラットにトルクを出す特性が効いている感じです。
約2500~3000rpmくらいからブーストが上がり、5000rpmくらいで最大1.0のブーストがかかります。そこから回転を上げていくと最大パワーが出る6000rpmを境に加速感が薄れブーストも落ちスッと加速Gが抜けます。
WRXよりも高い圧縮比と広い回転域でトルクを出す特性なのは感じられるのですが、それが一番効果を発揮してほしい1000~2000rpmが何故かWRXよりもトルクが薄く感じられます。恐らくGGAの5速とGDBの6速の差によるものだと思いますが、もしかしたらエアクリーナーやマフラーを変えたことによるものかもしれません。先に書いたように追い越し加速などではシフトダウンを迫られるでしょう。
水平対向エンジンが実現する低重心のおかげかハンドリングはなかなかのもの。スッとフロントが入っていきます。
タイヤがスタッドレスだったのでそこまで攻めていませんが、ブレーキテストだけは2回ほど行いました。
結果は完全にタイヤのグリップが足りていないとしかわかりませんでした。ローギアのエンブレでもちょっと鳴っていたのでやはりタイヤは大事だなと思いました。
インプレッサWRX STIが「最低限の快適性を確保したうえでスポーツ性を極めたもの」だとしたら、インプレッサ スポーツワゴンは「ワゴンとしての能力を生かしながらスポーツ性を付加したもの」と言えますね。今回の試乗車は車高調が入っていたので少し快適性が犠牲になっていましたが、遊びと足車を上手く融合させた車が欲しいのなら買って損はしないかと思います。
Posted at 2014/10/27 12:23:36 | |
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