メールの設定確認のためにMyDocomoにログインすると、HT-03Aの使用期間が3年7ヶ月になってました。
私が使っているスマートフォンは台湾のHTC社から出ていたHT-03Aというものです。
まだFOMAという言葉が全盛だった時代、2009年7月に発売されました。当時私が使っていたのはPanasonicのP902iだったのですが、緩慢な動作、考えられていない雑なUI、電池持ちの悪さ、用意されていることしかできない機能、内蔵容量の小ささなどに不満がありました。高校生の時から機種変更先をいろいろと考えて、F903iXを第一候補にしていました。そんな時に登場したのがAndroidのスマートフォンです。
ガラケー全盛の時代でスマートフォンなんて言葉もなく、PDAと呼ばれていました。iPhoneもありましたが、あまり話題になっていなかった記憶があります。どちらも周りで持っている人は皆無でした。
当時の私は携帯よりもPCを弄る時間のほうが長く、携帯電話やPCパーツについての情報を漁っていました。もちろん検索にはGoogleを使っていました。Gmailのアドレスも当時は取得が容易だったので3つほど取っていました。このころからGoogle贔屓です。もちろんAndroidというOSの情報も知っていました。
そんな時にドコモから出たAndroidスマートフォンのHT-03A。Googleの機能を持ったアプリを搭載したと言う意味で
「Googleフォン」と呼ばれていました。カバーには「with Google」というロゴまで入っています。HT-03A以外にもHT-01Aやブラックベリーなどがありましたが、Googleフォンという響きにGoogleフリークだった私は惹かれてしまいました。
しかし機種変更はできませんでした。親の名義だったため親が許してくれなければ機種変更はできません。「まだ今の携帯が使えるのに機種変更なんて金の無駄だ」と言われて許してくれませんでした。
専門学校2年のとき、親が携帯を機種変更すると言うことで私も機種変更することになりました。その時はバイトをしていたので私のお金で購入することになりました。
購入したのはもちろんHT-03Aです。購入した時点で既にスペックが向上したXperia X10(SO-01B)が発売されていて店員からもXperiaをお勧めされましたが、それを拒否してHT-03Aを購入しました。まあ今思えばこの店員がもっとうまくXperiaでの進化を説明できていればXperiaを購入していたかもしれません。CPUクロックは2倍、RAM容量は1.5倍でしたからね。でも店員の説明は「カメラがきれい」だけでした。私はカメラの性能なんて気にしなかったので問題ありませんでした。
当時のAndroidのバージョンは1.6。このころのAndroidはお世辞にも良くできているとは言い難いOSでした。とにかく動作が重く、何をするにも「待ち」が必要でした。CPUの性能の悪さが原因だと思っていたのですが、どうやらVRAMにデータを送ることが苦手だったようです。
動作が重いのはメモリ内にアプリが残っているからだというのが当時のAndroid使いの間での常識でした。タスク管理アプリが必須だと言われていました。私もそれを疑わずタスク管理アプリを使用していました。
他にもIMONIやtwicca、AK notepadなどを使用していました。これらは今でも使っています。
購入してから1年が経ったとき、修理サポートが終了したことと、Android2.3の評判が良かったためカスタムされたAndroidのROMを焼くことにしました。
手順は1.6から1.5にダウングレード → 1.5でroot権限取得 → リカバリーモードでROMを焼くという手順だったのですが、root権限が取得できずリカバリーモードも起動できなくなり失敗。諦めてダウングレード時に焼いた海外のHT-03Aで使用されているAndroidで使用していくことにしました。すると海外では2.2にアップデートが行われていたらしく、Android2.2のアップデートが降ってきて目標としていた2.3にはならなかったのですがアップデートすることが出来ました。
Android2.2にして感じたのは動作の速さです。画面のスクロールの動きが1.6とは段違いでした。
運が良かったのは2.1ではなく2.2であったこと。2.1と2.2の差は非常に大きいです。
2.1と2.2の違いは
・アプリケーションの処理速度が大幅に向上。(CPUの能力以上の差)
例:Google Earthの起動で14.6秒:11.2秒(正式な発表値)
・全ての動作が機敏に反応する。
・Android 2.1はFlash Lite 4なのでUstreamやニコニコ動画など閲覧できないサイトがあるがAndroid2.2では閲覧することができます。(Flash 10.1に対応)
・電話帳で文字を1文字入力すると候補の名前が表示の有無。
・アプリケーションの自動更新や、一括アップデート。(2.1までは1個づつ手動です。)
・Chrome to Phone Extensionを2.2より搭載(PC連携 – PCで閲覧している)ワンクリックです。
・Microsoft Exchangeとの連携機能(詳しくは頁が足りませんので知りたい方はググッてください。)
・デザリング(モバイル環境では非常に大きい。)
と、こんなにも差があります。
ROM焼きから少し経ってAndroidのプログラミングを勉強しました。その時にAndroidのプログラムの動作を知り、もしかしてタスク管理アプリは必要ないんじゃないかと思いアンインストールして試してみました。結果は大成功でした。
その時に書いたのがこの記事です。
Androidにタスク管理アプリは必要か?
Gazooブログに掲載していた時は、「Android タスク」のキーワードでGoogle掲載順位はトップ、もしくは3位以内でした。
そんなこんなで使い続けているHT-03Aですが、3年の間にスマートフォン界は大きく変わり今や5インチ大画面、HD解像度、クワッドコア、大容量RAMは当たり前となりました。先日、新しいスマフォに変えた先輩に私のHT-03Aを見せると「それなに? スマフォ?」と返されます。同じようなことを聞かれることが増えました。
確かに画面は3.2インチと小さく解像度も低く、分厚くて少し重めでスペックも限界が近づいてきています。流行っているスマフォのゲームの大半はHT-03Aでは動きません。でも使う機能を限定すれば3日は余裕でバッテリーが持ちますし、手のひらにすっぽりと収まる小ささは使い勝手がいいです。電話の発信ができない時があるのと、ブラウジングをすると重すぎてまともに動いてくれないので1台買い足そうとは思っていますが、あと2年くらいはHT-03Aを使い続けようと思っています。

ドコモ公式Android1.6のホーム画面
画面下部中央の灰色のボタンを上にフリックするとアプリ一覧が開きますが、そのアニメーションがすごくカクついていました。
Posted at 2013/11/29 14:50:23 | |
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