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あぶさんHVのブログ一覧

2015年02月20日 イイね!

今週末の試乗予定

会社引っ越し初日、非常ベルを鳴らしてしまったあぶさんです。いやー、まじびびったわー。
階段を降りていたら防犯用のセンサーが切られておらず、それに引っかかってしまいました。

今週末は先週と同じく車の試乗に行ってきます。今回はヴィッツ ×2とシトロエン C3 ×1です。

21日 10時~
ヴィッツのスポーティグレードであるRSに試乗してきます。RSのほうが足が硬いと言うことで楽しみです。
試乗車はAT車らしいですが、可能であればMT車にしてくれるよう頼んでおきました。NCP91系で発生したスロットル操作に対する電スロ応答遅れが改善されたのか気になります。

21日 14時半~
シトロエン C3に試乗するとペーパークラフトがもらえると言うことで試乗予約しました。
グレードはセダクションという標準グレード。1.2L 直列3気筒DOHC NAで82ps/5750rpm、12.0kgfm/2750rpm、車両重量は1140kgとなかなか不安にさせてくれるスペックです。欧州実用向けエンジンらしく低速重視な味付けらしい。
ミッションは5速ATのみ! 乾式単板クラッチを使用したセミオートマチックです。DCTではなくアルファのセレスピードやフェラーリのF1マチックのようなMTベースのシーケンシャル。この手のシーケンシャルはややギクシャクしてしまうのが問題ですが、果たしてどうなるのか。
足回りはヴィッツと同じマクファーソンストラットにトーションビームと現代のFF車のオーソドックスな形です。シトロエンと言えばハイドロニューマチックによる滑らかな乗り心地が有名ですが、果たしてトーションバーではどんな乗り心地になるのか楽しみです。

22日 13時~
ヴィッツ Uに試乗したかったのですが、修理の代車で出てしまっているためヴィッツ Fになるとのこと。
前回の試乗車とグレードが同じですが、メーカーオプションがいくつか装着されているためそれの確認のために試乗してきます。
Posted at 2015/02/20 08:40:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑記 | クルマ
2015年02月19日 イイね!

2万km

ヴィッツの試乗に行った時、カリーナを購入してから2万kmを超えました。

2万kmと言っても全く実感がありません。一体どこを走ったんだろうかと考えてしまいます。
燃費記録の標準燃費13.51km/Lで計算すると約1480Lのガソリンを使ったことになります。給油回数は26回なので1回あたり56Lです。
ガソリン代は140円として計算すると約20万円です。数字として出してみるとすごい金額です。

1台目の車を探したとき、いくつか条件がありました。
・スポーツ系の車ではないこと
・純正足であること
・マニュアル車であること
・150ps以下でNAであること
・タイヤは純正同等品であること
・オープンデフであること
・90年代後半以降であること
・ABS以外の電子制御がついていないこと
・FF車であること

これらの条件を満たす車を予算内で探しましたが、まったく見つかりませんでした。
最後の最後で見つかったのがAE110型カローラ XEサルーン Lリミテッドと、AT212型カリーナ Ti マイロードです。
同じエンジン、同じミッション、同じく特別仕様車(内容もほとんど同じ)な2台でしたが、カローラはタコメーターが無く、シフトレバーの手触りも悪かったためカリーナにしました。
購入時に変えてもらったタイヤはグッドイヤー GTエコステージ 175/70R14です。路面が冷えていたり濡れているとどうにもなりませんが、熱をある程度入れて路面がドライなら手軽に遊べるタイヤでした。純正足に70偏平タイヤは荷重を載せやすく、スッとステアリングを切り込めば小さなスキール音とともにリアが出ました。後はアクセルを踏んでリアに荷重を載せれば、スリップアングルを収束させながらラインをトレースできました。ライン修正は基本的にアクセルで、どうにもならない時はステアリングを使います。
とある事件からタイヤを変えましたが、今のタイヤではこんなことはできません。リアが出る前にフロントがジャッキアップします。あるところからグワッと来ますからかなり怖いです。グリップの範囲で安楽に走るのならいいタイヤなんですけどね。それを考えるとタイヤを変えたのは失敗だったかもしれません。

これからどうするかは全く考えていません。いつものように走るだけだと思います。
エンジンは元気です。ボディもまだまだいけます。ただ経年劣化しているところは順調に劣化していますし、いつかはクラッチが終わります。乗り換えを考えるのはその時かなと。
Posted at 2015/02/19 11:00:19 | コメント(2) | トラックバック(0) | カリーナ | クルマ
2015年02月16日 イイね!

あぶさん、プレリュードに試乗する の巻

2015年2月15日、大阪府某所 いつもの山坂道近くにある走り屋ローソン。
これで最後になるかもしれないということで、一台のBB6型プレリュード SiR S specに試乗させていただきました。
エキマニ、チャンバー、フライホイール、マフラー、ステアリング、足回り、ブレーキなど一通りのチューニングがされています。

重いドアを開けて純正シートに体を滑り込ませて最初に出た感想は「低い」でした。車自体の低さもありますが、着座位置は外から見て想像する以上に低く感じます。普段、着座位置が高い車に乗っていることもあると思いますが、インパネのデザインや視界のデザインなどが大きく関係しているような気も。

シート位置を合わせてブレーキ、クラッチ、サイドブレーキ、ギアポジションを確認してキーを捻ると、ホンダ最高の直列4気筒ととも言われるH22Aエンジンが始動。その瞬間だけでも「ああ、何か違うな」と思わせてくれます。
アクセルを煽って2000rpmでクラッチミート。フライホイールが軽いからか少しもたつきながらローソンの駐車場から発信。山坂道へとつながる国道へ出て、2-3-4とシフトアップ。ギアが近いからかシフトアップで待ちがいらない。シフトレバーの感触もカッチリとしていて「きまる」という言葉が良く似合います。
5速で約1400rpmくらいを維持しながら山坂道の入り口まで巡航。必要とあらばシフトチェンジせずともそこから十分加速態勢に入ることが出来るほどトルクがあります。低回転から高いギアでの加速はかなり負荷が高い条件ですが、まったくぐずらずにスッと速度が上がります。

山坂道に入るとシフトダウンして2速で加速。低速カムが仕事をする5600rpm以下でもトルクとパワーは必要十分。山坂道でも全く不満が無いほどです。
ちょっと長い直線でクリアが取れたためアクセルを踏み込みフラットアウト。間髪入れずエンジンが反応しフル加速。5600rpmで高速カムに切り替わり、そこからレッドゾーンまでまるで回ることが当たり前であるかのように澱みなく回ります。これぞホンダ赤ヘッドの証でしょう。「回る」ではなく「回ろうとする」「回ってしまう」が正解かもしれません。
ホイールスピンをしていないにもかかわらず一瞬で針はレッドゾーンへ近づき、間髪入れずシフトアップしてさらに加速していきます。
一言で言うなら「最高にエンジンが軽い」でしょう。ただ軽いだけでなく、しっかりとトルクとパワーが出ていての軽さ。さすがエンジン屋ホンダの赤ヘッド。このエンジンだけでも乗る価値がある。そう思わせてくれます。

長い直線の後は工事の跡が残る連続カーブ。長:4520×幅:1750×高:1315mmとお世辞にも小さいとは言えない車体ですが、まったくそれを感じないほど容易にコーナーに放り込んで行けます。
一般的に車体サイズが大きくなればなるほど、重量物は中心から離れドライバーとも離れることになるため、山坂道の細かいカーブでは一体感を欠くことになります。またホイールベースウェイトレシオの観点からもプレリュードは約0.49とやや落ち着いた方向にあるにもかかわらず、そのハンドリングは切り始めからしっかりと反応し、狙ったラインを正確にトレースできます。


特に良かったのはブレーキング時。フロントはダイブせずリアはスクワットしないため安定した制動が得られます。足のセッティングだけでなくジオメトリや車本体の設計が優秀なんだろうなと思います。
ただ、エンジンが最高すぎてついていけない。全開くれてやればボディもシャシーもドライバーすら置いていきそうなくらいエンジンが強い。完全に負けているわけではないのですが、もう少しボディやシャシー側が勝っていたらと少し考えてしまいます。

プレリュードに乗るとスポーツカーの半分はエンジンで決まるのではないかと思ってしまいます。それほどエンジンが良い車です。
炸裂するようにパワーとトルクが出てくる高回転域が注目されがちですが、重要なのは低回転と高回転を繋ぐ中回転域ではないかと。中回転域がしっかりと押し出してくれるから高回転でそれが生きてくる。

2ドアクーペと言うことでやや人を選ぶ車ではありますが、乗って損はしない車です。
Posted at 2015/02/17 08:21:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2015年02月16日 イイね!

あぶさん、ヴィッツに試乗する の巻

新型ヴィッツの出来が気になるということで試乗してきました。





今回の試乗車はNSP130型ヴィッツ後期です。
ヴィッツと言えば「21世紀マイカー」というキャッチコピー。初代P10型ヴィッツはスターレットの後継者として1999年に登場。安かろう悪かろうだった従来のコンパクトカーを覆し、日本の小型車を変えた存在として評価が高い車でもあります。
2代目のP90型からはプラットフォームを変更しボディサイズを大幅に拡大。高級装備を満載しホンダから広さを武器に登場したフィットに対抗しましたが惜敗しました。
3代目となったP130系ヴィッツはP90系がフィットに負けた原因を燃費と広さにあると判断したのかホイールベースを50mm、全長を100mm拡大させました。ただ登場が不景気と重なりAE110前期カローラを彷彿とさせるコストダウンの結果、先代と比べて内装や装備が削られてしまい安っぽさが販売不振の原因となりました。

そんなP130系ヴィッツですが、2014年に大規模なマイナーチェンジを実施。装備を見直しP130系前期型で省略された装備のいくつかを標準装備化。エクステリアにも大規模な変更が行われ、おとなしめだった前期型と比べてかっこよさを追求したデザインになりました。
インテリアも一部デザイン変更とシルバー加飾の追加、装備の追加などで安っぽさと決別を図っています。性能面では新型エンジン採用、ボディスポット溶接増しによるボディ剛性向上、足回りを全面的に見直すなどかなり気合が入った内容となっています。

・スポット溶接増し
ボディのスポット溶接個所を増やすことでボディ剛性を向上させたとか。

・新型エンジン採用
いろんな最新技術を盛り込んで燃費は25km/L! 免税100%です。

・足回りの全面的な見直し
前期型から足回りが見直され、走行性能や乗り心地が向上したとか。


□グレード
P130系ヴィッツのグレード体系はベーシックなF、Fをベースに加飾で個性的なデザインなJewela(ジュエラ)、上級グレードのU、スポーツグレードのRSの4つになります。
今回の試乗車は1.3Lの直4エンジンを搭載するベーシックグレードのFです。後期型からはFグレードの2WD 1.3L車はアイドリングストップが標準装備となり、それに伴いメーターパネルがUグレードと同じタコメーター付になります。これは非常にうれしいポイントです。


F 1.3はタコメーターがつきます!

まあアクセルとブレーキだけ操作すれば必要なパワーとトルクを必要なだけ引き出してくれる昨今のCVT車でタコメーターというのは不要かもしれませんが、アイドリングストップを視覚的に確認できる要素としてはなかなか満足度が高いものです。
またタコメーターなしだと、タコメーターがあった部分はブラックアウトされ警告灯表示だけ。いかにも廉価グレードで安っぽい印象が強すぎます。タコメーターがあるとそれも改善できます。

FとJewela、U、RSの内装の違い
・インパネアッパーモールの金属コーティング
・シフトレバーベゼルの高輝度シルバー加飾
・メッキ加飾(センターレジスターノブ、サイドレジスターベゼル、インサイドドアハンドル、パーキングブレーキボタン、シフトノブ)


□外観
P130系ヴィッツ前期型の外観コンセプトは「かっこいい方がいいじゃないですか」です。2代目までの丸みを帯びた可愛らしさを前面に押し出したデザインと決別し、スタイリッシュでかっこいいデザインを採用しました。ただかっこよさが足りなかったのか、ただシンプルになっただけという印象があり、内装の安っぽさとあわせてマイナス要素と捉えられてしまうこともあったようです。
マイナーチェンジで大規模な変更が加えられました。


旧型からの変更点
・ヘッドランプ
・アッパーグリル
・フロントバンパー
・バンパーグリル
・ホイール
・リアコンビネーションランプ
・リアライセンスガーニッシュ
(画像はトヨタ自動車のサイトより引用)

私も前期よりも後期のほうが「かっこいい」と思います。
ただRSグレードだけは前期型のほうがよかったかなと。まあバンパーのデザインなどが違うだけなのでスワップするという最終手段がありますが……。


RSのフロントデザイン

ヘッドライトのデザインはフロントグリルと繋がったもの。FとRSは中がブラックアウトされカリーナGTと思い出します。
JewelaとUはフロントグリルのメッキモールと繋がるようにメッキ加飾が入ります。RSだけですが、ヘッドライト端までメッキモールが入ります。これはLEDヘッドランプセットのオプションを選択することで他のグレードでも装着可能です。LED + プロジェクターはなかなか満足度が高い装備ですので、ぜひとも選びたいオプションです。


□内装
内装はかなり変わりました。前期型は本当に安っぽさが酷くかなり批判がありました。
後期型ではプラスチック表面の加工、全体のデザイン変更、シルバー加飾追加などが行われ、安っぽさはかなり薄まりました。



Fグレードの場合でもパッと見て質感の向上がわかります。特にインパネ表面へのシボ加工追加と、シルバー加飾の追加が効いています。
Fグレードではシフトパネルやシフトレバー、アッパーボックス下などの加飾がないためUと比べると見劣りします。でも気にしなければそれで十分。ただし、シフトノブの手触りはお世辞にもいいとは言えません。MTの癖で試乗中はほぼシフトレバーに手を置いていたのですが、プラスチッキーな質感はカローラのMT車シフトノブのほうが上です。オプションのTRDシフトノブなどへ変えるのをオススメします。


□シート
特にこだわりたい部分がシートです。一番触れている部分ですし、ここの良し悪しによって腰へのダメージが決まります。


Fグレードのシートはファブリック/ハイバックです。ヘッドレスト一体型とKP61型スターレット デラックスを思い出します。
シート表皮はアイボリー(写真のもの)とブラックがあります。個人的にはブラックがオススメ。アイボリーだとちょっと安物感が出てしまいます。黒は偉大です。
座ってみた感じではやや表皮は硬め。昔懐かしいふわふわシートではありません。いつもの山坂道をやや速いペースで走らせてみましたが、サポート性に不満を感じることはありませんでした。

Jewela、U、RSだとヘッドレストが分離式になり縫い目などで高級感が出ます。オプションのスマイルシートセットを選ぶとUと同じシートをFにも装着できます。これは是非とも選びたいオプションです。


□走り
営「試乗コースはどうされます?」
私「いつもはどこを走るんです?」
営「いつもは163の清滝トンネルを往復になりますが、自由に選ぶことも出来ますよ」
私「それなら163から磐船街道のほうへ行きますわ」
営「なるほど」

最後のなるほどが気になりますが、今回の試乗コースは清滝トンネル → 磐船街道となりました。
試乗車はスマートキーのオプションがついていなかったためいつも通りキーを捻ってエンジン始動、したかったのですが営業の人が先にエンジンをかけていました。

今回の試乗車は新型の1NR-FKEエンジンを搭載しています。1.3L 直列4気筒 DOHCの1NR-FEに、レクサス IS Fなどに採用されていた電気式可変バルブタイミング機構「VVT-iE」、ハイブリッド車からフィードバックした「クールドEGR」「アトキンソンサイクル」を採用。圧縮比を従来の11.5から13.5に引き上げ、ガソリンエンジン車としては世界トップの熱効率38%を達成しました。
それに現行のトヨタ車では最新となるアイシン製K411型CVTを組み合わせ、JC08モード燃費は驚異の25km/Lを達成し、エコカー減税100%となりました。
カタログスペックでは99ps/6000rpm、12.3kgfm/4400rpmとなっており、従来の1.3L 1NR-FEエンジンからの出力アップはもちろん、カリーナの1.5L 5A-FEエンジンにも匹敵する性能を持っています。

K411型CVTはフレックススタート制御を組み込むことで低速域からでもどんどんロックアップさせていきます。発進してすぐにロックアップされ、マニュアル車の半クラッチのような感覚を覚えることも。この制御のおかげでCVT車でありながら非常にダイレクト感があります。マニュアル車からの乗り換えでも違和感を覚えにくいと思います。

======フレックスタート制御とは======
発進時からマニュアル車の半クラッチの様にロックアップクラッチを作動させる制御。発進時のダイレクト感向上、回転数抑制による燃費向上、動力伝達効率の向上など燃費面でも性能面でも恩恵が大きい。
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電子制御スロットルの特性は踏み込みはかなり穏やか。そこからグッと奥に踏み込むとスッとスロットルが開き、通常の使用ではこのくらいで必要十分。一番奥まで踏み込むとスロットルは全開となりCVTもシフトダウンされ力強く加速していきます。感覚的にはペダル踏込量3~4割までが穏やか、4割~9割はややリニアに、9割から上では全開といった制御かなと。最初は発進が遅いと感じますが、電スロの特性を掴んでしまえば難なく走らせることが出来ます。
清滝トンネルの登り坂でもパワー不足感はほとんどなく、ぐいぐい前に進んでいきます。SレンジやBレンジでの加速は使いませんでしたが、使わなくても全く問題ないレベルです。
通常走行では出来る限り回転数を低く保とうとし約1000rpmくらいで巡航することも。そこからペダルを踏んでいくと徐々に回転数を上げていきます。たいていはペダルストロークの8割程度で十分。それ以上踏み込むのは名阪国道の合流くらいでしょうか。全開加速はCVTの滑らかな変速と相まって100km/hまで一気に速度が上がります。CVTの制御はその時の速度で選択できるもっとも低いギアが選択され、加速とともに回転数が上昇。最終的にはレッドゾーン手前の最大パワー発生回転数が使用されます。
清滝トンネルでは110km/hまで出しましたが、それでも回転数は2000rpmです。また頭打ち感も全くなく、まだまだ加速して行けそうでした。

清滝トンネルの次は磐船街道へ。路面が荒く曲がりくねった山坂道はハンドリングと乗り心地の確認に最適です。途中には工事の跡がそのまま残っているため悪路を走行したときの乗り心地を試すことも出来ます。
まず感じたのは路面のギャップのいなしかたの巧さ。人間に突き上げ時の衝撃が直接伝わることは皆無。母屋は少し動きますが足がちゃんと動いてサッといなしていきます。揺れもちゃんと一発でおさめます。カリーナでは少し衝撃が伝わってきますし、やや母屋が揺さぶられ人間も揺れてシートと服が擦れる音が車内に響いてしまいます。ヴィッツではそんなことありません。
山坂道のカーブではカリーナ(195/55R15 ミシュランPS3)とはタイヤのグリップレベルも偏平率も違うのですが、スッと鼻先がインを向いていきます。ロールスピードも抑えられていて想像以上の出来で驚きました。山坂道のギャップでもボディはまったく軋みません。ちょっと飛ばしたかったのですが、前に車がいましたし横に営業マンも乗っていましたので常識的な範囲の速度でした。
いつもやっています舵角修正を行わない走り方をやってみましたが、パワーステアリングの違和感は全くなく、車全体の出来をしっかりと煮詰めたんだなと思わせてくれる仕上がりでした。
試乗車の走行距離は1300kmほど。もう少し距離が伸びてダンパーが馴染んでくるとさらに良い動きになりそうです。

磐船街道ではちょっと前までやっていた工事の跡が残っていまして、よくある減速帯の比ではない振動を車に与えることが出来ます。
試してみますと40~50km/hくらいではトントントンと小さな振動が来る程度。悪路でも足回りはしっかりと仕事をしてくれているようで、ボディ剛性の向上による恩恵もありそうです。

低速域の取り回しはコンパクトなボディとホイールベースの短さによる最小回転半径4.5mの恩恵もありなかなか優れています。ハッチバックボディなので斜め後方視界に少し難があり、ボンネット端も視認しづらいですがあまり意識しなくても扱うことが出来ます。

通常の発進から巡航ではほとんどエンジン音を気にすることはありません。またエコタイヤなのにロードノイズがうるさくなく、風切り音もカリーナより明らかに小さかったです。
帰りの清滝トンネルでも全開加速しましたが、一本筋が通ったようにまっすぐ走ります。ボディ剛性の向上やパワーステアリングの調整以外に、リアテールランプに装着されたエアロスタビライジングフィンがかなり効いているのかなと。とにかく高速時の安定性がすごい。ちょっと湾岸線などの横風が強い道路に持ち込みたいですね。


手ぶれしていますが、ヴィッツ F 1.3のメーター。
右下のインフォメーションディスプレイに様々な情報を表示可能。表示切替はステアリングのスイッチで操作します。


□アイドリングストップ
ヴィッツの1.3 2WD車にはアイドリングストップシステムが標準装備されます。
エンジン停止は車が停車した時で、エアコン優先モードなどいろいろ切り替えることが出来ます。パーキングブレーキそばにあるスイッチを操作すると完全にカットしてしまうことも出来ます。
エンジン停止時、始動時の音や振動は非常に少なく、ちょっと音が聞こえる程度。エンジン始動はブレーキ解除と連動し、遅れも飛び出しも全くありません。
また、完全に停車してから作動するためLA100Sムーヴの様にカックンブレーキ防止でブレーキを緩めたときにエンジンが始動してギクシャクすることもなく、全く意識せずに使うことが出来ます。
アイドリングストップが可能になるとインフォメーションディスプレイにアイコンが表示されます。アイドリングストップ解除時にはその理由も表示されます。今回の試乗ではブレーキ操作とエアコンでアイドリングストップが解除されました。

□燃費
走行終了時にメーターのインフォメーションモニターに燃費が表示されます。それによると全開加速2回、山坂道往復、市街地走行で16.1km/Lとカリーナではかなり頑張らないと出せない燃費がでました。
アクアが出たときに「10年以上前の直6セダンから乗り換えると、人生観が変わるレベルの燃費」と言われていましたが、ヴィッツでも人生観が変わりそうです。


□総評
全く不満が見つからないほどよくできた車でした。正直、このまま乗って帰りたいほどです。

いくつか希望を言いますと、レーダー付とは言わなくてもクルーズコントロールが欲しかったなと。
トヨタの予防安全システムToyota Safety Sense C(ミディアムクラス向けはP)が2015年から順次標準装備化されていくということで、それを待つのも一つの手です。でもそれだとエコカー減税が終わってしまうため自動車取得税などが免税されません。どちらをとるかは難しいところ。
おそらくマイナーチェンジから1年となる4月くらいにToyota Safety Sense C装着車が出てくるんじゃないかなと。免税と安全、どちらを取るか悩みどころです。

======Toyota Safety Senseとは======
トヨタが2015年から順次採用すると発表した予防安全システム。いくつかの機能を統合しパッケージ化することでより幅広い車種への普及を目指す。
コンパクトカー向けのCは衝突回避支援、車線逸脱防止、夜間視界支援の3つをパッケージ化。
ミディアム車、上級車向けのPはCの3つに加えてレーダークルーズコントロールが追加され、衝突回避支援に歩行者対応機能が追加される。
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□主なメーカーセットオプション
・LEDヘッドランプセット(F、Jewela)
プロジェクター式LEDヘッドランプ(メッキ加飾、オートレベリング機能付き)、オートライト、アッパーグリルモールのセット。簡単に言うとヘッドライトとグリルがRSと似たような感じになる。
FとJewelaに装着可能。Uはプロジェクター式LEDヘッドランプのみをオプションで選択可能。

・ナビレディセット(F Mパッケージ以外)
バックカメラ、ステアリングスイッチ(オーディオ、ハンズフリー操作など)、6スピーカーのセット。ナビ本体の代金は含まない。
純正ナビと社外ナビの一部に対応する。FのMパッケージ以外に対応。

・スマートエントリーセット(F、Jewela、RSのMT車)
スマートエントリー&スタートシステム、盗難防止システムのセット。Uには標準装備。

・スマイルシートセット(F)
スタンダードフロントシート(分離式ヘッドレスト)、買い物アシストシート(助手席)、助手席シートアンダートレイのセット。
スタンダードシートはJewela、Uと同一のもので、シート表皮カラーがアイボリーとブラックを選択できるようになる。スタンダードシートでアイボリーを選ぶにはこれしか選択肢が無い。
買い物アシストシートは助手席に傘を置くためのひっかけるところがつく。すごく便利。助手席シートアンダートレイは名前そのまま。これもすごく便利。

この4つのセットオプションはかなりお得です。


□営業さんの愛車遍歴
もとから車好きだったようで大学時代はSW20型MR2ターボ 5MTに乗っていたとか。
トヨタに入社後、営業でも自分の車を使わなければいけないということでMR2を営業車として使っていたそうなのですが、燃費は漢の5km/Lと給料が全てガソリン代に消えていく生活が嫌になり売却。
先輩からランドクルーザープラド ディーゼルターボ 5MTを「これに乗って金を貯めろ」と譲ってもらい2年間だけ使用。プラドの車検が切れた後、アルトの5MTを先輩から譲ってもらいお金を貯めていたらトランスミッションが故障しバックできなくなりNCP130後期型ヴィッツRS 5MTに乗り換えて現在に至ります。
RSについていろいろ聞きますと「足が硬いので長距離乗ると疲れます」とのこと。



トヨタ ヴィッツ | トヨタ自動車WEBサイト
Posted at 2015/02/16 11:05:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2015年02月13日 イイね!

P130系ヴィッツについて

15日に試乗予約を入れたのですが、ちょっと調べてみました。

□グレード構成
・F
最廉価グレード。1.0Lと1.3Lがあり、1.3Lが売れ筋となる。

・Jewela(ジュエラ)
Fをベースに内装などを女性向けデザインとしたグレード。エンジンもFと同じく1.0Lと1.3Lがある。
FベースだがシートがUグレードのものと同じヘッドレスト分離型であったり、様々な加飾によりこれを見た後にFは見ないほうが良いほどの内容になっている。

・U
上級グレード。エクステリア、インテリア各部にシルバー加飾が施され、装備も充実している。
エンジンは1.3Lと1.5L。RS以外で1.5Lエンジンを選択できる唯一のグレード。

・RS
初代から続くスポーツグレード。RSとはランナバウトスポーツの略らしい。
5MTを選択できる唯一のグレードであり、CVTに7速シーケンシャルを装着できる唯一のグレード。5MTはクロスミッションのC56型。
全グレードで一番人気が無い。いつカタログ落ちしてもおかしくないグレード。みんなもっと買おう。

・RS G's
純正チューンドカー。ショックのバンプラバーが取り外されていない個体があるので注意。外すと乗り味が変わる、というか外した状態が本来の乗り味。

ベーシックなもので良ければF、変わったものがいいならJewela、装備がいろいろ欲しいならU、スポーツならRS、RSのデザインが嫌ならRS G's
エンジンは新型の1.3L 1NR-FKEが燃費がいいのでオススメ


□足回り
48131-52M50 フロントコイル スプリング RH
F、Jewela、Uで同一
他車種での流用なし

48811-52160 スタビライザーバー FR(標準ホイール用)
F、Jewelaで同一、1NR-FE車とは別物
P90ヴィッツ、P100ラクティス、P120ラクティス、P92ベルタ、E160カローラと同一

48811-52240 スタビライザーバー FR(アルミホイール用)
F、Jewela、U、RSで同一
NHP10アクアと同一

48520-52670 ショックアブソーバASSY FR LH(標準ホイール用)
F、Jewelaの1NR-FKEエンジン車で同一
他車種での流用なし

48520-52680 ショックアブソーバASSY FR LH(アルミホイール用)
F、Jewela、Uで同一
他車種での流用なし

48069-59145 フロントサスペンション アームSUBーASSY LWR
F、Jewela、U、RSで同一
他車種での流用なし

48231B-52E70 コイルスプリング RR LH
F、Jewela、Uで同一
他車種での流用なし

48540-52J70 ショックアブソーバASSY RR LH(標準ホイール用)
F、Jewelaの1NR-FKEエンジン車で同一
他車種での流用なし

48540-52J80 ショックアブソーバASSY RR LH(アルミホイール用)
F、Jewela、Uで同一
他車種での流用なし

42101-52192 リヤアクスル ビーム SUB-ASSY
F、Jewela、Uで同一
P140ポルテ、P140スペイドと同一

カリーナと比べると他車種との共通部品が少なく、足回りは車種ごとやグレードによって最適なセッティングが施されていると考えられる。



□トランスミッションについて
トヨタの小型車用CVTは全てアイシン製のK型

初代 1シリーズ
2000年9月~ K110 Opa、オーリス、カローラアクシオ/フィールダー、ラクティス、シエンタ、ヴィッツ
2004年7月~ K111 ノア、ヴォクシー
2005年10月~ K112 アリオン、ブレイド、エスティマ、アイシス、マークX Zio、ノア、ヴォクシー、プレミオ、RAV4、ヴァンガード、ウィッシュ、Opa
K111は変速制御と電子制御スロットル制御に変更を加えたもの。K112はK111の容量アップ版と思われる。

2代目 2シリーズ
2002年12月~2003年2月 K210 SCP13ヴィッツ
SCP13型ヴィッツに採用されたもの。電動オイルポンプを採用。

3代目 3シリーズ
2006年9月~ K310,K311 カローラ、アリオン、プレミオ、ヴィッツなど
おそらくE140系カローラに採用されたもの。1.5L~1.8Lエンジン向け。P130後期ヴィッツRS用にK312も存在する。

4代目 4シリーズ
2004年12月~ K410 ベルタ、ヴィッツなど
2008年10月~ K41A iQ
2009年4月~ K41B iQ
2010年12月~ K411 カローラ、オーリス、ヴィッツなど
1.0L~1.5L向けCVT。従来型より軽量化が行われている。K41A,K41BはK410をベースとしたiQ専用品。

P130系ヴィッツ用として採用されているのはK310,K310F,K312,K410,K411の5種類。
RSのシーケンシャルCVTであってもトランスミッション自体の型式は他車種と同じものであるため、制御を変えることで実現していると思われる。
また、マイナーチェンジ以外でも品番が変わる時期があるため、制御などで細かい仕様変更がある可能性あり。

・F
KSP130 1.0L 2WD 前期 K410
KSP130 1.0L 2WD 後期 K410
NSP130 1.3L 2WD 前期 K411
NSP135 1.3L 4WD 前期 K310F
NSP130 1.3L 2WD 後期 K411
NSP135 1.3L 4WD 後期 K310F

・Jewela
KSP130 1.0L 2WD 前期 K410
KSP130 1.0L 2WD 後期 K410
NSP130 1.3L 2WD 前期 K411
NSP135 1.3L 4WD 前期 K310F
NSP130 1.3L 2WD 後期 K411
NSP135 1.3L 4WD 後期 K310F

・U
NSP130 1.3L 2WD 前期 K411
NCP131 1.5L 2WD 前期 K310
NSP135 1.3L 4WD 前期 K310F
NSP130 1.3L 2WD 後期 K411
NCP131 1.5L 2WD 後期 K312
NSP135 1.3L 4WD 後期 K310F

・RS
NCP131 1.5L 2WD 前期 K310
NCP131 1.5L 2WD 後期 K312


□エンジン
P130ヴィッツでは1.0L、1.33L、1.5Lの3種類のエンジンが採用されている。

1.0L 1KR-FE
ダイハツ製 直列3気筒 DOHCエンジン。低回転でのゴロゴロ音が特徴。ボルトオンターボキットが発売されている。
F、Jewelaに採用。

1.33L 1NR-FE, 1NR-FKE
ダイハツ製 直列4気筒 DOHCエンジン。前期型は1NR-FE、後期型は1NR-FKEとなる。製造はダイハツだが設計はトヨタというややこしいエンジン。
後期型の1NR-FKEではVVT-iE、クール度EGR、アトキンソンサイクルを採用することで燃費と出力向上を両立させている。
F、Jewela、Uに採用。

1.5L 1NZ-FE
トヨタ製 直列4気筒 DOHCエンジン。初代ヴィッツRSからお馴染みの1NZ-FEエンジン。ほぼ毎年のように改良がくわえられ、初期型のばらついたいかにも4気筒な音もほぼ無くなった。後継の2NR-FEエンジンが存在するが、震災の影響で生産がストップしている。
Uの2WD車とRSに採用。
Posted at 2015/02/13 17:09:31 | コメント(1) | トラックバック(0) | 車全般 | クルマ

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