弐号機のレストア完了から約半年、実家近くに住む兄から3年半放置されたCV50ジョグがあると聞き、近所のバイク屋さんに徳島までの輸送を依頼し、再びレストア作業を開始することになった。
4月30日(作業1日目)
前日に龍野から輸送してもらった参号機の状態確認から開始する。
LINEで送ってもらった画像で確認し、シートの穴が空いているのではないかと心配していたが、幸いにもシートの破れは無く、カウルについては再利用可能かと思ったが、純正以外のビスが締められていたり、所々割れもあり、再利用は難しそうだった。
約16年前の記憶を辿ると、純正ではなくNRマジックのマフラーに交換していたことを思い出した。
ウィンカーレンズのLED化は、市販品ではなく実兄の自作の様子。
ヘッドライトも調整ネジ側が割れており、エポキシボンドで補修されていた。
ミラーは比較的新しいが、逆ネジアダプターを装着した社外品が付いていた。
あらかじめAmazonで購入しておいた社外品のインテークマニホールドとフィルターエレメントを交換しようと、分解に入る。
2度目のインマニ交換だったので、エアクリボックスとキャブレターを取り外し、インマニに辿り着くと、案の定、亀裂が入っていた。ヤマハ2ストジョグに「よくある症状」だ。

社外品ながら適合もまずますで、次はエアクリボックスを開いてフィルターエレメントを交換する。
こちらも原型は留めているが、ボロボロになる寸前だった。

2ケ所を交換して元の通り組み立てようとするが、エアクリボックスからキャブレターに繋がるジョイントがうまく勘合しない。パーツクリーナーで油汚れを落としたため、滑り抵抗が大きくキャブレターに入って行かないのかと、2ストオイルと塗るもダメだった。
後で分解前の写真を確認すると、車両が到着した時点でジョイントは抜けていたことが発覚。
抜けたままでキャブレターに押し付けられた形になっており、圧で接続部分が変形したと思われる。
無理矢理はめ込んで、車のバッテリーでセルを回すと、弱々しくもアイドリング状態にはなったので、致命的な不具合はなさそうと、とりあえず安心した。
エアクリボックスのジョイントが無いと先に進まない為、この日の作業はインテーク周辺の清掃が中心となった。
5月9日(作業2日目)
注文しておいたジョイントが届いたので、エアクリボックスを再度開いてジョイントを交換し、元通り組み立ててキャブレターに装着を試みると、あっさり勘合した。
やはりジョイントの変形と、樹脂の硬化が原因であった。
充電済みのバッテリーでエンジン始動を試みると、再び弱々しくアイドリングするものの、数分以内でエンストする上、アクセルを吹かしても回転数が上がるどころが、毎回エンストした。
ガソリン?空気?といろいろ考えるが、キャブレターに原因がありそうなので、ジョグで初のキャブレターの分解・清掃を試みた。
メインジェットとパイロットジェットの調整(?)は出来ないので、装着したままキャブクリーナ―を使って洗浄し、大方の汚れが取れた時点で組み立てて、
エンジン始動を試みるも、アイドリングでエンストする症状に変化が無かった。
5月15日(作業3日目)
ネットでキャブレターのオーバーホール方法を確認し、メイン&パイロットジェットはねじ込まれているだけで調整が不要なパーツだと分かり、今度は全て分解し、15分ほどキャブクリーナーに漬け込んだところ、汚れが落ちるのが目に見えた。
メインジェットの詰まりが解消したのが見えたので、キャブレターを組みなおし装着してエンジン始動を試みるが、前よりも調子が悪くなっている。
再びネットの動画を確認すると、パイロットジェットが抜けていないといけないのに、詰まっていることが分かった。キャブレターを分解してメイン&パイロットジェットを中心に30分程度漬け込み、更に針を使用して詰まりを取り除いた。
これで吹けるかと組みなおすも、症状はますます酷くなる一方だった。
5月22日(作業4日目)
更にネットで調べると、メインジェットの奥に「ノズル、メイン」という部品があり、ヤマハのキャブレターはそちらの方が重要なパーツだと知り、取り外しを試みるが、奥に押し込まれており、取り外すことが出来なかった。
ニードル側の小さな穴の奥にノズルが見える為、同径6角レンチで押し出すと、取り外すことが出来た。しかし、目視で確認できるような詰まりなどは確認できなかった。
再びジェット類と一緒に数時間漬け込みを行った。
この時点でも、まだ汚れ落ちが確認できた。
この日はイリジウムプラグへの交換も行い、祈るような気持ちでキャブレターを組み立てて車両に装着するも、今後はアイドリングすらせず、更に悪化していた。
CDIが劣化しているのかと、保管していた純正と、同型のPOSHのCDIの両方を試すも、共にスパークしている感じすらない。
このあたりで、素人での復活は無理なのかと、あきらめムードになる。ヤフオクで落札した純正アルミホイールにTT93GPの装着を依頼する為、ホイールの持ち込みと一緒にキャブレターを持ち込んで分解洗浄を依頼した。
5月29日(作業5日目)
バイク屋さんの話によると、キャブレターの詰まりは確認できず、素人ながら洗浄は成功していたようだ。念の為、ノズルをスプレーで吹いて、エアーの通りを確認し預けておいたパッキン交換をしたという事で、キャブレターを引き取って帰り、入荷済みだったオイルホースを新品に交換し、キャブレターと組付けてエンジン始動を試みた。が、しかし、エンジンは掛かる気配がない。
残りはガソリンの劣化しかないと、ガソリンの抜き取りを試みる。
キャブレターのドレンから、ガソリンタンクが空になるまで出続けるのかと思いきや、ガソリンポンプに負圧を加え続けなければガソリンが出ないことが分かり、注射ポンプのようなものをすぐには準備できず、人間ポンプ(肺)で負圧を加えるが、道端の側溝で、見た目が廃車同然のバイクに頭を突っ込んでいる姿は異様だったと思う。
キャブレターを通すと排出量が少なく、約4リッター近くあるガソリンを抜くのは至難の業だと感じ、ガソリンホースをキャブレターから抜いて、直接抜き取りを試みた。
するとかなりの量のガソリンが出てきて、蒸発が間に合わず、車が横を通過したら引火して危険なのではと思っているうちに、全て抜き取ることが出来た。
近所のセルフスタンドの開店時間(8時)を待って、給油に向かう。
(実は15分前にも訪れていたが、開店準備中で2回目の訪問)
ほぼ満タンの6リッターを給油して、ガレージに戻りエンジン始動!
すると今度は安定したアイドリングとなったが、アクセルを吹かすとエンストするのは変わらなかった。
4年ぶりのエンジン始動なので、エンジンが温まれば改善するのでは?と期待してアイドリングを続けるも、しばらくするとエンストしてしまった。その後はセルを回してもエンジンが掛からないこともあった。
何度も試しているうちにバッテリーが上がってしまったので、部屋に戻り充電を開始した。
以前から感じていた「爆発(スパーク)が弱い」のは、CDIのコンデンサが劣化しているのかと、Amazonで弐号機と同じPOSHのデジタル式のCDIを注文し、ある程度充電できたバッテリーを装着しセルを回したところ、これまで死にかけていたようなエンジンが力強いエンジン音と吹け上がりを見せた。
一度も回転することが無かったリアタイヤは勢いよく回転し、マフラーからは白煙が近所迷惑なくらい噴出した!
諦めかけていたエンジンが急に復活したので、どうしても試走したくなり、部屋に戻りシート周りのカウルの組み立てを試みた。カウル組みは2度目であり、大体の手順は覚えていただが、純正のビスがなくなっており、買い足したキタコの「アルミ製ビス」でガソリンパイプの装着を試みたところ、あっさりネジ頭が取れてしまった。。
カウルの組付けには使用できると云う事だったが、下ネジ穴の無い新品のカウルにネジを切るのは無謀だったようだ。
幸いにもカウルの先端を5mmほど切り落とすことで埋没したビスを露出させて、ペンチで挟んで抜き取ることに成功した。
場所が外から見える部分でなかったことも幸いだった。
ここからは一気にリアテールやハイマウントストップランプとサイドカウルを取り付け、シートを装着したのち、ナンバープレートを装着した。
シートの台座はネジ穴を舐めてしまっていたので、ヤフオクで中古パーツを購入したが、錆一つない程度の良いものが届き、元通りに組み立てることが出来た。
問題はフロントブレーキの修理が未だで、リアブレーキしか効かないのだが、既に頭の中は全開走行を夢見ており、近所のバスも通る道路を試走した。
アクセルの開閉を繰り返し、エンストせずにスムーズにガソリンの噴射が出来ているか確認したのちに、前方がクリアになった一瞬を狙って全開したところ、メーター読みで60キロまでは確認できたため、その後はUターンして30キロの安全運転でガレージに戻った。
ここで主原因が何だったか考察するも、バッテリーに関しては乗用車のバッテリーでセルを始動させており、単純に車両搭載のバッテリーが弱っていたという結論にはならなかった。
バイク屋さんのキャブレター洗浄、ガソリンの入れ替え、そして1時間程度放置したことが復活の要因だったのかもしれない。
実は2ストオイルの供給が正常に行えておらず、シリンダとピストンの間を潤滑及びシール出来ておらず、圧縮が無かったのかもしれない。
NRマジックのマフラーを使用したことで、かなりの高回転まで回っていたことは確かだが、100%化学合成のエンジンオイルを使用していない可能性も高く、今後はZOILでシリンダ表面の改質を行ってみたい。
弐号機については、イグニッションONでテールランプが点灯するが、参号機はブレーキランプは点灯するものの、テールランプが点灯しなかった。
しかし、アイドリングで放置しているとテールランプが点灯していた。
エンジン始動から確認したところ、始動後、アイドリングが安定してきた頃にテールランプが暗点灯(点滅)をはじめ、その後、明点灯することから、ヘッドランプと同様に、発電機からACで電源供給されているのだと思われる。
しかし、電球ならまだしも、LEDで暗点灯する程の発電しか出来てないとなると、それはそれで問題だが、ヘッドライトも未装着なので、全て装着した状態で改めて確認を行う事になりそうだ。
6月3日(朝)
参号機の入庫が決まったので、早朝5時半よりBOSCHのバッテリーに交換し、駐車場でエンジン吹かすと迷惑なので、表の通りまで押して行ってエンジンを始動してみた。
古いバッテリーでも一発始動していたが、より安定した感じで、始動直後でも30キロくらいまでスムーズに吹けた。
ノーヘル・免許不携帯で坂を登り、あとはエンジンを切って惰性でバイク屋に到着し、軽トラの傍にハンドルロックして駐車した。
フロントカウルやヘッドライトカウルは無いが、道路にお尻を向けているので、通りから見れば「普通の原付スクーター」が停まっているように見えるはず。復活まであと少しとなった。
6月3日(夜)
バイク屋さんから電話があり、問題が発生したと。
ZR用アルミホイールはポン付け出来ると思っていたが、ホイールの幅が合わず、スピードセンサーとカラーの幅が違うと。

更にスピードセンサーは取り付け時に割れてしまったと。
以前からスピードセンサは生産終了になっており、新品購入できない事は知っていたが、ここに来て調査不足が露呈した。
更に、車両に刻印されている車両ナンバーと、登録ナンバーが異なっていると。
新車時に登録した際に、間違って記載され、その間違った書類で登録したので、今事故すると、保険が効かない可能性があると。
一度廃車にして再登録する必要があるという事で、ふたたび市役所に行くことに。。
「明日は午後から仕事休んでいるので、相談に伺う。」と伝え眠りについた。
6月4日
ヤフオクで中古品が見つかるよう、祈るような気持ちで純正品番を調べて検索するも、ノーマルの5SUは2~3点出ているものの、ZR用の5SWは見つからなかった。
本当に形状が異なるのか調べたところ、並べて写真を撮って掲載している人が居たが、5SWはアルミホイールの幅が細い(?)分だけ、センサ部分がノーマルジョグよりも出っ張っていた。さらにご丁寧に「ZRとノーマルの互換性はない」と。。
落札履歴を見ても、2013年の時点で「希少」となっており、今から中古品が見つかる可能性も低いと思われる。
メーターが動かないままでアルミで乗ることも考えたが、元の鉄ホイールに戻して、スピードセンサーが見つかったら、アルミに交換するのが良さそうだ。
一度ホイールに組んだタイヤを脱着できるか分からないが、最悪新規にタイヤ購入も覚悟しておかないといけない。
せめてシルバーから黒に塗装して、色だけは合わせようと思う。
この日、午後から有休を取っていた為、状況確認のために12時過ぎにバイク屋さんを訪問した。ネットの画像の通り、純正のセンサーは7mm程度短くて、アルミホイールまで到達していない模様。不足分を別の部品で補ってアルミホイールを使用する方向で進めて頂く事になったが、無理な場合は鉄チンホイールに変更するという事になった。
一度ホイールに組んだダイヤの脱着は可能という事で、新規のタイヤ購入は必要なさそうだ。
アイドリングはするが、エンジンが吹けない理由については、やはりオイルの供給が関係しているとバイク屋さんから教えてもらった。もともと、チェックバルブ以降のキャブレターへのオイルホースが硬化して裂けており、何度も脱着した事で空気が入り、オイルがキャブレターに送られていなかった可能性が高いそうだ。最後にキャブレターを取り付けた際に、新品のオイルホースに交換した為、再び空気が入り、オイルがキャブレターに到達するまで時間差があったようだ。
仮にエンジンオイルが無い状態でエンジンを吹かすと、一発で焼き付く可能性があったようで、このような場合、プロはガソリンに2ストオイルを混ぜて焼き付きを防止するらしい。
また、車両番号と登録番号が異なるという件に関しては、フレームナンバーを確認すると登録書類と合っており、バイク屋さんが自賠責保険の証書を作るときに間違えただけだった。
という事で市役所に行く必要はなくなり帰宅した。
メーターセンサーの不適合が分かったので、検索範囲を広げようと、純正品番での検索ではなく、「ジョグ メーター」と範囲をかなり広げて数百件の部品を検索したところ、30分程度で「メーターギア」で出品している人が数名いることを発見し、さらに「エボリューション用」も2点見つかった。画像から判断すると2ストのエボリューション用の「電気式メーター用」の様で、送料込みで4000円と5000円の2種類だったが、業者が扱っている5000円の方を落札した。
バイク屋さんには購入済みであることと、「既に問題解決済みなら使用しなくていい」と連絡し、不要の場合は転売することにした。
6月5日
メーターセンサは先日のうちに出荷済みで、早ければ本日中に受け取って持ち込めるのではと期待して、佐川急便の到着を待った。
16時くらいに届いたので、開梱し中の確認を行うが、洗浄済みでセンサーの動作(回転フリクション)も問題ない様子であった。
すぐにバイク屋さんに持ち込んだところ、「早いね(笑)」と。
更に、「さっきLINEしたけど、ブレーキマスターシリンダが。。」という事で、現物確認させて頂いたところ、マスターシリンダの蓋とシールが腐食していたようだ。ブレーキキャリパーのシールと合わせて交換が必要と言われ、交換を依頼した。
ブレーキマスターシリンダごと交換となると、5000円以上は確実なので、更に費用が加算することとなった。
この日の夜、「フロントホイールは無事に装着出来ました。」とLINE連絡があった。
左右のカラーのいずれかの長さが異なっており、部品の取り寄せが必要と聞いていたが、代用したか何らかの方法で対策して頂いたようだ。
この日は3本のマフラー(ベリアルのグラスラ スティンガー、ジョグ90用の3WF、NRマジック)に加えPOSHのCDIをヤフオクに出品していた。
3WFが一番人気かと思いきや、ベリアルが一番人気で、次いで3WFだった。
とりあえずすべて落札されたので、梱包を済ませて眠りについた。
6月6日
ヤマトの営業所の開店時間8時に合わせ、マフラーなどを積み込んで発送に向かった。
早朝から送り状は作成済みで、全て着払いの為、送料も不要なので、宛先だけ間違えないように注意した。
朝一は営業所が混んでいることもあるが、この日は誰もおらず一番乗りであった。
2次元コードで伝票を発行し、商品ごとに送り状を間違えないよう、商品名と照合しながら発送を依頼した。
10分程度で発送作業は完了したが、NRマジックは業者の倉庫行の様で、あとで落札された取引説明を確認すると、海外からの落札依頼に対して代行している業者の様子だった。
全てのマフラーが片付いたことで、参号機のマフラーをどうするか検討するが、今更AIS付きの純正マフラーにこだわる必要もないので、取り付けはともかく「抜けの良い」触媒無し社外マフラーに決定し、バイクパーツセンターよりも若干ではあるが評判の良さそうなKN企画のマフラーを購入した。送料込みで6500円程度で、純正の新品と比較して4分の1以下であった。
あとは取り付けが問題なく行えることを祈るだけである。
6月7日
発送済みであったNRマジックを除くマフラー2本と、POSHのCDIの受け取り連絡があった。
心配していた3WFのカラカラ音についても特に指摘は無く、概ね気に入ってもらえた様子だった。
Amazonで注文したKN企画の互換マフラーが届いたら、今取り付けている純正(5GD)をヤフオクに出品する予定だが、落札した人ががっかりしないよう、カラカラ音については商品説明に記載しようと思う。
6月8日
残るマフラー1本(NRマジック)の受け取り連絡があった。
落札者は海外の人の入札を代行する会社のようなので、このマフラーは海外に輸出され、世界のどこか(多分アジア)で走り続けることになるのかもしれない。
夕方にバイク屋さんからLINEが入り、「ブレーキの修理終わりました」と。
仕事終わりに革靴のままで引き取りに向かった。
油圧ブレーキホースの中にオイルは残っていたものの、かなりドロドロだったようで、キャリパーの錆びたピストンに加え、分解洗浄を行って頂いたようだ。
作業工賃は税抜き9600円だったが、タイヤの「脱」料金が不要だったので、こちらは弐号機の半額になっていた。
ヘッドライトやウィンカーリレー、バックミラーなどの部品代と合わせて33800円だった。
デイトナのブレーキパッド(ゴールド)も装着され、これに社外マフラーが加われば弐号機以上の完成度になりそうだ。
純正ノーマルジョグの馬力が6.3馬力とZRより低い理由については、「エンジンは同じだから、CDIかマフラーの影響では?」という事だった。
ゾイルの入荷がまだだが、この週末にはマフラーとカウルを取り付けて、シェイクダウンの予定。
アクセルワイヤーへの注油は作業から漏れていた模様。
6月9日
佐川急便の配達予定日であり、いつも通り置配されるのかと思っていたら、荷物検索したら「不在につき持ち帰りました」と。
すぐに18時~20時で再配達の依頼を行った。
帰宅したのは18時5分だったが、まだ再配達には来ていない様子だった。
19時頃に佐川のスター(星のマークの軽のワンボックス)が見えて、初めての方が配達に来られた。
「玄関前に置いてもらっていいですよ。あと、サインもお願いします。」
早速開梱したが、結構しっかりした段ボールだったが、中は新聞紙の緩衝材だった。
厚手のポリ袋にマフラーは入れられており、ガスケットも同梱されていた。
「触媒無し」というからには結構軽いと予想していたのですが、純正と同等の重さだった。
エキパイに金色の小さなシールで「Made in TAIWAN」と。
マフラーカバーも付いているのですが、純正とネジ間ピッチが合いませんでした。
純正:16.5cm
KN企画:18.7cm
2.2cmをステーでも付けて調整するしかなさそうです。
マフラーカバーを取り付けているネジは純正と同じSUS製で、またマフラー側から、金属ワッシャ―、耐熱ワッシャー、カバー耐熱ワッシャー、金属ワッシャー、SUSボルトと、耐熱対策も取られていました。
シルバー塗装しても良いのですが、2000円位掛けて純正形状のカバーを買ったので、やはりそっちを取り付けたい。
6月11日
仕事を午前中で切り上げ、午後から昼食抜きでマフラーの交換作業を開始した。
取り外しの際、下側のマフラーの固定ボルトの締め付けトルクがきつく、取り外せたものの何か嫌な予感を感じていた。
心配していたKN企画のマフラーだが、シリンダ側とクランクケース側と特に無理な力を掛けず取り付けできたが、純正マフラーのシリンダ側からオイル漏れしており、こちらは仮止めで近所を試走したので、オイルが漏れたのかもしれない(ガスケットも使いまわし)
無事に取り付け完了したと思った瞬間下側の固定ボルトが空転しているような感じがして、一度ボルトを抜いたところ、ボルトの先端溝にアルミの破片が埋まっており、どうやら舐めてしまったようだ。
弐号機の同じ個所のネジが錆ていたので、そちらを新品に交換し、錆落としと再塗装して参号機に使用したのがマズ買ったのかもしれない。
とりあえずは上側のボルトで固定できているので、走行には問題ないが、ネジ穴の修復を依頼する必要がありそうだ。
マフラーの交換作業がとりあえず終わったので、アクセルワイヤーへの注油とギアオイルの交換のためにバイク屋さんに持ち込んだ。
その場で交換されるかと思いきや、「出来たら連絡します」という事で帰宅したが、連絡があったのは16時半頃だった。
それまでにホダカに行って、マフラープロテクタの取り付け方法を考えるが、リアスポイラーのSUSボルトの頭を隠すキャップを発見し、4個で300円程度で購入した。
さらにマフラープロテクターを22mmオフセットするステーを見つけたが、M6ではなくM5.5の穴で、「無理矢理入るか?」と思ったが、やはり無理だった。
更に全長4センチ程度で、3つの長穴が空いているが、ちょうど22mmのオフセットが穴の無い部分に当たりそうであり、自分でヤスリを買って穴の加工も考えたが、厚さ3~4mmもある為、知り合いの鉄工所さんに電話で確認し、缶コーヒー1箱をお礼として加工を依頼した。
バイク屋さんから完了の連絡が入り、引き取りに向かった。
アクセルワイヤーは、戻し側が抵抗があるようで、完全には復活せず、いっそ戻し側を切れば。。
という話も出たが、スロットル開のまま戻らないという状態ではないので、その後回復するのと期待して、そのままにしてもらった。
帰宅後、ヘッドライト、フロントカウル、アンダーカバーを取り付けて、ウィンカーの点滅を確認したのち、近所で試走を行った。
KN企画のマフラーは、純正よりも若干音が大きく感じられ、新品だからなのか、もともと抜けが良いのか、純正プーリーとの相性が良いのか、65キロくらいまでスムーズに加速し、明らかに弐号機よりも滑らかだった。
更にZOILも450mlすべて添加し、ZOILがシリンダに入るまで走行したが、その「瞬間」は分からなかった。
6月12日(土)
5時に起床し、30分ほどランニングした後で、参号機の状態確認とZOILによるシリンダ内部の改質の為全開走行を続けるべく、走りやすい11号線を香川県に向かった。
トラブルが無ければ白鳥から土成に抜けて、約80キロのプチツーリングの予定だ。
久しぶりに白ナンバーの為、警察の取締をチェックしながら徐々にスピードを上げていき、60キロ付近で鳴門の海岸線から引田へ走った。
エンジンはますます好調で、信号待ちでのアイドリングも安定しており、唯一気になるのは新品マフラーの塗料の焼けた匂いだったが、県境の峠の手前でシリンダからエンジンオイルが漏れてないことを確認し、鵜の田尾トンネルに突入した。
トンネル内は外より気温が5度くらい低く感じられ、ヘッドライトの光軸を確認しながら再び徳島県入りした。
御所のたらいうどんに向かう長い下り坂で、新品タイヤのスリップに注意して、直線では全開走行を行った。
弐号機よりは柔らかいフロントサスペンションだが、ふにゃふにゃしている訳ではなく、非常に乗り心地の良い参号機であった。
まだ7時前なので、たらいうどんはどこも閉まっていたが、御所温泉が倒産して売りに出ていることを初めて知った。
既に鯉のぼりのシーズンも終わっており、宮河内ダムで写真撮影することなく、鳴池線まで南下した。
鳴池線を東に向かってすぐに、「コインスナック御所」があり、自販機のカレーツーリングを思い出した。
その後、上板で吉野川の土手沿いに出て、65キロのアクセル全開で川内ベースを目指した。
応神町に入ったときには、ガソリンメーターが2メモリまで減っていたため、エネオスで給油してから自宅ガレージに帰還した。
走行時間は2時間で、距離は80キロだった。
帰着後、各部の点検を行ったが、特に異常はなかった。
6月13日
この日は朝から雨が降りそうな空模様だったが、弐号機と参号機の比較のために
共に15分程度近所を走った。
参号機のスムーズな加速と比較し、参号機は変速にムラがある感じだが、ハイスピードプーリーの影響で、最高速は若干弐号機が速く感じられる。
(共にメーター振り切ってて分からない)
またKN企画のマフラーは抜けが良い為、音も大きめだが、それでも純正と大差ないレベルなので、近所迷惑になるような大きさではない。
マフラーやプーリーは若干異なるが、共に同じエンジンなので、大きな違いはなく、2台で並走しても圧倒的な違いは無いように思われる。
6月14日
加工を依頼していたマフラープロテクターのオフセット用ステーの加工が完了したと連絡が入る。
SUS製かと思いきや、鉄製だったそうですが、マフラーもすぐに錆びてくるので、大きな問題はないだろう。
耐熱対策をした上で、ネジ長を決めてホダカに買いに行く予定。
夕方にバイク屋さんにLINEで入庫可能かどうか確認したところ、「30分程外出するかもしれないが、事前に確認してもらえれば大丈夫。」という事で、帰宅後、電話で確認してバイク屋さんに向かった。
押していくつもりでヘルメットは持たなかったが、車両が入れない細い道をノーヘルで運転して、エンジン切って太いい道路に出たら、目の前にパトカーが居て、危ないところだった(苦笑)
バイク屋さんで確認してもらったところ、やはりネジ山が潰れてしまっており、リコイルでの修復となった。
ドリルで穴を広げ、ネジを切って、そこにリコイルをねじ込んでいくという作業で、約40分で終了した。リコイルについては修復のみならず、頻繁に開け閉めする人が「強化」の為に行う事もあるそうだ。
リコイルについては、昔からある修復方法だが、昔はキットが高価だったという事だが今だとアマゾンで1000円台で売られていた。
作業工賃は1000円で良いと云う事で、不安箇所がなくなった参号機を押して自宅ガレージに戻った。
残るはマフラープロテクターの装着のみとなった。
6月16日
5時半起床でKN企画のマフラープロテクターと、耐熱対策用の樹脂ワッシャ―などの厚みを考慮して、ネジ長を決定しようと試みた。
KN企画に付属のネジは、ヤマハの純正ネジと同じM6×20mmだった。
上記の耐熱用部品を取り付けて、マフラー側の取り付け穴に入るのが7~8mm程度だった。
社外品のJOG ZR純正風プロテクターは、取り付け部に厚みがあり、同じ構成にするとプロテクターから2mm程度、ネジ頭が埋没している。
その為、オフセットしない方のネジ長は30mmとなった。
オフセット側に関しては、ステーの厚み分が追加となり、更に受け側にワッシャーを入れるとなると最低5mmだが、スペース的に余裕があるので、40mmで問題なさそうだ。
今日の仕事終わりにでも買いに行こう。
あと、カウルを装着した際に、フロントカウルの樹脂クリップを2ケ所付け忘れていたので、バリバリくんにもらった樹脂クリップを出勤前に取り付けた。
6月18日
金曜だったので、時間年休を取ってホダカにネジを買いに行った。
目当てのネジは見つかったが、10本/袋入りでバラ売りはなく、2種類買えば100円を超える為、リアスポの固定用に購入したのと同じ六角穴のSUSボルトにした。
長さ30mmと35mm、更に15mmの3本で200円以下だった。
取り付け前に室内で仮組を行うも、狙った通りのネジ長で、問題なく取り付け出来そうだった。
いざ実車に取り付けてみると、問題なくオフセットも出来たものの、純正と比較すると、横から見た感じは自然だが、上から見るとマフラーの見える面積が大きい。

マフラーとプロテクターの間隔が大きいのかと思ったが、よく見ると純正は垂直に対して45度くらいの位置にプロテクターが付いているが、社外品は90度(真横)に付いており、そのため、上から見たときにマフラーが大きく見えてしまったいるようだった。
V字のステーでも作れば、確度変更が可能と思われるが、放熱的にはこの方が有利なので、しばらくはこのまま使用することにした。
6月19日
昨夜、21時前に締切だった純正マフラーのヤフオク結果を見ると、なんと500円スタートに対して510円で終わっていた。
自分が買ったのは7800円だったので5000円位にはなるだろうと予想していたが、やはり「揺すると中から音がする」を正直に書いたのが影響したようだ。
終了前に「近所なので取るに行っていいですか?」という質問があったが、返答できず終了していた。
取引ナビの方にも同様の質問があり、その「近所の方」が落札した様だった。
6時半頃から取引ナビで連絡を取ると、石井町の方で今からでも迎えるという事だった。
訳アリのマフラーなので匿名配送にしたかったが、510円の本体に送料掛けるのは先方も惜しいだろうし、要望に従う事にした。
あいにくの雨だったので、ドンキかパチンコ屋の駐車場まで歩いて行くわけにも行かず、車の後部座席に梱包箱を積んで待ち合わせのドンキに向かった。
名前は〇〇さん、車はランクルという事だったが、70型のランクルでツナギを着た50歳くらいの人が下りてきた。
胸に「〇さやん〇ガレージ」と刺繍があった。
ランクルに積み込んで取引終了したと思っていたら、名刺とステッカーを取り出して、「Youtubeやってて、これもそのネタにします。」と。
さらに「リモコン弄ってるんですか?」と質問され、なんのことかすぐに分からず聞き返したら、「リモコンジョグ弄ってるんですか?」という事だった。
相手はレースにも出ているという事だったが、「ストリートでライトチューンしてます。」と伝えその場を後にした。
帰宅後、Youtubeで観た所、グランドアクシスの他は4ストのジョグやタクト、トゥデイなどをエンジン分解してイチから組み立てるくらいの技術の持ち主だった。
しかも溶接機材も持っており、難ありのマフラーでもなんとか対応してもらえそうだった。
チャンネル登録して、落札されたマフラーがどのように扱われるかチェックしたい。
参号機の備忘録はここでいったん終了となります。お読みいただきありがとうございます。
(車両関係)
ウェイトローラー+プラグ 2650円
インマニ+フィルター 2000円
ホイール 17000円
リアスポ 3200円
マフラーカバー 2700円
カウル+送料 11750円
マフラー 9000円
タイヤ交換 17688円
ヘッドライト+ミラー 10000円
ブレーキ修理 14000円
リアサスペンション 4646円
ネジ、パッキン類 3000円
メーターカバー 5000円
ウィンカーバルブ 1100円
シート台座 3000円
互換マフラー 6500円
メーターセンサ 5000円
バッテリー 2748円
CDI 9523円
ベルト 3322円
マフラーネジ穴補修 1000円
スーパーゾイル 3800円
フロントフォークO/H 15000円
(その他)
車両運搬 21000円
自賠責 15000円