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とにかく乗りやすくて、低くて開放的な視界から見える景色がやみつきになる。
乗ったら欲しくなるのは間違いない。
まあ、買うならBRZですが。

500万円以下のワゴンなら、間違いなくレヴォーグ一択だ。他社ワゴンとは比較にすらならないだろう。600万円だせば納得できる輸入車が買えるだろうが、300万円台で買えてしまうレヴォーグは、恐るべきコストパフォーマンスだといえる。
ただ、同じ値段の新型レガシィB4と乗り比べてしまうと、色々な不満が表にでてしまう（特に騒音は耐え難い）ので、買うことはないだろうなあ。

見るべきところは、加速。さすがの電気自動車、異次元体験ができます。FFでも前後荷重がそれなりだと、ちゃんと加速するんですね。バッテリーを後ろに積んだ効果はてきめんで、直進加速だけは電気自動車の猛烈トルクを体感できます。

だが、しかし、それ以外がダメすぎる。
せっかく静かなモーターなのに、４０キロを越えると盛大にうるさいロードノイズで、ぜんぶ帳消し。というか、通り越して、あまりに酷い。いまどきの軽自動車にも劣る。
バッテリー搭載による低重心で、ロールが抑えられているものの、そもそもの重量が重過ぎて、フレーム剛性が全く足りていない。ちょっとしたカーブでよれよれになって、気持ち悪いし、危ない。重いせいで、ブレーキも効かせているのだろうけど、ガッツンブレーキで、お世辞にもコントローラブルでは無い。
車体も無駄にでかい。ご近所専用チョイ乗りカーなのに、３ナンバーサイズは無いわ。中が広いけど、それって意味ある？
根本的なところで、バッテリーの充電に３０分かかって１時間ちょっとしか走れないというのでは、自宅駐車場のオブジェ以外に使い道が無い。

これでは、売れないわ。納得。
なにごとも、体験してみなくちゃ分からない。まったくそのとおり。

さすがFRスポーツですよ。
気持ちいい。
そして、稀代のロータリーエンジン。アクセルを踏んだときの超スムーズな吹け上がり。
気持ちいい。
FRならではのハンドリングの自然さと、ロータリーエンジンの特性でもあるマスの集中によるカタマリ感による、コーナー中の安定感がすごい。まるで、エンジンをおなかに抱えて走るバイクのようです。
うーん、これはいい。すごい。
気持ちいい。

というわけで、レンタカーで観光ついでに試乗程度のつもりが、ずっと走り続けてしまいました。
それでも、腰が痛いとかぜんぜんない。すばらしい車ですね。
もったいない、これが生産中止なんて、ほんともったいないですね。

ちなみに、燃費は走行404キロで、41リッター。ほぼリッター10キロですね。