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2017年12月25日

TOYOTA Gazoo Racingが生んだスポーツカー

TOYOTA Gazoo Racingが生んだスポーツカー
レビュー情報
乗車形式試乗
メーカー/モデル名トヨタ / ヴィッツ GRスポーツ“GR”(CVT_1.5) (2017年)
乗車人数3人
使用目的レジャー
おすすめ度★★★★
走行性能
まずはこのド派手な見た目について。

どこ走ってても知り合いに見つかりそうなカラーリングですが、これはネッツトヨタ岡山の社長の御意向だそうです(^-^ゞ
外見だけのレプリカなので、決してヤリスWRCと同じ芸当を見せてはくれません(笑)


ディーラーでオーダーしても、こんなヤリスWRC仕様にはしてくれませんので、最初にご承知おき下さい(_ _)



ちなみにボンネットを開けてみると…、



ベースはスーパーレッドⅤだったことが分かりますww


搭載されているエンジンは1999年からの長きにわたり、トヨタ自動車の乗用車・商用車問わず多くの車種に搭載される名機1NZ-FE。

直噴でもない普通の1.5リッター直列4気筒に、可変バルブタイミング機構のVVT-iを組み合わせただけのとてもシンプルなエンジンです。

ターボやスーパーチャージャーとかモーターアシストといった飛び道具は一切持ってません( ・`д・´)

最高出力 109馬力/6000rpm。
そして今回の試乗車はCVTなので、最大トルクは13.9kg・m/4800rpmというスペックです。
ほんの僅かですが5速マニュアル車より最大トルクを控えめにしてありますね。


この前試乗した新型スイフトスポーツと比べると、31万円程ヴィッツ GR SPORT “GR”の方がスイフトスポーツより割高なのに、最高出力はヴィッツが31馬力低く、最大トルクもヴィッツが9.5kg・mも少ない結果になります。



ただ~、

クルマはカタログスペックだけで走るモノではありません。



燃料代も車も会社持ちで、納期が迫って運転手のリミッターが外れた時の速さはどんなハイパフォーマンスカーにも負けない“真のハイウェイスター ”ことプロボックス/サクシードも、このヴィッツ GR SPORT “GR”と同じ1NZ-FEを搭載し、同じギヤ比のCVTを使っています。

若干、プロボックス/サクシードの方がファイナルギヤを加速寄りにしてタイヤ外径も小さくなっていますが、公道最速のDNAはGRヴィッツにも十分注がれています。


そんな日本の企業活動を支えるパワートレインがインストールされたこのヴィッツ GR SPORT “GR”。


セールスの方が気を利かせてくれて、信号の少ない幹線道路の裏道チックなルートを3名乗車+エアコンで流してみましたが、1NZ-FEエンジンは車両重量1060kgのボディをストレスなく自然に引っ張ってくれます。


ただ、エンジン自体にチューナーの手が入っている訳でもなく、吸排気もノーマルのままなので、エンジン音を聴くだけでテンションアゲアゲにはなりません。

CVTもギヤ比や最終減速比の数字だけ比べると現行カローラと全く同一なので、前向いて走るだけならちょっと軽いカローラを転がしている感じといったところです。


決してCVTだからといって手を抜いてインプレッションしているワケではありませんよ~
…ちょっとテンションが上がらないだけです(笑)


派手な外観でさんざん期待させておきながら、CVTと知って口を尖らせてスネてた私に対し、セールスの方は「GR SPORT “GR”のヴィッツは10速スポーツシーケンシャルシフトマチックですよ!」って精一杯アピールしてくれてましたが、試乗中はセレクトレバーをDレンジから動かすことなくマッタリとCVTに身を委ねていました。



だってほら、GRだ~…SPORTだ~…とか言いながらシフトアップの+が上でシフトダウンの-が下ですからね。
テンションダダ下がりです(-公- ;)

せめてトムスのGTシフターをライン装着してから販売して欲しかったです。


それと、ヴィッツGRシリーズだけに特別に装備されてるパドルシフトですが……、
ワタシ、クラッチのあるマニュアルシフトの車ならホイホイ何でも乗れますが、ステアリングを操作しながらパドルシフトでギヤをセレクトする事が苦手で、今回のインプレッションでは触ってません(^-^ゞ


その代わり、センターコンソールにある「SPORT」ボタンは押してみましたよ。

ボタンを押した瞬間からエンジン回転がガァーッと上がり、なんとなくですがマニュアルミッション車のようなダイレクト感が増えた気がしました。

この特別な感覚こそ、わざわざ公式サイトで大きくアピールしている「全日本ラリーで培ってきたノウハウを織り込んだスポーツ制御」ってヤツなんでしょうね~

このCVTの特別なチューニングは、GR SPORT “GR”グレードだけに施されています。
この試乗車より約20万程安いGR SPORTグレードのCVTは、10速ではなく7速スポーツシーケンシャルシフトマチックになり、センターコンソールに「SPORT」ボタンもありません。

もし試乗する機会があったらチェックしてみて下さいね。
乗り心地
今回の試乗車のヴィッツ GR SPORT “GR”には、2010年から展開してきたG'sシリーズ同様、ボディ剛性・空力の向上や特別にチューニングされた足回りが備わっています。



具体的には、車体の底面で横方向や斜め方向に取り付けられたメンバーブレースと呼ばれる補強材や、モノコックの弱点を狙って打ったスポット溶接の増加。
さらに前後のバンパー内側にアルミテープチューンを施し、車体の底面を流れる空気を整流する細かなフィンが追加されています。



そして、前ストラット/後トーションビームのサスペンションには、欧州車を中心とした幅広いカーメーカーへのOEM供給で得た莫大なノウハウを存分に盛り込んだ、SACHS(ザックス)のショックアブソーバーを投入し同時に約10mmのローダウンを実現しています。


路面とコンタクトする大事な部分には、7J-17の専用アルミホイールに205/45R17のポテンザRE050Aを組み合わせたハイポテンシャルな靴を用意し、路面からの情報を受けとったりドライバーがGRヴィッツに命令を送るステアリング回りには、362mm径の専用小径ステアリングや操縦性を重視した電動パワーステアリングのチューニングを施しています。



ちなみにブレーキ回りに注目すると、白くペイントされたブレーキキャリパーが目につきますが、これはノーマルのキャリパーに塗装しただけなので、別に専用大型ブレーキキャリパーとかではありません(^-^;

ブレーキパッドには専用のスポーツブレーキパッドと呼ばれるモノを用意してるみたいですけどね。



3列シートのシエンタとほぼ変わらない約230万円という価格のヴィッツ GR SPORT “GR”は、ここまでズラッと並べたシャーシ関連の特別装備が値段を吊り上げているとも言えます。


この燃費や居住性とはまったく関係ないGR専用のパフォーマンスパーツについて、家族会議でどうプレゼンするかはGR Garageの専任スタッフ「GRコンサルタント」に頼るとして・・・(笑)

私が実際にドライブしてみた感想をまずは一言で述べるとするならば、「防弾・防爆仕様の大統領専用車のヴィッツに乗ってる感じ」です。



まず乗り込んでみて感じたのは、ドアを閉めた時に耳がツーンとなるくらいの密閉感でした。
まるで輸入車に乗り込んだ気分になりますし、標準車のヴィッツとは全然違います。

もしGR Garageの隣に新車のヴィッツの展示車があったら比較してみて下さい。
ボディ剛性の高さがよく分かると思いますよ。



地雷踏んでもびくともしないような車体の強さを感じながら、まるで86が履くようなサイズのタイヤで路面からの入力をドスコイドスコイと拾い、SACHS(ザックス)のショックアブソーバーが路面からの大きな入力をキッチリ受け止めて処理しています。

その乗り心地はまるで大統領専用車www



ニュルブルクリンク24時間レースや世界ラリー選手権で鍛えたこのシャーシで、サーキットのメインストレートをスピードリミッターが当たる180km/hまでぶっ飛ばし、迫り来る1コーナーをちょっとオーバースピード気味に突っ込みながらブレーキをかけ、ちょっと重めの味付けのパワステの362mm径の専用小径ステアリングをポテンザのグリップに頼って力強く切り込んでも、グリグリ曲がって信じられないスピードでイケそうな気がします。


そのドライビングフィールはまるで……、カップカーですわ(*`艸´)タマンネ

満足している点
実は試乗を終えてカタログも貰い、家に帰ってカタログを読み返して気づいたんですけど、メーターパネル内のタコメーターの配置が中央にくるのはGR SPORT “GR”だけなんですね。



ひとつ下のグレードのGR SPORTはメーターパネルの中央に大きくスピードメーターが鎮座し、タコメーターは左端に追いやられています。


ここはとても地味なポイントですけど、約230万円のGR SPORT “GR” と約208万円のGR SPORTとの2つのグレードで悩んでおられる方は必ずチェックしておいて欲しい点です。


ガソリン焚いて好きなギヤを選んで、クルマと対話しながらドライブすることが三度のメシより好きな人にとって、タコメーターはもっとも大事なインターフェースですからね。

GR SPORTを購入した後でタコメーターの配置の違いを知って後悔しないように、購入予定の方はしっかりチェックして決断して下さい( ゚д゚)ノ
不満な点
まず、しょーもない不満ですが、この『GR SPORT “GR”』と『GR SPORT』っていうグレード名に対して違和感がありました。

最初にネットのニュースとかでグレード名を見たときは、「GR」より「GR SPORT」の方が上のグレードなのだと私は勘違いしてました。



懐かしい話ですが「ツアラーV」や「ツアラーS」なんてグレード名は、言葉を聴くだけでどちらが上かハッキリしてましたし、仲間内でしゃべる時も通じやすい名前でしたよね。


このヴィッツのグレード名って、なんだか関西弁名物の「ちゃうちゃうちゃうんちゃう・・・」を思い出しちゃいます(笑)



それともう一つ、家に帰ってからカタログを開いて気づいたのですが…、大型リヤスポイラーって工賃別の税込81000円もするディーラーオプションだったんですね( ゚д゚)

今回の試乗車は特殊なカラーリングのせいで気がつきませんでしたが、このヴィッツGRシリーズって、大径のホイールや大きな口を開けたフロントバンパー、さらに迫力ある大きなディフューザーを備えたリヤバンパーのせいで、ボトムまわりにとても情報量が多く、標準車のヴィッツと同じ形状のリヤスポイラーだとちょっと頭頂部が寂しいというか…、高いお金出してヴィッツ買った満足感が足りないと感じます。



せめて上位グレードの『GR SPORT “GR”』には、バトルに負けた相手が後ろ姿を見て納得してもらう為に、お値段据え置きで大型リヤスポイラーを標準装備して欲しいですね(´^ω^)
総評
国産テンロクホットハッチバトル(死語w)は、このヴィッツ GR SPORT “GR”の登場で、ほぼ勢揃いしたと言ってもいいでしょう。



コンパクトカークラスで唯一のディーゼルエンジンや、プレミアムガソリン仕様の1.5リッターガソリンエンジンを用意し、最適なドライビングポジションを第一にパッケージしたスタイルが特徴的なマツダ・デミオ。





1984年の設立以来、世界中のレーシングフィールドで栄光と伝説を生み出してきたNISMOが、ワークス活動で培ってきたテクノロジーをフィードバックさせた日産・ノートNISMOとマーチNISMO。



シビックが太ってしまって価格もステップワゴン並みに高くなってしまった今、オレたち「市民」に寄り添いマルチな使い方に全て答えてくれるホンダ・フィット。
そんなフィットのユーティリティはそのままに、1.5リッターNAで132psを発揮するエンジンと徹底的に締め上げたボディで、スーパー耐久シリーズのST-5クラスをシメているフィットRS。



今年7月にデビューしたスズキ・スイフトスポーツは、2010年デビューのマーチやヴィッツ、2012年デビューのノート、2013年デビューのフィットと比べても設計・開発の年次が新しいので、市場に並んだ途端すぐに国産テンロクホットハッチ(死語ww)の中心に立つ存在になりました。
1.4リッター直噴ターボエンジンとライバルより100kgほど軽い車重で、設計年次の古いライバルに対し大きなアドバンテージを築いています。


価格を比較してみると、量産車をベースにボディの補強まで手を加えたヴィッツ GR SPORT “GR”やノートNISMO Sが、他のライバル勢と比べて約30万程高いですが、この2台はいずれも5速マニュアルです。

一方、6速マニュアルを採用しているのはフィットRS、スイフトスポーツ、デミオの3台。


トルクが太ければ5速でも問題ないですが、ヴィッツ GR SPORT “GR”みたいな飛び道具のない素の1.5リッターだと6速で美味しい回転数をキープしたいですよね~。


さて、国産テンロクホットハッチバトル(死語www)を総括すればするほど、ヴィッツ GR SPORT “GR”の魅力が乏しくなっていきましたが(笑)、ヴィッツ GR SPORT “GR”が他のライバルよりも秀でたポイントはズバリ、「上質なステアリングフィール」だと私は思います。

ステアリングを掴む両手に伝わってきたあの重厚なフィーリングだけで、ヴィッツ GR SPORT “GR”を買う理由になると言えるでしょう!


皆さんも試乗する機会があったら是非とも確認してみて下さいね( ´∀`)/
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Posted at 2017/12/25 05:34:30

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この記事へのコメント

2017/12/25 07:47:54
気になってた点を細かくありがとうございます(^-^)
やはりと言うかスイフトスポーツ出る前ならもう少しインパクトあったかもしれませんが印象薄い感じですね…。
ホンダの本気もそろそろ期待したいところです。
コメントへの返答
2017/12/25 12:03:36
1.5リッターVTECターボを搭載したフィット RSターボみたいな、ホンダの本気が詰まったガチのマシンを見てみたいですよね~

ヴィッツ GR SPORT “GR” も、一級品に締め上げたシャーシに対してエンジンがノーマルのなので、スイフトスポーツやノート NISMO Sのような濃い成分が足りなく感じました。
上には1.8リッターのスーチャー付きのヴィッツ GRMNが控えているので、スペックはおそらくこのままでしょうね~。

ただ、GR SPORT “GR”の5速マニュアル車にはヘリカルLSDがついてくるので、私の試乗したCVT車とはまた違った性格を持っているかもしれません(^ー^)
2017/12/25 08:39:56
おはようございます!

細かなインプレッションありがとうございますm(_ _)m
大変参考になりました。

ノーマル車と乗り比べるとその違いがよく分かりますよね。
GRとGRスポーツの名前分けは私も理解するまで時間がかかりました( ̄▽ ̄;)
G'sでは知名度が低かったので、GRで巻き返してほしいところです。
コメントへの返答
2017/12/25 20:08:15
こんばんは(=゚ω゚)ノ

xリミテッドさんが10月にヴィッツ GR SPORTでサーキットを走られてるのを見て、私も乗りたくなっちゃいました(笑)
短時間の試乗ではありましたが、私が乗ったGR SPORT “GR”は、プリウスG'sから続くTOYOTA Gazoo RacingのDNAを受け継いだ兄弟のように感じましたね。

G'sが展開されてた頃は、モリゾウさんがTOYOTA Gazoo Racingをもっと前面に出したくてもオトナの事情で出来なかったと聞きますが、xリミテッドさんを初めとする全国たくさんのG'sファンが継続してブランドを盛り上げてくれたおかげで、こうして専門の店舗を全国に展開するまでに成長したと思っています。
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