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2018年09月23日

GD3乗りがGP5に乗ってみた

GD3乗りがGP5に乗ってみた
レビュー情報
乗車形式試乗
メーカー/モデル名ホンダ / フィットハイブリッド ハイブリッド Lパッケージ(DCT_1.5) (2015年)
乗車人数2人
使用目的レジャー
おすすめ度★★
走行性能
まず最初にお断りしますが、初代フィットを13年/300000km乗った私の評価は自然と激辛になってしまう事をご了承下さい。



……よろしいでしょうか?

では最初にこのフィットハイブリッドのスペックからご紹介します。


年式は平成29年2月。

デビュー直後から5回もリコールを繰り返し、国土交通省から散々叩かれた頃から約3年半経ったモデルです。


グレートはフィットハイブリッドの中でも上級グレートに位置するHYBRID・Lパッケージ。
クルーズコントロールや革とファブリックのコンビシートなど、サイズの大きいクルマからダウンサイジングで乗り換えたユーザーも満足するプレミアムなコンパクトに仕上がっています。


ただ、第一印象を狙ってキラキラ装備で飾り立てたこのフィットハイブリッドですが、車両重量が1140kgもあります。

ちなみに私のフィット(平成17年式の1.5W)はジャスト1000kg。
安全装備の違いこそありますが、ちょっとフィットにしては重すぎです。

現行のカローラフィールダーのガソリン車(1.5G 前輪駆動)でも1130kgしかありません。


のっけから厳しい意見ですが先入観を抜きにして実際に走らせてみますと、ハァァァァァァァァっていうハイブリッドカー独特の作動音を響かせながら、フィットハイブリッドはごく普通に発進してくれます。



ボンネットの中に鎮座している110馬力の1.5リッターDOHC16バルブエンジンは、コントロールユニットによって始動も停止も勝手に仕切られ、29.5馬力のモーターとの協調制御で街中の制限速度60km/h程度のドライブくらいはクールかつスマートにこなしてくれます。

冒頭でフィットハイブリッドは重い重いって言ってましたが、後続車に迷惑をかけるような加速の悪さを感じることもなく、大人4名乗車でもモーターパワーの踏ん張りで1名乗車とあまり変わらない感覚で走ってくれました。


ただ、POWERED by HONDAなワタシとしたら、ひとっつもドライブが楽しくありません(笑)

ガソリンを焚く内燃機関特有のトルクの谷間や盛り上がりを一切感じることなく走る感覚は、それがハイブリッドカーだと言われればぐうの音も出まへん。


でもどうしてもドライビングの主導権が欲しくてセンターコンソールにあるSモードスイッチをONにしてみますと、アァァァァァァ~ッ!!ってL型エンジン特有のうなり音が室内に入りスポーティーな雰囲気にはなりますが、低燃費や高効率を追求しすぎたせいかパワーの出方に熱く立ち上がるような盛り上がりも無く、まるで炭酸の抜けたコーラのようでした。



……そして結局デフォルトのハイブリッドシステムに任せたエコドライブモードに戻るワケであります('~`;)

運転手は余計な感情を持たずに、ただただ交通の流れに乗せて車体をコントロールさえしてくれたら、後はハイブリッドシステムがその場その場に応じた最適な走行性能をエンジンとモーターでブレンドして産み出してくれます。



「パイロットはもはや、受信した感応波を運転に変換する処理装置だ……。」

大げさですが、そう思いたくなるくらい運転手が置いてきぼりなドライブフィールでした。
乗り心地
ドアを開け閉めするだけで感じる剛性の高そうなシャーシのおかげで、街中のドライブやワインディングのシーンでステアリングを通して伝わる手応えは、コンパクトカーとは思えないくらいのガッチリした感覚がありました。

ペラッペラな私のGDフィットと大違いです(爆)


ただ、走りの項目でも触れましたが1140kgという重めの車重に合わせたセッティングのせいもあるのか、1名乗車だとショックアブソーバーの減衰力が若干硬めのように感じました。


何て言えばいいか……、四輪のタイヤがぶら下がっている脚がしなやかに動いてなくて、路面の変化を全てスプリングがドスコイ!ドスコイ!って受け止めてる感じでしたね。



しかし、大人4名を乗せて走ってみるとフィットハイブリッドのキャラクターは一変し、沸き上がるモーターパワーと高剛性ボディ、そして硬めの足回りのおかげでどこまでも走って行けそうなクルーザーのような乗り味になりました☆


しかもフィットハイブリッドには電動サーボブレーキシステムを採用しているので、ハイブリッドカー特有の強烈な回生ブレーキと相まって、多人数が乗車して車重が増してもブレーキが頼りなくなることはありませんでした。


そのかわり、1名乗車の時のブレーキはゲームセンターのマリオカートの筐体みたいなフィーリングなので、右足に路面からのフィードバックを感じながらブレーキを掛けることができず、慣れるまではどうしてもカックンブレーキになってしまいます(^^;


マイカーのGDフィットの車検が終わり、代車で借りてたこのフィットハイブリッドをお店に返却してマイカーのGDフィットを運転すると、お店を出る前の最初のブレーキの力加減を間違えてしまい、“オンドリャー!”って昔の刑事ドラマみたいなアクションになってしまいましたww
積載性
初代GDフィットを13年使っている私からすると、このフィットハイブリッドの積載性の悪さに少し驚きました。



スーパーで食料品をゴッソリ買い込んだ写真です。

リヤタイヤが張り出している分だけ左右の幅が狭くなるのは仕方ないですが、ちょっと狭すぎな気もします。



さらに荷室の床下にリチウムイオンバッテリーを収めているため、天地の高さも若干物足りません。



荷室の床に段差があるのもマイナスポイントです。
買い物バッグ程度の荷物ならちょうどいい段差ですが、もう少し大きな荷物になると段差が悪さしてしまい、荷物の積み込みに影響を与えそうな気がします。

どうせならもう少し上げ底してフラットにすればいいのにと思いました。
満足している点
フィットハイブリッドは走りの面でも実用性でもとても高いレベルでまとまったイイ車であることなのは間違いないのですが、そんなに誉めるところがないクルマなんですよね~


燃費がいいのはハイブリッドカーなので当たり前ですし、室内が広いとか使い勝手がいいというのもフィットだから当たり前…。



私みたいにクルマに対して神経質につつき回すような性格の方でなければ、非常に満足して何年も乗っていただける名車です。



ただ、せっかく車検の代車で用意していただいたGP5フィットハイブリッドなんですが、長期間借りて街中や山道などを走り回ったにも関わらず、結局最後まで満足したポイントを見つけることが出来ませんでした。

私もまだまだ修行が足りません(^-^;
不満な点
GP5フィットハイブリッドといえば、デビュー直後からハイブリッドシステムのトラブルが連発し、エンストや発進不能、意図しない急発進・急加速、電動パワステの不具合などで合計7回もリコールを叩き、すべての膿を出しきるまでデビューから3年ほどかかってしまいました。



華々しくデビューした2013年に購入されたお客さんのフィットハイブリッドには、まるで撃墜王のようにリコールステッカーが並んでしまい、プロトタイプを掴まされたユーザーの気持ちを考えると、役員報酬一部カットなんてお茶を濁すようなお詫びじゃ済まないくらい怒りで煮えくり返っていることでしょう。


ちなみに今回車検の代車でお世話になったこのフィットハイブリッドは2017年2月登録だったので、全てのリコールの対応が済んだモデルです。

「DON'T STAY.」のコピーをひっさげてビッグマイナーチェンジを果たしたモデルよりは前になりますが、あらゆる膿を出しきった完成形であることには間違いないはずです。



……ですが、

度重なるリコールでケチョンケチョンに叩かれまくったせいなのか、ご自慢の7速デュアルクラッチトランスミッションの変速制御がどうも弱気に感じました。



トルコンATやCVTにはないダイレクト感が特徴のデュアルクラッチトランスミッションですが、エンジンから駆動輪までマニュアルミッションのように一本スジの通った変速制御が見られず、どことな~く消極的でたまに変速に迷って空走したり車体がシャクったりしましたね。


特に発進直後はクリープ現象が弱いのか、エコなアクセル開度だと加速がもの足りずに失速してしまう時もあり、スムーズに発進するだけでもアクセルコントロールに気を使う時がありましたf(^_^;
総評


そんなにハイブリッドに乗りたいカァ?

……結局この問題にぶち当たります。



最初にハイブリッドシステムありきで、空気抵抗の少ないデザインのボディでパッケージしたプリウスやアクアは除き、フィットハイブリッドのようにガソリン車とハイブリッド車を併売しているモデルの中途半端さが、今回フィットハイブリッドをドライブしてよ~く分かりました。



デビューから丸7年をもうじき迎えてもまだまだコンパクトカー市場のベストセラーをひた走るトヨタ・アクアを取り囲み、アクアがデビューした当初の37.0km/lという天文学的な燃費の数字を追い越してギャフンと言わせようと、日産・ノートと共に戦ってきたフィットハイブリッドは、結果としてリコール7連発をカマしてしまい日常使用域でのドライバビリティに難があるクルマになってしまいました。


年間12000km走るユーザーを例にとり、燃費が15km/lのガソリン車と燃費が25km/lのハイブリッド車の燃料費の比較をしてみますと……


ガソリン車の場合は12000km÷15km/l=800リッター
⇒レギュラー単価を150円でかけ算すると年間の燃料費は120000円。


一方のハイブリッド車の場合は12000km÷25km/l=480リッター
⇒同じくレギュラー単価150円でかけ算すると年間の燃料費が72000円です。


よって、ガソリン車よりハイブリッド車の方が一年間で48000円ガソリン代が浮く計算です。



ただ、今回のテストカーのフィットハイブリッドと同じ程度の装備を持つガソリン車との値段の差は425520円。
(HYBRID・L Honda SENSINGの小売価格から13G・L Honda SENSINGの小売価格を引いた値段です)


ハイブリッドカーもガソリン車もエンジンオイルの交換は必要ですし、12Vのバッテリーの交換も必要です。
冷却水もファンベルトもスパークプラグも両方同じ数だけ使っています。

ハイブリッドカーがガソリン車よりも安く上がるポイントは消費するガソリンの量だけです。

売却する時の買い取り額はハイブリッドカーの方が有利になり、購入時の金額の差がチャラになる可能性はありますが、最初から売ることを考えてクルマを買う人はハナからこのサイトはご覧にならないと仮定して話を続けますと…、


2079000円のフィットハイブリッド(HYBRID・L Honda SENSING)が、1653480円のガソリン車のフィット(13G・L Honda SENSING)よりお得になる分岐点は、年間12000km走行を約9年間続けた距離……つまり、106380kmになります。


めちゃくちゃ意地悪な言い方をすればフィットハイブリッドは、425520円払ってトータルの重量が120kgもあるモーターとリチウムイオン電池を買い、106380km走ってモーターとリチウムイオン電池の代金を支払っているクルマとも言えますね。



街で見かけるFIT3の半分以上がハイブリッドとなったこの時代に、こんな時代遅れな発言はしたくなかったのですが、ディーラーから長期間代車として借りて、初代フィットを13年/300000km以上走ってきた者の目線で見ると、良い点より悪い点ばかり目立ってしまいます。



せめてフィットハイブリッドに100V/1500Wのコンセントがついていれば、台風や地震の後の停電時に非常用電源として役に立つので、425520円の値段の差でクヨクヨすることもないんですけどね~
ブログ一覧 | 新車情報 | クルマレビュー
Posted at 2018/09/24 08:09:52

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